MSXユーザーの見た2007年度のゲーム


新年あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、2007年の1年間に発売されたゲームの簡単なレビューをしてみました。自分の遊んだゲームがどんなんだったかを記録する備忘録代わりでもあります。

タイトルをクリックすると各公式ページに、パッケージの絵をクリックするとAmamon.co.jpの対応ページに飛びます。
リンクがないのはAmazonで売ってなかったものです。

またあくまで参考ですが、PCゲームの環境はWindowsXP-Home+Pentium4(2.0GHz)+メモリ512MB+RADEON9600(ファンレス、VRAM128MB)です。
プレイ時間は私のクリアまでの実時間です。文章を読むのが遅い人はもっとかかると思います。


…と、ここまで毎年毎年コピペです。今年はすっかり時代後れのWindowsマシンの強化はスッパリ諦めて、5月にXBOX360(バリューパック+HDD20G)を導入しました。
結果は大正解、ビデオボードを買い換えるよりもずっとリーズナブルで、360オンリーの優れた作品をハードスペックを気にすることなく楽しめます。
DVDドライブの回転音はヘッドホンで聞かなかったフリをし、よく聞く故障については幸い手元の360では何の異常もなく過ごしています。

ちなみに360用のHDDはトップページにあるMSX関連のAmazonアフィリエイトで頂いたギフト券(約1600円)を併用して買わせて頂きました。
MSX研究が進んでなくてゴメンナサイ!皆様の好意を踏みにじりまくりです。

あとは携帯電話を買い換えて3G対応機となり、携帯アプリとしてのゲームも2本初登場です。Wiiもこっそり買っています。

1位:デッドライジング(カプコン)
対応機種:XBOX360
発売日:2006年9月28日(プラチナコレクション:2007年6月14日)
プレイ時間:30時間

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今年のベストはXBOX360のみのソフトです。

ゾンビに占拠されたショッピングモールに降り立ったカメラマン・フランク。3日後にヘリが来るまでにいかに生き延び、スクープを手にするか?というゲームですが、これまでのゾンビ物とは一線を画するデキです。

まず驚くのは画面を埋めつくすゾンビの大群!そして徹底して作り込まれたモールと各店舗のディテールはただごとではありません。

ゾンビは常に数百体が画面内に存在し、フラフラ歩いたり転んだり物を食ったりしています。これまでの「バイオハザード」などとは違い、個々のゾンビの性能は著しく低く、かなり近づかないと気づいてもくれません。ですから、生き延びるだけなら簡単です。

しかしゾンビの海の向こうにいる生存者を助けるためには武器やアイテムを駆使して道を切り開かなくてはならない!ショッピングモール内に無限にある豊富なアイテムを使いこなす頭の良さが求められます。ゾンビゲームのカプコンが放った新機軸と言えましょう。また各種アイテムには全般的にコミカルな味付けがしてあり、ムキムキのフランクに婦人服を着せて、ゾンビには「パーティマスク」などをかぶせて回ればあら不思議、血痕と死人だらけのモール内を楽しく彩ります。

ちなみに今時珍しく、難易度選択が存在しません。弱いうちはむやみにゾンビと戦わずにシャッターチャンスを狙って経験値を稼ぎ、体力などを増やしましょう。経験値は次回のプレイに引き継がれるので、いつかは必ずクリアできます。

海外版に比べて国内版は出血量が少ない他、残虐表現が一部カット(主にゴア表現、身体欠損がなくなっている)されているそうです。そのため一部の笑いが取れなくなっているのが残念ですが、ストーリーやヒントなど文章が結構多いので素直に国内版をプレイしましょう。

Z指定(18歳以上のみ)ですが、シャレの分かる方はぜひ体験して下さいまし。
一時品薄だったプラチナコレクション(廉価版)も入手しやすくなりました。

2位:英雄伝説 空の軌跡 the 3rd(日本ファルコム)
対応機種:Windows98/Me/2000/XP/Vista
発売日:2006年6月28日
プレイ時間:30時間

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かなり唐突に発売の決まった「空の軌跡」の第三弾です。ストーリーとしては2004年の「空の軌跡(FC)」、2006年の「空の軌跡SC」で完結しているため、いわゆるファンディスクに近い体裁です。

わざわざ主題歌をつけるなどしているため、本編に近い内容を想像していた人たちからの評判はよろしくありませんでした。

個人的には前作SCからの期間が短いこともあってファンディスク以上の期待をしていなかったので、なかなか満足でありました。一応SC以後のお話として作られていまして、イベントとして各メンバーのストーリーを見ることができます。

FCとSCが好きな人には安心しておすすめします。しかし単体では楽しみようがないので、2位ということにしました。
足掛け4年つきあった「空の軌跡」も、今回でようやく完全に終わりです。ちょいと寂しいですね。

3位:ギアーズオブウォー(EPIC GAMES)
対応機種:XBOX360
発売日:2007年1月18日(プラチナコレクション:2007年11月18日)
プレイ時間:15時間

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2006年に発売されてたちまちベストセラーになったアクションゲームです。全世界累計450万本と、HALO3が出るまでXBOX360でNo.1を誇っていました。例によって、日本に限るとささやかな売り上げだったようですが…。

内容はと言えば、ゴツいオッサンを操って地底人どもをミンチにするのが目的。それだけ!
なんたって「戦争の歯車」なのですから、難しいことは考えずに地底人を肉にして差し上げましょう。

非常に美しいグラフィックが特徴的な作品ですが、物陰から物陰に移動しながら敵の防備の薄いところを突くアクション性も非常に高く仕上がっています。難易度が高くなるとそれなりに苦戦しますが、CASUALでやれば滅多なことでは死にません。

男のロマン、銃に装着されたチェーンソーで敵を真っ二つにするのもなかなか快感です。このせいでZ指定(18禁)になったけれど、スタッフの強い要望で残されただけのことはあります。

難点は全体のボリュームがだいぶ少ないことと、最後のラーム将軍の強さがいささかサギまがいであるということくらいでしょうか。
ラームは最高難度のINSANEではインチキしてハメ殺さないとまず勝てません…。

ちなみにオンライン対戦の評価も高い作品ではありますが、XBOX360はゴールドメンバシップを購入(1年5000円ちょい、ちょっと高い)しないとオンラインモードに入れないため、未体験です。

4位:ヘイロー ヒストリーパック(BUNGiE STUDIO)
対応機種:XBOX
発売日:2007年9月13日
プレイ時間:30時間

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これはキラータイトルである「HALO3」(ヘイロー3)の発売2週間前に出た、旧タイトル2作のパックです。

旧XBOXの本体と同時発売だった「HALO」(ヘイロー)と、翌年発売された「HALO2」(ヘイロー2)のセットで3000円以下。1はともかく2は今となってはかなり入手難のソフトなので、ありがたい限りです。ちなみにXBOX360でも遊べますが、旧XBOX用ソフト2本がそのまま1つの箱に入っているだけです。

で、なんでHALO3よりこれが上にあるのかというと、元祖「HALO」が一番面白かったからなのですね。グラフィックは当然1が一番ショボいんですが、それでもPS2よりは高級です。面白さの印象としては1>3>2かな。

理由は明確で、1の頃は武器の種類が少なくて性格付けがハッキリしていることに尽きます。シリーズ通して武器は同時に2種類しか持てない都合で、1はどの武器を持っていてもそれなりに戦えます。んが、2や3は種類が増えすぎていて、前のシーンから持ってくる武器によっては全然歯が立たないことが多いんですね。どうしても、次のシーンに行く→使えないことが判明→一つ前からやり直し、というサイクルが多くなります。

ちなみにHALO2はXBOX360+VGAケーブルで遊ぶ場合、解像度を640×480にしておかないと、4:3環境で画面がタテ長になります。ジョンソン軍曹が妙にスリムだなあと思ったらバグだったのでした…。あと画面に背景のシルエット?が焼きついたようになる現象は最後まで解消しませんでした。

あと1では宇宙人が宇宙語?をしゃべっていたのに、2以降(3も)日本語をしゃべるのはいま一つ雰囲気がよくありません。
それを除くとローカライズは上手で、ギルティスパークやジョンソンの日本語はなかなか雰囲気があってヨロシイです。

5位:テストドライブ アンリミテッド(ATARI)
対応機種:XBOX360
発売日:2007年4月26日
プレイ時間:20時間

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通称「ロスルE」。なぜそうなのかはパッケージの「DRIVE」の部分を見つめていると分かります。
実は結構長く続いているシリーズで、日本でも古くはPC−9801用がポニーキャニオンから出ていました。

元は「テストドライブ」の名の通り、フェラーリなどの高級車をバーチャル試乗?するというコンセプトでした。なぜか舞台は一貫してハワイというのは変わっていませんが、「アンリミテッド」になってからは色々な車に乗ってオアフ島全土を好き放題走り回る、という、レースというよりドライブゲームになりました。

画面はとても綺麗ですが車の挙動は割といい加減で、ヘタクソでも快適なドライブができるようになっています。

ゲームは20万ドルを持って島に降り立ち、家買ったり車買ったりするところから始めます。20万ドルって2000万円以上ですが、ゲーム全体で金銭感覚が発狂しているので気にしてはいけません。そう、これは「ドライブゲーム」である前に「ボンボンのお坊っちゃまシミュレータ」でもあります。家はもちろん豪邸ばっかり、スーパーカー(死語)を何台も止められるガレージ付きです。

お金を稼ぐには島内に設定されたレースで買ったり、美女を乗せて規定時間内にルートを走ったりといろんな手段がありますが、どれも100万円単位でお金が入るので金銭難にはまずなりません。いいですねえ。ちなみに最も雄大なレースが「アイランドツアー」、オアフ島1周300kmを1時間足らずで一周するものです。普通のレースゲームと違って同じ場所は二度と走りません、しかも一般車が全く出ない設定ですから豪快にカッ飛ばせます。燃えますよコレは!
ちなみに一般車にぶつけると警察が追ってくるようなセコいレースもたくさんありまして、それはそれで楽しいです。

日本ではXBOX360用の他にWindows版もあります。

6位:レイトン教授と悪魔の箱(レベルファイブ)
対応機種:ニンテンドーDS
発売日:2007年11月29日
プレイ時間:15時間

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たぶんこのページでは一番メジャーな作品でしょう。前作「レイトン教授と不思議な町」の続きです。
カッパブックスのベストセラー「頭の体操」の著者である多湖輝のパズルの集大成とも言える内容で、ひたすらパズルを解きながらストーリーを進めて行きます。

実は前作は未体験です。気にはなっていたものの、「悪魔の箱」が出てしまったのでこちらから手を出してしまいました。だって「不思議な町」のほうが高くなってたんですもの…。

さて「頭の体操」に出たまんまの問題も結構多いらしいのですが、書籍だと自分の考えが間違っていても答えが見えてしまう、見ざるを得ないところが、不正解の場合に何度でもトライできる、というのがとても嬉しいです。中にはほとんど一休さんのトンチ並みの問題もありますが、回数制限のあるヒントを使いながら解いていけば最後まではいけると思います。

メーカーから攻略を載せてくれるなとの文章が出たそうですが、実際このゲームはアクション性は皆無です。答えを見てしまうとその通り操作するだけになってしまうので、鉄の意志を持って答えは見ずに自力で解きましょう。ストーリーは全体の50%強が解ければ終われるようです。後は自分との勝負ってところですかね。

ちなみに「ナゾトキ×映画級」とか書いてありますが、ストーリーはあくまで展開の添え物です。期待はしないように。
あと、ヒロインの声の演技がかなり大根でした。

7位:ヘイロー3(BUNGiE STUDIO)
対応機種:XBOX360
発売日:2007年9月27日
プレイ時間:20時間

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というわけでXBOX360本来のキラータイトル、HALO3です。
数としては「ギアーズオブウォー」より売れたそうですが、ゲームとしては1のほうが面白く感じました。1、2、3と一気に遊んだせいもあるかもしれませんが。

グラフィックは本当にキレイです。
が、前述したようなシステム上の不都合(次のシーンで使う武器の選択が困難)があって、チマチマとやり直しが必要でした。本当にチマチマとやり直し続けたなー、という思い出ばかりのような…。後は恐怖の存在であるはずの「フラッド」が妙に弱っちくて、1のころに比べると割と簡単にあしらえてしまうという感じもあります。

画像は限定版ですが、ボーナスディスクの内容はよくあるメイキングのムービーとしょうもないミニゲームだけなので、普通に通常版でも損はしないでしょう。

ギアーズと同じくオンライン対戦は未経験です。

8位:人類は一本の塔に想いを込めた…。(ジャレコ)
対応機種:FOMA 900i以降/SoftBank 3G端末
発売日:2007年8月31日
プレイ時間:5時間
まず略しづらいタイトルですが、単に「塔」とか呼ばれているようです。おかげでネット上の感想を検索しづらいったらありゃしません。
地上からの脱出のため、数百年に渡る大プロジェクトとしては巨大な塔を建設するゲームです。

システムは割と単純で、様々な形のパーツを「テトリス」の要領でできるだけ隙間なく詰め込んで、耐久度が0を割らないように高くしていきます。パーツの形と納期、コストは雇ったメンバーに依存し、さらに失敗して変な形のパーツを作ってしまうアクシデントにいかに柔軟に対応するかがカギとなります。

天上界に達するまで何世代もかかるため、その間にイベントの形でストーリーが進行します。単調ですが、なかなか面白いです。
難点はノルマを達成してしまうとあまりすることがないのと、修理技術が発達すると隙間を無視して建ててもあとから耐久度だけ上げられるので、割とヌルいプレイになってしまうことでしょうか。

で、とりあえずクリアしたんですが、どうも見たイベントが半数にも満たないらしいんですよ。
発明は全部完了したのになあ。バッドエンドも見ないとダメなのか?あと、ストーリーのラストだけは唐突すぎてよく分かりませんでした。

公式サイトのやる気がなくてソフトバンク端末について記載がありませんが、ちゃんと出ています。

9位:ハーフライフ2 エピソード2(VALVE)
対応機種:Windows2000/XP/Vista
発売日:2007年10月9日(「ハーフライフ2 オレンジボックス」発売日)
プレイ時間:10時間(「エピソード2」のみ)

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2004年発売の大作「ハーフライフ2」…のその後を描く3部作の2つ目「エピソード2」です。
エピソード1の時はそれなりにゲーム系のサイトで報道されたのに、エピソード2は発売されるということ自体がほとんど知られていないままのようです。

理由は定かではありませんが、単に発売が大きく遅れたのが理由の一つでしょう。

また入手についても面倒です。「エピソード2」は単体で発売されず、VALVE社の運営する配信ネットワーク「Steam」でオンライン購入するか、「ハーフライフ2」「エピソード1」「エピソード2」「チームフォートレス2」など色々なゲームがパックになった「オレンジボックス」しか出ていないためと思われます。オレンジボックスも国内ではWindows版のみの発売で、海外にはあるXBOX360版が出る予定はないようです。

私はシリーズをずっと買っていたので、エピソード2だけをSteamからクレジットカードで購入(約3500円)しました。でもパズルゲームっぽい「ポータル」が結構面白かったらしいので、オレンジボックスを買うべきだったかもしれません…。

内容は前作「エピソード1」の続きです。コンバインの開けた異次元との穴を塞ぐまでのストーリーで、独特の面白さは相変わらずです。ただ一部のシーン(操作のできないムービーに近いところ)で異常に重くなってしまい、コマ送りになってしまうところが見られました。今のPCでゲームをやれるのもこれで最後かな?

エピソード3へのヒキはかなり強力なので期待できるものでしたが、はてさて一体次はいつ出るやら…。

10位:ブラック・ジャック 火の鳥編(セガ)
対応機種:ニンテンドーDS
発売日:2006年11月9日
プレイ時間:10時間

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2003年発売の「鉄腕アトム・アトムハートの秘密」でその腕の冴えを見せたゾルゲール哲氏。再び手塚治虫原作ゲームとして作られたのがこの「ブラック・ジャック 火の鳥編」であります。

主人公の職業柄どうしても必須となる「手術」がゲーム部分のメインになっています。これが何というか無理に例えると音楽ゲームに近いもので、どうにもこうにもムリヤリっぽい感じが漂います。

また「アトムハートの秘密」で綺麗に納まったストーリーも、ブラックジャックと火の鳥という相反するところのある二つのストーリーを混ぜてしまった結果、特に終盤のまとめがグタグタになってしまっています。中盤まではしっかり面白かったんですが…。

それにしてもこのゲームを出した時期も謎です。特にタイアップできるイベントがあったでもなく、発売されたこと自体があまり知られていないようです。量販店に並んでいた期間もかなり短く、出荷数が少なかったのか特売でもほとんど見かけないままでした。

11位:イース・オリジン(日本ファルコム)
対応機種:Windows98/Me/2000/XP/Vista
発売日:2006年12月21日
プレイ時間:20時間

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「空の軌跡」に比べるといま一つユーザー側の盛り上がりに欠けているイースシリーズ、最新作は初代「イース」よりさらに前、ダームの塔ができた頃のお話です。

いやゲーム自体はよくできてるんですよ。正直11位なんて低いところに置いておくのは申し訳ないんですが、全体の構成に問題がありまして、クリア後の徒労感が大きすぎです。

もうあちこちでネタバレしているのでいいと思いますが、このゲーム最初は二人の中からプレイヤーを選べます。二人ともクリアすると、三人目の主人公が出てきます。この三人目の話がメインであり、最初の二人での努力はストーリー上なかったことになるという驚異の展開です。

マップも敵キャラクターもだいたい共通なので、正直飽きます。最初の二人は難易度Easyで手早く終わらせて、最後だけじっくり楽しむのがよいかと思われますが…。真面目に全部Normalでやっちまいましたよ。

かわいそうなのが最初の主人公の一人ユニカ=トバで、ボンクラ呼ばわりされる序盤からラスボスまで倒してその働きを認められるまでの美しい話が全部なかったことになり、ラスボスも三人目の男が倒してしまうため、結果としてボンクラのままで終わってしまうのはなんとかならなかったのでしょうか。

12位:CALL OF DUTY3(ACTIVISION)
対応機種:XBOX360
発売日:2007年3月29日
プレイ時間:15時間
これがやりたくてXBOX360を買いました。しかし何が凄いかって、1と2を作ったスタッフは時間をかけて「4」を作るために「3」をまるまる外注に投げたという事実です。おかげさまで3はシリーズ史上最もビミョーな完成度で、すっごくデキが悪いわけではないんだけど、やっぱなんか違う、というビミョーにまみれた評価を得ています。

実際やってみると、グラフィックは綺麗だし基本はちゃんとしているんだけど、細かいところでヘンな動きをします。スナイパーライフルで頭を撃った敵がピョーンと真上に飛び上がったり、向かい合った兵士が同時に殴りあって二人とも真後ろにスッ飛んで死んだり、やはり向かい合った兵士が至近距離で同時に弾をリロードして同時に撃ち合って同時に死んだり、ちょっぴり愉快な状況がよく起こります。

そして、このゲームで最大の敵は味方です。倫理に厳しいのか、自分の投げた手榴弾が味方を傷つけるといきなりゲームオーバーになってしまいます。それ自体はいいのだけれど、敵が投げてきた手榴弾を投げ返してそこにたまたま味方がいてもダメだし、投げたところに勝手に味方が突っ込んで行ってもダメ。こうなるとうっかり投げられずに膠着してしまうことがままあります。

確証はありませんが、なぜかイギリス兵が特にアホタレで困りました。同じ場所に死体がどれだけ積み重なっても突撃をやめない姿はまるでレミングの自殺のようです。

ちなみに、そうまでして作られた「CALL OF DUTY 4:Modern Warfare」は各地で絶賛の嵐です。やはりスタッフの気合いというか能力というのは肩代わりできないのでしょうか。

13位:シアトル・パーブル・ヘイズ(アルティ)
対応機種:FOMA 900i以降/SoftBank 3G端末
発売日:2006年7月
プレイ時間:10時間
MSXでも発売されていた「J.B.ハロルドの事件簿」シリーズから、携帯電話専用として出た作品の一つです。
「マンハッタン・レクイエム」の登場人物が出てくるなどニクい演出もあります(ただし、どう見ても別人)。

残念ながら携帯電話のボタンでは遊ぶこと自体が非常に大変でした。もともと膨大な選択肢による多彩なリアクションがウリでもあるシリーズで、出てくるコマンドを片っ端から選びまくらないといけません。これは辛い…。

そしてシナリオですが、80年代に発売された「殺人倶楽部」「マンハッタン・レクイエム」「殺意の接吻」「D.C.コネクション」の4作に続く作品という位置付け(ただし時系列はD.C.〜より前)ではあるものの、シナリオ担当の方が替わっているために正直ラストがかなりショボイです。殺人の動機がただヘンタイだったからという感じで、そりゃないでしょう。

この後も何作か携帯電話向けに出ていますが、本作以外は手を出していません…。
「親指が痛かった」という思い出ばかりが残っています。

ちなみに評価の高かった元祖4作のシナリオを書いた鈴木理香氏はニンテンドーDSの「アナザーコード」や「ウイッシュルーム」のシナリオライターとして現在も活躍されています。

番外1:アイドルマスター(バンダイナムコゲームズ)
対応機種:アーケード
稼働日:2005年7月26日
プレイ時間:3時間?
まず断っておくと、これはアーケード版のほうです。投稿動画とダウンロードコンテンツで1億5千万を稼ぎだした、XBOX360版のほうではありません。知り合いに凄い勢いでハマっている人がいて、そんなにハマれるようなもんなのか、そもそもアイドル育成という題材をどうオンラインゲームにするのか、というのを知りたくてやってみました。

で、実際のところポリゴンの女の子を歌って踊らせることに全精力を使い果たし、あとはオマケのように育成シーンとオンライン対戦であるオーディションがくっついたかなりヘンテコなゲームでした。

ギャルゲー、それも育成ゲームをゲームセンターでやらせる、というちょっと考えただけで無理のある内容で、実際にスタッフインタビューなどを見るとまず歌って踊らせるところから作り、ゲームシステムは最後にくっつけたような発言が見られます。ゲームはシンプルというよりかなり質素な内容で、オンラインである意味はあんまりありません…。しかも1週100円(稼働当初は200円)かかり、育成結果にもよりますが私の場合40週弱で合計4000円ばかりかかりました。まさかそんなにかかるとは思わなんだよ。

さらに育成対象の女の子から携帯電話にメールが送られてくるサービスも合わせてやってみました。先方から指定された日時にゲームセンターに行くと女の子がヤル気を見せるという面白いシステムがあるものの、そういうのと関係ない雑談(携帯メールとは思えないくらいの長文)が毎朝毎朝狂ったように送られて来て、いささか怖くなります。しかもそれを嫁さんに見られそうになったりして、プチ不倫体験ゲームのようでした。

結果は左のカードの通りです。まあCランクというのは初プレイとしてはそこそこ、らしいです。二度とやるつもりはありませんが…。

360版もゲームとしてはそのまんまなので、結果としてはキャラクターにのめりこめるかどうかが全てのようです。

番外2:はじめてのWii(任天堂)
対応機種:Wii
発売日:2006年12月2日
プレイ時間:5時間?

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実はWiiも買ってたんですが、専用ソフトをこれ1本しかマトモに遊んでいません。
「はじめてのWii」が「最後のWii」になっています。シャレになってませんね。
「スーパーペーパーマリオ」も持ってますが(1000円で買った)、期待していたアクションゲームではなかったので放置してます。

あとはバーチャルコンソールと、ニュースチャンネル、みんなで投票チャンネル…ばっかしだな、ホント。

この「はじめてのWii」、ゲームとしてはどうこう言うような内容ではありませんが、最後に出てくる「タンク!」は結構面白いです。ただ、遊んでいる姿はクラく見えるそうな。ううむ。

総評

今年はXBOX360の購入が大きかったと言えます。
逆にPS2のゲームは全く買わなくなりました。年末に「アルトネリコ2」を買ったけど、まだ遊んでいません。
ウチのPS2は初期型なので、そろそろ8年目です。寒い季節はトレイの動きも渋くなってきました。

携帯電話も替えたものの、ダウンロードにパケット代が半端でなくかかる(ゲーム本体の価格より高くなることもザラ)ので、あまりあれこれと遊ぶことはないでしょう。

Wiiは「コレがやりたい!」というタイトルが微妙にないので、本体は衝動買いしたもののまだバーチャルコンソール専用です…。
そういやバーチャルコンソールのMSXソフト配信は伸び伸びになっていますが、どうも権利関係の問題がこじれているようです。
儲かりそうになると口を出してくるというのはどこにでも起こることなのでしょうが、どっからでもいいので早く出てほしいものです。

今年(2008年)の期待のソフトはいくつかありますけど、どれもXBOX360用ですねえ。
既に発売済みのタイトルも多いですが、「BIOSHOCK」「アサシンクリード」「CALL OF DUTY4:Modern Warfare」あたりは要チェックです。
Wiiはファミコン版「メタルスレイダーグローリー」が遊べるようになったのが大きいかな?

PS3はいまだに「まいにちいっしょ」以外に遊びたいソフトがありません。強いて言えば本体と同時発売された「モーターストーム」くらいか…。
PS2の互換を捨てたバージョンが出始めましたが、それでも別にどうでもいいなあ。
国産ハードには頑張って欲しいんですが、今のところXBOX360の発売予定表のほうに目が奪われています。

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