MSXユーザーの見た2010年度のゲーム


新年あけましておめでとうございます。
にも関わらず1ヶ月しか経っていないような気持ちです。
多分、気のせいです。

昨年はiPadを導入しました。が、まさに宝の持ち腐れ。ゲーム用には全く使っていません。さっき「GHOST TRICK」のiPhone版を買いましたが、年が明けてしまったので来年のランキングに編入決定です。
iPadそのものは、据え置き機のゲームをやる時に、攻略サイトを表示して膝に乗っけておく…という勿体ない使い方しかしていません。衝動買いなんてこんなもんだ。

1位:CALL OF DUTY:BLACK OPS(treyarch)
対応機種:XBOX360/PS3
発売日:2010年11月18日
プレイ時間:20時間

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今年のトップはCALL OF DUTYシリーズ最新作の「BLACK OPS」です。
かつてボロクソに書いた「CALL OF DUTY3」とか、イマイチ感の漂う「CALL OF DUTY:WORLD AT WAR」を開発したtreyarchの作品がダントツとは!
感慨深いものがあります。

以前のtreyarch作品にあったバランスの悪さも改善され、またびっくりするくらい多様なステージが盛り込まれています。ベトナムのジャングル、都市、収容所、九龍、ロシアなどなど。目まぐるしく進行するストーリーについて行くのがやっと…という感じでしたが、ストーリーに凝りすぎた結果プレイ中について行けなくなってしまった今回3位の「MODERN WARFARE2」に比べると一段出来がよいと言えます。

終盤はなんだかPS2版の「MEDAL OF HONOR」のように世界を救うヒーローになってしまうのがちょっとアレですが、盛り上がりますよ。
前作「WORLD AT WAR」(日本未発売)にも出てきた妙に濃ゆいキャラ、Reznovがそこかしこに現れて助けてくれるのも嬉しいところですな。

ちなみに全くどうでもいいんですが、テキストアドベンチャーの古典「ZORK I」が丸ごと収録されています(なぜか実績・トロフィーつき)。ただし日本語版でも未訳。無理もないけど。

2位:TRIALS HD(RedLinx)
対応機種:XBOX360(ダウンロード専売)
発売日:2009年8月13日
プレイ時間:15時間


XBOX360専用のダウンロード専用コンテンツ!ハードルの高さはコンシューマ随一です。
それでも何でも遊ぶ価値はあるぞ!

操作は前後の体重移動とアクセル/ブレーキだけ。とにかく現実にはありえない、無茶しすぎなアスレチックコースを指先だけで征服する快感はたまりません。
360でネットに繋げるのならば体験版もあるのでとりあえず触ってみておくれ。
持ってなければ360ごと買ってしまえ!

グラフィックが超美麗なのに実質は2D、という割り切りが功を奏しています。

3位:CALL OF DUTY:MODERN WARFARE2(infinty ward)
対応機種:XBOX360、PS3
発売日:2009年12月10日
プレイ時間:25時間

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1位の「BLACK OPS」に対してこちらは本家が製作した現代戦モノ。
いやね、デキはいいんですよ。FPSとしてはBLACK OPSを凌ぐかもしれない。本当に素晴らしい。
ただ、FPSだと主人公の切り替わりが分かりにくい上にストーリーが難解すぎてついていけませんでした。
クリアして解説サイトを見て「あー、そういう解釈なのね…」と釈然としない気持ちを引きずってしまう、そんな雰囲気があります。

一言でいえば「凝り過ぎ」でしょう。
もう少し分かりやすいストーリーならもっともっと良かったのに、実に惜しい一本です。

オマケの「スペシャルオプス」は素直に楽しいです。
自動機銃をいっぱい並べてバリバリ撃たせまくる防衛戦が個人的にお気に入り。

4位:レイトン教授と魔神の笛(レベルファイブ)
対応機種:ニンテンドーDS
発売日:2009年11月26日
プレイ時間:20時間

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というわけで定番タイトル第四弾です。定番すぎて僕のリストの中では浮いています。

前作までの三部作が完結した新シリーズなんですが、なんというかストーリーはかなりヌルくなりました。魔神の正体のヘッポコ度合いはシリーズ随一です。
ルーク少年とレイトン教授の出会いを描いており、パズルの完成度は前作から安定して高いままです。

ところで特典の「ひらめきコインチャーム」の使い方が未だに分かりません。まさかこれが最大の謎か!

5位:メトロ2033(THQ)
対応機種:XBOX360
発売日:2010年5月13日
プレイ時間:30時間

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独特の魅力に溢れたXBOX360専用のFPSです(Windows版もあり)。

ロシア産のゲームで、核戦争後に地下鉄内だけが人間の生息可能な場所…ということで大変陰鬱な設定のゲームなのですが、意外と舞台は広がりがあって大いに楽しめました。練り込まれたグラフィックはトップクラスの出来と言ってよいでしょう。

悪いのはやはりゲーム自体のバランスで、無意味に多様すぎる武器と無限沸きの多い敵、先が分からないと意味のない買い物システム、行くべき先の分かりにくいマップなどなど…しかし、それらを引っくるめてもやはり目の離せない魅力に満ちたものです。
これが日本語で楽しめるのだからありがたいと言わずしてどうでしょうか。かつて「バイオショック」で神ローカライズを見せてくれたスパイクだけあって、日本語版のセリフ群もムード満点です。

実績1000まであと一歩だったのですが、解除条件のあいまいな「探検家」で引っかかって結局970止まりでした…残念!でも遊べて良かった!

6位:零の軌跡(日本ファルコム)
対応機種:PSP
発売日:2010年9月30日
プレイ時間:60時間

Ama
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2004年から付き合ってはや6年以上。いつの間にか「軌跡シリーズ」という妙な名前を与えられたシリーズ最新作です。
さすがに無理があったのか「英雄伝説VII」という名称は使われていません。

「空の軌跡」シリーズと世界観を共有しつつも新しい舞台と登場人物で再登場したファルコム渾身の一作…なのですが、困ったことに終盤で「空の軌跡」のキャラクターがいいところを持って行ってしまうため、念のためですが「空の軌跡」3部作はやっといたほうがいいと思います。

全体の完成度はさすがファルコム、なんですけども、「空の軌跡」との違いを明確にしようとした部分が微妙に足を引っ張っているところがあるんですよね。
「英雄伝説III」以降はマップを一周するのが定番化していたのが、今回は中央の街を基点に放射状に移動するところとか。

ただ全体のストーリーはしっかりしていますし、終盤の盛り上がりは素晴らしいので、普通にお勧めの一本です。
前のようにあからさまに「続く」ではないよ!

7位:影の塔(ハドソン)
対応機種:Wii
発売日:2010年7月22日
プレイ時間:15時間

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ハドソンがひっそりと発売してひっそりと売れなかったアクションゲームです。

「影になってしまった少年」は「影の上しか歩けない」という制約があり、そのためにマップ中の物を動かして影の状態を変える、という点に特化したゲームです。
着想と全体の雰囲気は素晴らしいです。

ちょっと全体を通して単調なのと、一回クリアしたらかなり疲れてしまうので、もういいか…という感じでちょっと微妙な順位になってしまいました。
「影の回廊」内のマップの回転方向が当てずっぽうでしかクリアできないのがパズルとしては甘かったかな?

今年は上位が強すぎましたね。
Amazonのレビューなどでも指摘されていますが「ICO」が好きならお勧めです。

8位:デッドライジング2(カプコン)
対応機種:XBOX360/PS3
発売日:2010年9月30日
プレイ時間:20時間

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帰ってきたデッドライジング!

愛すべき馬鹿っぷりとコントの如きバイオレンス描写は健在です。
8位ですが、決して出来が悪いわけではありません!むしろ素晴らしすぎるほど。

前作の難しすぎた部分(特に多人数の引率)がかなりやりやすくなっているので、8人全員に銃を持たせてカジノ内のゾンビを一斉清掃、あとはスロットで荒らし放題…など、ステキなゾンビパラダイスライフが送れることでしょう。

やや順位が低いのは、前作の衝撃に比べると「基本的にはそのまんま」感が強いのが原因です。
あと、なんでか知りませんが前作のフランクさんに比べると女装の違和感がないのがとても残念です!ムキムキなのにね!胸毛がないせいでしょうか。

それとも僕の頭がゾンビ並みになってしまったせいでしょうか。

9位:アフターバーナークライマックス(セガ)
対応機種:XBOX360/PS3(ダウンロード専売)
発売日:2010年4月21日
プレイ時間:5時間


帰ってきたアフターバーナー!(前と同じ)

実は4年くらい前にアーケード(ゲームセンター)で出ていたアフターバーナーの続編です。
秋葉原くらいでしか見かけませんでしたが、割と好きでした。
360とPS3で遊べるようになると聞いて「誰が買うんだよ」と思ったら結構好評だったようです。

とにかく爽快感を重視した作りで、クリアまではすぐ到達しますし、オプションをいじれば実績もすぐ200でコンプリートできます。
アッというまに飽きましたが全く後悔のない、思い切りの良さが取り柄のゲームです。

爽快感のジャマになるものはトコトン取り除いた点がまさにアフターバーナー。ある意味2010年の1位とも言えます。

10位:デッドライジング2 CASE:0(カプコン)
対応機種:XBOX360(ダウンロード専売)
発売日:2010年9月8日
プレイ時間:10時間


こっちもデッドライジング2ですが、XBOX360専用のプレ・ストーリーです。
体験版ではゾンビに一切攻撃ができませんが、それは日本版に限って配信制限を避けるためだそうです。残念!
マップは狭いですが、その分覚えるのも簡単です。始めての方なら十分楽しめるだけのボリュームもあります。
なんだかんだでこちらは実績200(コンプリート)までやり込んでしまいました。
最後の生存者を引率するのが時間ギリギリなので難しい。何度かやり直して何とか全員救助に成功しました。

11位:バイオショック2(2K GAMES)
対応機種:XBOX360/PS3
発売日:2010年3月4日
プレイ時間:20時間

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2010年は激戦だったため、10位までのソフトはどれもが何がしかの魅力を持っていました。
が、これはどーにもこーにもイマイチです。

前作「バイオショック」は予約してまで買って3周して実績1000取るわ海外版も2周して実績1100(+100はダウンロードコンテンツ)取るわと散々やり込むほどに惚れ込んだ私です。「2」が出るなら当然買うに決まっています。

しかしこの「2」は「続編を別スタッフに投げる」という今流行のスタイルを取り入れた結果「バイオショック感」がすっかり薄まってしまい、「バイオショック風」なゲームになってしまいました。前作で既に崩壊寸前だった海底都市の10年後という設定がそもそも無理ありまくりな上、マップも前作が生活に必要なものという点でリアリティがあったのに、今回はテーマパークとか電車の工場とか必然性のないものばかりになり、マップの移動も任意にできなくなり、ついでにダディも弱体化、どこから切ってもイマイチとなりました。

ローカライズも前作はスパイクが気合い満点で、「必要性を感じたから」全編が吹き替えになっていましたが、今回は字幕だけ。字幕のないところは何言ってるか全く分かりません。その字幕も場所によっては一瞬で消えて読めない…なにこれと思ったらあのD3パブリッシャーです。さすが「ドリームク○ブ」で自社の綴りを間違った実績のある会社だけはあります。

なんかどうでもいい感じ満点のマルチプレイも数回遊びましたが、今は過疎がひどくて誰もいません。まあそんなもんでしょう。
次回作は空中都市らしいですが、何かを勘違いしているとしか思えません。

総評

バ○オショック2以外はどれもオススメ!
というと言い過ぎですが、どれもこれも良かったですねー。2010年はまさに豊作でした。デッドライジング2がこんなに下になるとは思わなかった。

でも一番遊んだのは「GEARS OF WAR 2」のHORDEだったりして。どれくらいやったかと言うと、実績「HORDEマスター」をパブリックのみで取ったと言えば分かるでしょうか。今でも夜8〜9時くらいなら5人はすぐ集まるくらいに人がいます。日本語版はマッチングを日本国内だけに限定しているのに、なかなか健闘しています。同じ人に出会うことも多いですけど。
「GEARS OF WAR3」が今年4月発売で楽しみにしていたのに、秋になっちゃったのは残念無念。

さて来年の注目タイトルですが…まずは「エスカトス」ですね!
バレバレですが、某MSXシューティングの開発者が携わっているとのことで注目の一本です。トレイラーの弾のバラマキ方がまさに彼のものでした。
あとは「テストドライブ・アンリミテッド2」も外せません。

あとは発売済みの「Fallout:NewVegas」はやるべきかどうか。面白いのは分かっているのだけど…時間を食いすぎるのも分かっていて…。
PSPの「メタルギアソリッド・ピースウォーカー」もやるべきですねそうですね。

そして唯一発売が確約されている新ハード、3DSも発売を控えています。「レイトン教授と奇跡の仮面」のために買うという、まるで普通の人のようなことをすべきかどうか?
あと買ったまま寝かせている「マッドワールド」「東京トワイライトバスターズ(DS版)」に日の目はあるでしょうか?
とりあえずiPadでさっき買ってしまった「GHOST TRICK」を最後までやらないとッ!
え、「アイ○ルマスター2」?知りません!かつてアーケード版をうっかりやってしまった僕はもう過去の僕なんです!
そういやすっかり忘却の彼方ですが、「ハーフライフ2:エピソード3」ってどうなっちゃったんでしょうね?

相変わらずまとまりがありませんが、今年もよろしくお願いします。

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