MSXユーザーの見た2008年度のゲーム


新年あけましておめでとうございます。
昨年に引き続き、2008年の1年間に発売されたゲームの簡単なレビューをしてみました。自分の遊んだゲームがどんなんだったかを記録する備忘録代わりでもあります。

タイトルをクリックすると各公式ページに、パッケージの絵をクリックするとAmamon.co.jpの対応ページに飛びます。
リンクがないのはAmazonで売ってなかったものです。

プレイ時間は私のクリアまでの実時間です。文章を読むのが遅い人はもっとかかると思います。
ちなみに去年はPCゲームを一本もやりませんでした。とうとうXBOX360にその座を譲ったというところです。
正確には、発売10周年で99セントキャンペーンをやっていた「ハーフライフ」(初代)をやってますが…。これもレトロゲームですなあ。

XBOX360は11月のアップデートでHDDへゲームをインストールできるようになり、一番の問題であったDVDドライブの騒音が解決してしまいました。また地味に16:10のモニタにも対応し、安いワイド液晶モニタでも縦横比が変にならなくなったのも見逃せません。

1位:BIOSHOCK(2K GAMES)
対応機種:XBOX360
発売日:2008年2月21日
プレイ時間:20時間

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自分の中では文句なしのゲーム・オブ・ザ・イヤーです。崩壊寸前の海底都市の中を駆け巡る、FPSの体裁を取ったアクションアドベンチャーゲームです。アクション要素は割と薄めで、ガッツリと作り込まれた都市を歩き回るだけでも充実感を得られます。もうこのビジュアルだけで買い!とはいえストーリーも結構長いので、日本語版の存在は本当に嬉しい。滅多にしない予約までして買ったゲームとなりました。ま、現実には予約なんかしなくても十分買えましたが…。

発表当初、内容的に日本人受けしないので日本語版が発売されるとは思っていませんでした…が、spikeはやってくれました。全編日本語化&日本語吹き替え!登場人物が全て病んでいらっしゃるこのゲーム、吹き替えも素晴らしい狂いっぷりを再現しております。麦人氏のサンダー・コーエンなどハマりすぎで、英語版にひけを全く取りません。それどころか道端の自動販売機まで気合入りまくりのボイスを聴かせてくれます。

残念なのは日本語化したことで文字も含めてデザインされていた場所が若干変化しているところと、海外版にあるダウンロードコンテンツが日本語版にはないことですが、日本語で遊べることを思えばごくごく些細なことです。気になる人は英語版を買って遊べばいいさ!ていうか買いました!実績とセーブデータが日本語版と英語版で別なので、実績ポイントの稼ぎ甲斐もあります。二つ合わせて実績2100を達成してしまいました。こんなバカが世界に何人いるか不安になるほどハマってしまったBIOSHOCK、PS3版もつい先頃発売されましたのでぜひどうぞ。

ちなみに日本語PC版もありますが、発売元が違うせいか吹替えはナシ(字幕のみ)だそうです。

2位:コールオブデューティ4 モダン・ウォーフェア(infinity ward)
対応機種:XBOX460
発売日:2007年12月27日
プレイ時間:10時間

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前作までは第二次世界大戦を描いたFPSでしたが、今回は突然現代戦(MODERN WARFARE)となり、テロリストに立ち向かう特殊部隊となりました。その点に不安を抱く向きもありましたが、もはや全FPSプレイヤー必修科目と言ってよいくらいの作品です。緻密なゲームバランスと緊張感、ラストの盛り上がりが素晴らしい。全機種で世界1千万本を達成したというのが頷けます。

BIOSHOCKに一歩譲ったのはほぼ個人の好みです。
強いて言えば、ゲームそのものは素晴らしいんですが、日本語訳があちこちヘンなのが減点要因です。例えば対戦時の「stopping power」を「動力を止めろ」と訳すのはどういうセンスなのでしょう…。普通にストッピングパワーでいいんだけど…。ゲームを見せないでテキスト一覧だけ訳させたりしたのでしょうか。

今作はオンライン対戦でないと取れない実績がなくなり、1000ポイント全てキャンペーン(一人用)で取れるようになりました。最難関のマイルハイクラブも取りましたとも!しかしXBOX360のLIVEで調べると全世界で7万人も1000ポイント達成しているあたり、ワールドワイドぶりを実感します…。

ちなみに今は対戦マップを無料でダウンロードできるクーポンつきのものが同価格で出回っています。
360だと有料のゴールドメンバシップが必要ですが、対戦もかなり面白いのでオススメです。レベルアップとロビーを連動させることで初心者でも楽しめるように作ってあって、なかなか感心しました。

ちなみにアクティビジョンは日本から撤退したようで、公式サイトが丸々消えてしまいました…。

3位:レイトン教授と最後の時間旅行(LEVEL5)
対応機種:ニンテンドーDS
発売日:2008年11月27日
プレイ時間:10時間

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最初の2本が割とマニア向けなのに対して、こちらは普通のゲームとなりました。未だに初代「不思議な町」をやってませんが、別に作品間でストーリーはリンクしていないようなので安心です。

前作「悪魔の箱」で十分進化を遂げたと思われがちですが、またしても進歩がありました。なんと問題の使い回しがなくなっているのです。前作では「ナイトムーブ」「ペグ・ソリティア」など、ルールが同じで数だけ違う問題がやたらありましたが、これが全部独立した問題となっているのです。ちょっと驚きました…。

あと「悪魔の箱」の時のアオリに「ストーリーが映画級」というのがあったものの、実際のところショボくてなんだかな、という物だったのが、だいぶ良くなりました。というより、率直に良いと言えます。ラストで明かされる「最後の時間旅行」の意味はご自身の目で見て頂きたい!3作出た中で、トータルではこの作品が一番オススメです。

ただ、もともと3作の予定だったのが好評のためか「to be continued」で続いているのが気になります。
続編の製作自体はよいのですが、既に82歳とご高齢の多湖センセイがどこまで持つのか、微妙に心配になってきます。

4位:GEARS OF WAR 2(EPIC GAMES)
対応機種:XBOX360
発売日:2008年11月7日(海外版)
プレイ時間:15時間

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画像はアジア版なので漢字タイトル「戦争機器2」が入っています。まんまですね。
XBOX360では早く(2008年2月頃)から日本語版の発売が決定していたというニュースがあったものの、未だに国内版は発売されておりません。つい先日日本語版発売のアナウンスがあったのですが、その数時間前にアジア版を買っちゃったよコノヤロー!ということで4位です(ひどい)。1位のBIOSHOCKに限らず、360の日本語吹替えは声優陣の熱演が素晴らしいので、知っていたら待ったのですが…。

ゲームは相も変わらず撃ちまくり殺しまくりのバイオレンス満載のZ指定モノです。前作に比べると単純な銃撃シーンが減り、乗り物の銃座についたり、敵の飛行兵器・リーバーに乗れたり、迫撃砲を撃ったりと展開が幅広くなりました。しかしやっぱりメインは地底人との銃撃だよ!というワタシにはむしろ物足りない。ちょっと回りくどくなったかな。

多少ながらストーリー面が掘り下げられていて、敵の地底人・ローカストとは何か?というのを匂わせるところがボツボツとあります。前作ではただ沢山拾うと実績がつくだけだったCOGタグにあたる収集品41個に解説が付加されていて、「SIREN」のアーカイブのようにゲーム中で語られないストーリーを補完するものとなりました。それだけに英語だと理解しづらい。字幕も出せるのでなんとか読めるんですが、略語や固有名詞が分かりづらいのが困ったもんです。

とかなんとか言いつつ最高難度のINSANEも正月そうそうクリアしてしまいました。このモードでは味方のドム君が勝手に敵に突っ込んで行って死んでしまうことか多い(前作と違い、助けないと一定時間でゲームオーバー)のが困りもので、MSX2にも出ていた「エメラルドドラゴン」のハスラム王子を思い出すのでした。ドム君のアダ名はすっかり王子です。

5位:CALL OF DUTY:WORLD AT WAR(treyarch)
対応機種:XBOX360
発売日:2008年11月11日(海外版)
プレイ時間:20時間

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上の方に「CALL OF DUTY4」があって、こちらのほうがそれより後で発売されたシリーズ最新作となります。なぜか日本語版の発売予定がないのですが、それもそのはず相手はシリーズ初登場の日本軍。「天皇陛下バンザーイ!」の合唱と共に突っ込んでくる「banzai attack」(原文ママ)の雨あられを見ていると、こりゃあ日本で発売はすまいなと思わざるを得ないのでした。

とはいえ、過去には「メダルオブオナー・ライジングサン」なるものもきちんと日本で出ていたので、実際のところ発売されない理由のメインはゴア(人体バラバラ)表現によるところが大きいのでしょう。あるいは日本法人の撤退のせいか?

製作元は評判の悪かった「CALL OF DUTY3」と同じtreyarch。とは言え作り慣れたのか、「4」ほどではないものの、「3」に比べるとずっとよいデキです。問題は日本語のリサーチがメチャメチャで、日本の陣地内に中国語みたいな標語があったり、ありえない所にありえない文字があったり(船首に「船積み」と裏返しに書いてあったり)、まさか日本人は誰も見ていないのではというあたりがとても心配です。

あと一応、日本語ボイス自体はおおむね良好ですが人による差がかなり激しいです。「天皇陛下バンザーイ」一つとっても超熱演の人と棒読みのド素人が混ざっているのがなんともはや。それ自体はむしろリアルなのかもしれませんが…。

6位:みずいろブラッド(バンダイナムコゲームス)
対応機種:ニンテンドーDS
発売日:2007年6月14日
プレイ時間:8時間

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バンナムの異色作品です。正直言ってキャラデザインが「太鼓の達人」の人と同じ、という以外にウリが見つからないのですが、デザイナー本人はノリノリであった様子。しかしゲーム内容とは噛み合わせが悪かったのか熱意が凄い勢いで空回りしています。

おおざっぱに言うとボケ系の4コママンガみたいなコントがメインです。たまに切断されて水色の血しぶきが飛び散ります。それ自体は割と楽しいのですが、合間にやらなくてはいけないミニゲームがどれも作業プレイです…。しりとりとか、ひらがなの書き取りとか。これだったらゲームでなくても良かったんではないか、と言ってはいけませんね。雑誌「CONTIUNE」に「DSのやつ全然売れなかったし」と先のデザイナー氏が自分のマンガで描いていたほどなので、相当売れなかったんでしょうね。キャラと血しぶき以外のウリも必要だったということで…。

このゲーム、「おいでよ どうぶつの森」と同じような「すれ違い通信」を搭載しているのですが、発売当初であっても誰かとすれ違う可能性は限りなくゼロだったと思われます。

7位:アサシンクリード(UBI SOFT)
対応機種:XBOX360
発売日:2007年11月29日
プレイ時間:20時間

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世界でヒットしたらしい、暗殺ゲームです。

しかし、どうも面白かった記憶がない。
町中でいくら暴れても簡単に追手の目から逃れられるし、暗殺行為も人前で大立ち回りばかりだし、町の作りもよくできてはいるもののゲームとしてやることはどこでも同じだし、いまいち緊張感に欠ける作品でした。

暗殺よりも、教会や塔といった高いところに登るルートを探して悶々としている時間が長かったような気がします。ひたすら全編通してやる事が変わらず、単調でした。

続編も作るつもり満々の終わり方をしますが、次やることはないだろうなあ。むしろ現代編のストーリー(暗殺は、過去の先祖の記憶を辿る行為らしい)がどうなるかだけが気になります。

番外:まいにちいっしょポータブル(ソニー・コンピュータエンタテイメント)

PS3最大のキラーコンテンツと言われた「まいにちいっしょ」、いわゆる「トロ・ステーション」がPSPでも見られるようになりました!

PS3を買わなくても良くなった!
PSPのゲームも買わなくても良くなった!


…えーと、ソニーの皆さんごめんなさい。
いやだってホント、トロステだけでお腹いっぱいなんですもの…。
残った時間は360と英国紳士(レイトン教授)で埋まってしまいました。
うちのPSP、ドライブが腐っていても分かりませんよホント。

トロステ、出張のお供としては極めて高性能です。キミさえいれば寂しくないさ…。

総評

あら、これしかやらなかったの?と自分でも思いました。洋モノゲームが5本に和モノが2本きり。前年比50%です。

途中で投げ出しているものとしてはDSの「ウイッシュルーム」、360だと「無双OROCHI」「ニンジャガイデンII」があるくらい。「アルトネリコ2」は去年からほっぽってるからまあいいや。Wiiのダウンロードもあまり使ってない、というか電源入れてないし。発売されたものでやりたいのはWiiの「428」、360の「ミラーズエッジ」くらいかな?「Fallout3」もやりたいけど時間がかかるらしいしな。

まあこのへんは仕事の変化による生活習慣の変化も結構影響しています。平日にゲームがあまりできなくなったもので…。せいぜい「レイトン教授」と「まいにちいっしょ」くらい。時間の読めないゲームは寝不足の元なのでちょっと厳しいかも。

それにしても最近の海外ゲームは難易度がだいぶ抑え目になってきました。簡単なモードだとホントに簡単。一番難しいモードでも頑張ればなんとか解けるし、360は実績ポイントにつられてついやってしまいます。逆に国産の「ニンジャガイデンII」なんかは一番簡単なモードでも難しすぎて挫折気味です。難しくてもヨシとする心意気は好きなんですが、腕がついていかないので先が見られないのがもどかしい。

そういや「HALF-LIFE2」のエピソード3はどうなったんだろう。あとPCでやりたいゲームってこれ位しかないな…。


あとMSXユーザー的に重要な「メタルギアソリッド4」は未体験です。
360とのマルチが増える一方で、PS3を買うのはどうにもこうにも…。テレビも買わないといけない、というのが厳しい。
ウチの360はPCモニタ接続なのです。
ついでに言うと、周囲のMSXユーザーはほとんどみんなやっていない、ような…。

PS3オンリータイトルとしては、MGS4の他「リトルビッグプラネット」「SIREN NEW TRANSLATION」くらいは気になっているのですが。トロステのPSP化でかなり心にブレーキがかかってしまいました。PS2互換もないから「PS2が壊れたから買い換え」というセンもないし。その前に初期型PS2はまだしぶとく稼働しています。主にDVDプレイヤーとして…。


おまけ(2008/1/3追加)。
ゲーマーカードを貼ってみました。

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