ドライクリーニング
アンヌ・フォンティ―ヌ監督  ミュウ・ミュウ シャルル・べルラン
 まじめに働くクリーニング店の中年夫婦が、気晴らしにいったクラブで、ダンサーの兄弟と知り合う・・
 夫婦は、この弟の方のダンサーに魅せられ、同居することになるのだが
・・・

これって、「恋愛」のジャンルになるのかな・・?いや〜・・やっぱドラマでしょう!
って思うので「ドラマ」にジャンル別けしました〜

ダンサー役の、男は、怪しい「美少年」的存在で、夫婦が翻弄されていくのですが・・
あんまり、「美少年」には、見えませんです・・・・。
どこか、生い立ちの「貧困さ」「品のなさ」「未熟さ」「不安定さ」がより濃く出ていて
それが、すごく「哀しく」見えます。
彼は、おもしろがって、夫婦を誘惑したわけでもなく、
人間同志の、「キヅナ」とか、「関係」を持ちたくて、セックスするんでしょうね・・
haka
妻だけでなく、夫にも、「愛してるといえ!」と、迫りファックするあたり、
哀しい・・ですね・・。
他に、「愛情」を知らないんでしょう・・。実の姉とかにも、やたら、べたべたしてたもんな〜。

かたや、キヅナ・関係に、麻痺し、閉塞されそうな夫婦。
シアワセな家族が居て、家があって・・・でも、どこか、退屈で、嫌気がさしている
この夫婦は、刺激を求めて、彼にのめりこみ、悲劇を招く・・。

「安定」「安全」の中に価値を見出している夫婦と、「自由」な青年・・・
まったく別の世界・逆の世界の人間が、3人で、微妙に絡みあうのですが、
この3人とも、役者がいいのと、脚本がいいのかな〜
すごく、よくできていて、観ていて引き込まれました。
「どうだ!おったってるだろう!」なんて、直接的なセックスの表現も
彼らしいし、3人が、セックス=欲しいもの・自分望むもの・
の中で、揺れるのが、よーーーく見えます!

妻は、さすが女!堂々と、彼にのめりこんでいくのですが
夫は・・・・・店の店員にしたり、臆病ながらも、遠巻きに、遠巻きに、彼に
接近していくのが、かわいい〜〜!日本の父さんみたい。(^◇^)ケッケッケ...
でも、そんなお父さんだから、彼も、惹かれていくのよね・・
まさに、本命は、「お父さん」でしょうよ!
でもって、夫婦は夫婦でちゃんと価値を認めあっている!ってのがまさに中年夫婦で・・
(*⌒д⌒*)アハとにかく、面白かったですぅ!

この映画、中年夫婦の女性に人気あったみたいだけど・・

でもね・・・。そんなに、「刺激」って欲しいかな・・・
毎日同じってのは、確かに、シンドイけど、
映画の出だしのように、たまに夫婦で、オカマバーへ行って
せいぜい、4人で乱交ぐらいで、十分じゃん・・それで、終わってれば、こんな悲劇にはならなかったろうに・・
殺された、ダンサーも、可愛そう・・・・(ノ_-。)ウゥ・・・

でも、この、「夫」が、いけなかった・・・。そう思いますよ・・。
さっと、自分に正直に「彼の世界」ではめはづしていればいいものの、
心のどこかに引きづりながら、「自分達の世界」に招いてしまったんだから・・
きっと、自分の生活を、見せびらかしたい気持ちがあったんだと思うよ・・。
男として、妻が惹かれている彼を、支配したいとか・・
「夫」って、「うちが、いちばん。」とか言って、外食より、「うちめし」に拘る人、日本人に多いけど、
そんな感じ・・・外に出るより、お気に入りは「家」・「内」に、引き込みたいのかもね〜
最後まで、臆病で、「己知らず」だったお父さんだけど、身からでたさび・・・。
親切もあるんだろうけど、よけいなおせっかいだったんだよな・・
彼を、家に招いたのは・・
夫の方が、甘かった・・。
ま、でも、お互いが惹かれていったんだからしかたないか・・(*⌒д⌒*)アハ

いや〜〜でも、女は強い!!
ラストシーンは、お気にいりです!
<ちなみに、一番のお気に入りは、ストレイト・ストーリのラストです。>


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