日陰の庭作りの本は色々出版されていますが、実際はそんなに甘いものではありません。
本にあるような植物が育つようなら、世の中バラ色です。
そのような先生方の仰る日陰とは、日陰同盟の中では充分日向だと考えられます。
ここに会員の皆さんの血と汗と涙の結晶の貴重なレポートを掲示板より抜粋致しました。

「なんちゃってバラの園を夢見て2」
ただ今編集中

Kさん談 世に出ているガーデニングブックで言う日陰とか、半日陰というのは、自分の中ではりっぱな日当りの良い庭になるみたいです
で、本当に日陰のわが実家の庭の話をさせていただきたいとおもいます。
実家の庭がいかに日陰かを想像していただくために、まず、実家の主庭の一番日当りの良い場所で立派に花をつけるものがエビネとヤブランです(通常日陰向きの植物とされているものです)おもとも実をつけます
家の北側の家屋と塀の隙間のクイーンエリザベスはむくげの根元で良く咲きます(つまり世間で完全な日陰とされている場所の方が一番の日当り)

こんな庭で成功したものと消えてしまったもの 花がさかないもの
多年草なのに1回で消えて行くものがあります

エビネコーナーの次にひあたりのよい場所で大株になりたくさん花をつけるのが、クリスマスローズオリエンタリス

その他まあまあの場所でなんとか毎年(徒長はするが)花をつけるものがホトトギス(午前と午後に数10分の日照)
ちょこちょこ庭のあちこちに顔をだして小さい花をつけるアオイ

植えた年だけ花が見られたが、次の年には消え去ったものカサブランカ ヤマシャクヤク

日陰向きの植物といわれているにもかかわらず、花もつけず、そだたなかったり葉だけが繁ったもの
すみれ ラミュウム ツルニチニチソウ ツワブキ ユキノシタ

まったく芽が出なかったものタイツリソウ アジサイ

植えた後花もつけずに消え去ったもの シラン シャガ クリンソウ アジュガ

増えも成長もせず何年も植えた時のまま りゅうのひげ

花木でも一度も花をつけない
くちなし ヤツデ 白もっこうばら

実をつけないアオキ ナンテン(もちろん紅葉もしません) ヤブコウジ

ちなみにカサブランカを植えた場所はタイツリソウが消え去った所です
クリスマスローズの茂みはクリンソウがだめになったところ。
アスチルベも芽もでませんでした ホスタは全然おおきくなりません(ここはタイツリソウやカサブランカを植えた場所です)

結論として、エビネが生育できる場所はクリスマスローズも大丈夫らしい

1回だけの花でよければカサブランカはアジサイすら発芽しない日陰地でも何とかなるらしい というとこかな

ドクダミは消え去りました

わたし奥峰子さんの日陰の庭にでているもの、ことごとくだめでした あのかたの日陰の庭はうちの一番日当りの良い所よりさらに日当りの良い庭なんだと思いました

Kさん、Sさん
Sさん談
私も、我が家の生育状況をまとめてみました。
日照は「約1時間」。Pはポット、Gは地植え、PGは両方
です。(植物が健康な状態での、花付きです。)

○花数は日向に劣るものの、楽しめる(開花は日向より遅れる)

〔宿 根〕プリムラ白一重P、タイツリソウ白P
     西洋オダマキの八重小輪「ノラ・バーロウ」P
     ホタルブクロPG
     ブルー・ペンステモン(4〜5月咲)P
     アガパンサスP、ハナトラノオP、ホトトギスP

〔球 根〕堀上げて、毎年咲く
     プシキニアP、ムスカリP、ハナニラP
     イングリッシュ・ブルーベルP、ヒヤシンスP
     一度は咲く
     チューリップPG、オリエンタル・リリーPG
〔花 木〕アセビP、ニオイバンマツリP、ハニーサックルP
     姫ウツギP、ノリウツギP、ルリマツリP
〔一年草扱い〕
     プリムラ・ジュリアンとポリアンP、
     ジギタリスPG、デルフィニウムP
     カンパニュラ(メイ・シリーズ)PG
〔一年草〕ストックPG、ニコチアナG、一重のインパチェンスP

△ほとんど咲かない

 水仙P、ビンカ(ツルニチニチ草)P、アスチルベP
 ニューギニア・インパチェンスP、クチナシP、秋明菊P
 八重のインパチェンスP、トリカブトPG、金木犀G
 南天(紅葉するが、冬の強北風で葉落ちる)P
 ペチュニアPG、サフィニアP、トルコキキョウP、オダマキP

× 咲かない

〔宿 根〕6〜7月咲のペンステモンPG、ベルガモットPG
     ヤマホロシG
〔球 根〕ジンジャー・リリ−P、アマゾン・リリーP
〔ハーブ〕ローズマリーPG、セント・ジョーンズ・ワートP
     レモン・バビーナP、キダチアロエPG
     ミント類PG、月桂樹P
マサコは日陰可とありますが、咲かない事が多いです
Rさん談 インパチェンス、クリスマスローズ、枯れませんが育ちません。
良く育つのはシイタケ、ゼニゴケ、スギゴケ、シダ類は元気に増えてくれます。
メキシコマンネングサ(セダムの一種)はヒョロヒョロしますがそれなりに育ちますが花は咲きません。
ツユクサ、オダマキソウ、スズメノテッポウ、丈夫です。
サツキは完全日陰でも耐えますが、花は咲きません。10年ほどすると通常の1/3くらいに葉が小さくなります。
剪定の必要無いほど、変化ありません。
生垣にはキンモクセイ(下葉が落ちてどんどん背が高くな)、ベニカナメ、丈夫です。
Yさん談 日当たりの悪いところでバラを育てる場合、私の経験からすると、2〜3年は花笠数にただひょろひょろと伸びるばかり・・。でもそこで諦めてはいけません。環境に慣れると、少ないながらもちゃんと咲いてくれるようですよ。それと、鉢植えにして育てることをお勧めします。地植より肥料などの管理がしやすいですし、どうしてもの時には、環境を変えてやるのも楽だからです。
我が家の北側の庭にも、日当たりが大好きなはずのオールドローズがちゃんと咲いてくれています。オールドローズ系は危機感があると、種族保存のために多くの花を咲かせるといいますぎりぎりのところで育ててみるのも結構スリリングで面白いですよ。
O
さん談
カラミンサは日照ゼロのブロックにLの字で囲まれた場所に4年間植えっぱなしで、毎年白いかわいい花を咲かせてくれます。
芽が出てました。
2〜3時間日の当たる所にこぼれ種で毎年花を付けてくれるイオノプシデュウムです。
日照ゼロの所では発芽しませんが、ここで芽の出たのをそっちに植え替えてあげると、夏近くまでずっと咲いててくれます。
E
さん
日陰の中身はそれぞれでむつかしいですね。
うちで私が日陰のなかの日陰と思っているところには、お花は無理ですから黒龍、千両、万両、藪柑子、初雪かずら(ピンクはすぐ消えてしまいますが)つわぶき(お花は無理か)などの緑ものでたのしんでいます。雨の日は、しっとりとして好きです。季節感は、いまいちですが。少し木漏れ日のある所は、アスチルベ、えびね、クリスマスローズを植えお花も咲きます。

アナベル  ハイドランジアの仲間では比較的日陰向き

Hさん談 日陰で咲くフレグラントアプリコットと、アイスバーグ。
5月半ばから直射日光ゼロなのに、こんなに花を咲かせてくれて有難う、、、と感涙せずにはおれません。

フレグラントアプリコットは日陰で実に優秀です。
香りが良く、色もきれい、花つき良し、花もちよしです。
病気もほとんどありません。
色はアンブリッジとそっくりで、花瓶に入れるとどっちがどっちかわからないくらいです。(丸丸してるのがアンブリッジなのですが)

アイスバーグも病気知らず、花つきよし、花もちよしでありがたいです。
(フレグラントアプリコットに花つきが負けてます)
直射日光無しで、がんばってくれて、ありがたいです。

       
Oさん談
土のこと・・・私全然分からないのですが、
今年、Oブレンドをつくって実験中です。
結果が出たら報告できたらいいのですが、
どの鉢にどんな土を使ったのか
すっかり忘れてしまい・・・・それも出来そうにありません。
ごめんなさい。

鉢の事を一つ・・・

丸い・・というか、球状になった鉢はバラには向かないと思います。

@そこが丸いので風に弱く、あっちこっちに転がって歩きます。
今にも咲きそうなつぼみを付けて置いた覚えもない処に泥だらけになって横たわってるのを見たときは飛び上がってしまいました。

A上部がすぼまっているのでいざ植え替えようと思ったときには鉢からバラが抜けません。
私はこれで、大事なアイスバーグで冷や汗を流しました。
Sさん談 うちの斑入りヤマホロシ(白花)は、緑葉ほどの勢いはないです。
同時に2つ地植えにしたら、花壇は緑葉によって一夏でヤマホロシ
王国に。斑入りはその下で、風前の灯火でした。