日陰とはどのような条件か?
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さて、このHPをご覧いただいている皆様の一番の関心事といえば「日陰」。
「日陰」と言うキーワードで検索して、ここを尋ねて来てくださった方も多いと思います。
さて、「日陰」と言うだけでも、ピンキリです。
カタログに「日陰OK」とあってバラを選んで植えても、成長するか枯れるかの運命を左右するほどの大切な条件なのです。
ここでしっかりお勉強致しましょう

日当たり 日の光を遮る物が何も無くて、午前から午後まで日の当る所
夏で朝と3時過ぎを除いて6時間、直射日光が当る所
明るい日陰 日陰が明るい訳が無いというご指摘もあろうかと思います。
直射が届かないが、空の明るさや雲に反射する明るさが届く日陰という意味です。
新聞が読める程度と思って下さい。

もしくは一日6時間、木漏れ日程度の光が朝夕を通して当る所を言います
半日陰 「半日陰」とは、定義がかなりいい加減な言葉です。
色々調べてみましたが、さっぱりわかりません。

「NHKの趣味の園芸・シャコバサボテン」(平城好明著)によると
(1)朝のうち(10時ごろまで)光が直接当たるが、そのあとは光は当たらず全体に明るい場所
(2)落葉樹の下など、木もれ日がちらちら当たったり、当たらなかったりする明るい場所
(3)一日中直接の光は当たらないけれども全体に明るい場所
となっています。

その他の目安としては

●午前中だけ直射日光が当たる場所、もしくは木漏れ日やレースカーテン越しの日光が一日中当たる場所。

●4〜6時間くらいの日照。

●午前から午後にかけて(つまり、正午をはさんで)3〜4時間ほど日が当たるか、日中に木漏れ日が当たっている状態

日陰 4時間未満しか日が当らない
わずかな木漏れ日しか無い所


一年を通して、どれくらいの日光が当るか、把握するのも大切です
完全な日陰では植物はなかなか成長しません。
枯れる事はありませんでしたが、インパチェンス、クリスマスローズも非常に生育が悪かったです(実証済み)
隣の家の窓の反射光も、上手に取り入れて「明るい日陰」として利用できます。



日陰でバラを育てるには、若苗は不向きです。育つだけの日光が無く、枯れる確立が多いです(実証済み)
どのように枯れるかは、大体が以下の通りです


健康な若苗を植える

ちょこっと芽が出て、喜びのあまり肥料や水をマニュアル通りにやってしまう
もしくは、他の鉢と一緒に、「ついでに水遣り」をしてしまう

土が湿ったまま乾かずに、根の発育が遅れる

芽が出かけて、枯れるを繰り返す

病気などが対処しきれないほど増える

葉を落とし、光合成すら出来なくなる

鉢中の水分バランスが崩れ、いつも湿っているので根が腐ってくる
(表面に白いカビが生える)

枯れる

しっかりした大苗をおすすめ致します
若苗の場合は、しっかり育つまでこまめに鉢を移動させて、日当たりを確保する事と、水はけの良い軽めの土に植えるほうが良いと思います。
鉢植えの場合、土に竹串を挿しておくと(鉢底まで挿すのがコツ)、土の乾き具合がわかりやすくなります。
竹串は、ぬれている部分と乾いている部分とで色が違うので、水やりの前に抜き、色の違いを確かめれば、土がどの程度乾いているかがわかります。
あまり土が乾いていないからと言って、少量だけ水を与えるのはやめましょう。
葉が水切れて多少しんなりしてから与えても、全く問題ありません。



日陰の鉢を日向に移す場合
遮光していた植物や、室内に置いていた植物は、弱い日光に慣れているため、いきなり直射日光に当てると、必ずといっていいほど葉焼けを起こします。
まず雨や曇りの日の日光から始め、徐々に強い日光に慣らすようにするほうが無難です


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