日本橋MSXレポート2005


 無闇に暑い2005年を皆様いかがお過ごしでしょうか。私は先週の7/10に名古屋の大須に行ってきました。そして7/16に大阪は日本橋にも行ってきました。最高気温は32度、頭が茹で上がりそうでした。ついでとは言え何やってんでしょう。

 さて、大須におけるMSXの状況は裸ROMの取扱店が2店舗あるのみ(アクセスフィールド、ケーハウス)と想像した程度にイマイチでしたが、日本橋が凄かった!いや、秋葉原からマックスロードが撤退してしまった今こそ「日本橋はオールドパソコンが熱い!」と断言していいくらいでした。なんせMSXを扱う店舗が5店舗もあったのですよ!それもかなりマニア仕様にチューニングされていて頼もしさを感じました。

 本来なら、状況が変わるのが早いためにこういう記事はあまり書かないのですが、ちょっと感動したのでホットなうちに書き残して置きたいと思います。

 日本橋(にっぽんばし)は大阪にあります。しかし大阪駅からは非常に行きにくい場所にあり、地下鉄を2本乗り継ぐ必要があります。JR大阪駅からだと、待ち時間を含めてだいたい30分くらいでしょうか。梅田→(御堂筋線)→動物園前→(堺筋線)→恵美須町という乗り継ぎが一番楽だと思います。

 日本橋駅というのもありますが、いわゆる電気街は「恵美須町」という駅で降りる必要があります。ここで降りると電気街、通称「でんでんタウン」の真っ只中に出ます。

 MSX取り扱い店舗を順に見て行きましょう。

ソフマップ日本橋2号店・4F

 MSXやMacのソフトがワゴンにまとめて突っ込んであり、MSXは裸ROM数本とパッケージが数本。「日本橋では本店だけの取り扱いです」とか書いてありましたが、少なくとも現時点では大ウソです。ちょっと珍しいところで、「エルギーザの封印」MSX2版のパッケージが2,000円台でありました。


スーパーポテト SEVEN店・2F

 最近秋葉原にも進出した「スーパーポテト」の本店。秋葉原店はレトロゲームのみですが、本来のスーパーポテトは新品や新作の中古も取り扱うお店です。本店の2Fがレトロゲームのフロアになっています。ただしMSXはほとんどなく、MX-101とソフト(「ゲームランドスペシャル」、「コンピュータ入門」等)のセットが1万円と、ジャンクの本体数台が2,000円程度で数台あるのみでした。


ゲーム探偵団

 5年ほど前まで存在した「もんきち」の後を受けるようにしてMSXの取り扱いを始めたレトロゲーム専門店。パソコンはMSXのみです。去年の6月に行ったとき(6/13の日記参照)はほとんどが裸ROMで、パッケージまで揃ったものの在庫が少ない印象がありましたが、パッケージの比率が増えていました。

上2段がパッケージ。スペース的には変わっていないませんが、パッケージの量が増えています。この棚はそれほど高い印象はありません。

この他にレジ近くにプレミア品の入ったガラスケースがあり、「ソリッドスネーク」の完品や「スペースマンボウ」の完品などは定価+1万円程度と、かなり高め。「怨霊戦記」9,800円や「たんば」9,800円など地味なソフトも結構高価でした。

とにかく、日本橋で一番MSX度の高い場所です。というより明らかに秋葉原より高くなってしまいました。札幌のゲームショップ1983や千歳のルーズロジックに比べたらどうなんでしょう?



おじゃま館

昨年8月にオープンしたお店で、「もんきち」の入っていた「でんき会館」の4Fにあります(DOS/Vパラダイスの跡地。もんきちは3Fでした)。大阪を中心に7店舗あるうちの日本橋店ということです。

MSXは奥の方の棚に10本程度パッケージがあったのと、裸ROMが壁に100本程度吊るしてありました。あと全然違う場所の床の箱の中にやはり裸で100本程度置かれていました。状態はやや悪い感じです。シュリンクもテープも貼っておらず、勝手に開けられてしまいます。中の確認には便利ですが、欠品が起きてないか心配です。

パッケージとしては、「なぎさの館」が2,980円である他は「ブライ上巻」「信長の野望」「提督の決断」「エッガーランドミステリー」「ウシャス(説明書欠)」が各1,000円程度でした。



a-Too 日本橋店(日本橋店はWeb未掲載)

最近オープンした店舗らしくまだ情報があまりありません。系列としてはテレビゲームショップである「わんぱくこぞう」の一店舗です。1Fあたりは普通のゲーム量販店といった趣ですが、この4Fが物凄いことになっていました。

左の写真、緑の札が見える右側の棚が店の奥まで続いていますが、これ全部オールドPCゲームなんですよ!PC−9801(3.5、5インチで分かれている)、PC−8801、X68000、FM−TOWNS、MSXだけでこのボリュームです。

ちなみに左の棚はWindowsの18禁ソフトが主体です。

ただし、MSXはこれだけ。全体からするとほんのちょこっと、という感じです。このフロアの他のソフトや「ゲーム探偵団」あたりと比較するとイマイチに見えますが、ここだけでもそれなりの量はあります。

パッケージはどれもクリーニングされているのかかなり綺麗です。また自由に開けられますが、中身は入っていません。

価格設定はちょっと高めです。「サーク」3,100円、「サークII」3,300円、「沙羅曼蛇」3,700円など。「イース」は1,000円くらい。分かっている値付けがニクいです。



MSXよりも、今頃になってPC-8801系の棚ができたという事に驚いてしまいました。しかもYahoo!オークションで回ってる量よりよっぽど多いですよ。値段のつけ方もなかなかで、「バトルゴリラ」が17,000円とか・・・その一方で「イースII」(やや痛み)は500円。しかしこれがPC-9801の3.5インチ版「イース」だと4,800円、「イースII」5,600円になってました。分かっていますね。

量で見ると圧倒的に多いのがPC-9801系で、次がPC-8801、X68000、MSX、TOWNSの順に少なくなります。

この他に圧巻なのは貼りだされた買い取り価格表で、PC-9801だけで何ページもありました。ただ、MSXの買い取り価格は全く掲載されていなかったのが残念でした。

どうでしょうか、日本橋に行きたくなった方もあるかもしれません。ただ、近年の日本橋は全体に勢いがなくなっており、ヤマギワの大型店舗が2002年から閉店したままになっていたり、ニノミヤがいくつか店舗をたたむなどしています。小型の店舗も閉店が多いためか、シャッターを閉めたままになっている所が目立ちます。

これは梅田のヨドバシカメラの進出やビックカメラなんば店により家電関係を客を持っていかれたのが大きく影響しているようです(実際、ヨドバシカメラは凄い混雑でした)。どちらかというなんばに近い裏通りのショップ群のほうが人を集めている印象があります。同人誌やパーツショップなどの店はそちらに集まっていて、人通りも多く感じました。

上記の5店舗はすべて恵美須町駅沿いの通りにありますが、実際歩いてみると一番目立つはアダルトビデオ(DVD)を売る店で、かなりの数が目につきます。正直言って、家族で行くような雰囲気ではありませんのでご注意を。

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