染め付け作品のできるまで
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素焼き・・・・・土は美濃、有田、瀬戸などです。素焼きの植木鉢みたいな質感。
釉薬・・・・・・有田の釉薬を使用。透明釉。素焼きにかけて焼成すると真っ白になります
呉須(ごす)・・・・絵を描く絵の具の事。瀬戸、有田から取り寄せしています。酸化コバルトです



{素焼きを用意する}
素焼きは大変割れやすく扱いも難しいので発注して家に届いた時点で割れている場合もあります。
また、この時は何とも無くても、焼成に持っていくときに割れたり、焼きあがった時に割れていたりします〔涙)
先日は、「あっ」と思った瞬間に5000円(税抜き)の大皿の縁が欠けました。


{下絵をデザインする}
私の作品はほとんど一点ものなのでトレースはしません。素の時のひらめきを大切に、鉛筆でデザインを決めていきます。



{骨描き(こつがき)}
細い筆で輪郭線を描いていきます.。素焼きに描く場合は消して描きなおす事ができない一発勝負です。








{濃み(だみ)}

書初め用みたいな太い筆で輪郭線の内側を塗っていきます。
濃みには「伊万里式}と「有田式」があるそうですが、私の場合は「有田式」の技法です。
”素焼きの植木鉢を傾けてスポイトで水を垂らしながら、細い筆先で広げて面積を塗る”・・・・・といった感じです。ムラ無くはみ出さずに塗るのは大変な事がお分かりいただけたでしょうか?



周りの縁も一筆一筆描きます


縁飾りはこんな感じです。ここだけでひたすら線を引き続けて1時間半かかります。


{釉かけ}

{焼成}
1250度で6〜8時間焼きます。
冷めるまで1日以上じっくり冷まします。
ガスを送りながら焼くので外部の窯元さんに委託しています。

{完成}
18〜20%ほど縮みます。
素焼きの直径は42cm、完成後は38.5cmになりました


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