過去日記3

<現在の日記に戻る>


2004/7/31 マニアックな会話

新宿で打ち合わせをしていたら、隣の男二人連れがパソコンの話をしているのに気付いた。始めて買ったパソコンがアップルIIだという。ほーそれはそれは、と思って聞いてるとPC−9801UとかX68000とかPC−8801FAとか、なかなかイイ線を行ったラインナップである。

そのうちに片方が「むかしやりたかったゲームがあってさ、デウリングって言うんだけど」とか言い始めた。もう一人は知らない様子だったが、私は知っているぞキミ!「どこのだったっけ」とか言ってたが、それはビクター音産だ!なんか他のゲームをエミュレーターでコピー品を遊んでいるようだったが、EGGについては知っていたのだろうか。思わずお友達になってしまいたくなるナイスなシチュエーションであったが、さすがに声はかけられなかった。

ちなみにMSXの話は出ませんでした。


メモ。デウリングのレビュー作者(プログラマ)のページ。「デイドリーム」もこの人だったのか。両方とも未プレイだが今でも遊んでみたいゲームたちである。今やって面白いかどうかはともかく。

2004/7/29 満開製作所とMorphyOneとMFP

検索サイトのgoogleには変な機能があり、URLを入れるとそこにリンクしているページを表示してくれるオプションがある。そうすると僕のこの日記にリンクしているページが分かる…のであるが、このページにリンクしているのはgigamixonlineくらいである。…と思ったら、誰かの日記からリンクされていた。何かと思ったら以前書いた「あの素晴らしい日ペンの美子ちゃんをもう一度」の中の、満開製作所の「満開の電子ちゃん」についてに対してであった。(このページ、2004年5月14日の項目)

確かあの文を書いた時に満開製作所の現状については検索サイトから調べるくらいしたはずなのだが、分からなかった覚えがある。今でも「満開製作所」で検索すると出てくるのは「電脳倶楽部」を始めとする過去の華々しいニュースばかりだった。祝一平氏が亡くなったあたりまでは知っていたが、Webサイトも会社の実体も今は無いそうな。先程と同じ方の日記ページの過去の日付(2001年6月13日)によると、「満開製作所の事務所は既に存在せず」(以下略)となっている…。3年も前に無くなっていたことを知らなかった。X68Kの一時代を築いた満開製作所であるが、なんともハッキリしない終わり方だったようだ。


同じようによく分からない終わり方をしたものに「MorphyOne(モルフィーワン)」があった。これはHP200LXというヒューレット・パッカードの出していた独特のパームトップPCの生産終了に伴い、熱心なファンが「それなら似たようなコンセプトもものを自分たちで作ろう」といって始まったものである。200LXは自分も一時期使っていたのでちょっと注目していたが、結果としてはコケたそうだ。希望者から前金を集めて開発をスタートしたものの、結局資金難に陥って責任者が自己破産していた。これは「MorphyOneの失敗」というページに経過がコンパクトにまとまっている。官報に破産者の免責が載ったのが今年の2月であるから、割と最近まで引きずっていたことになる。


これらは書き残した人がいたおかげでまだ理解できたが、MSXの過去の汚点「MFP事件」については誰も何も触れていないようである。早い話がMorphyOneと似たような経過を辿ったMSX用の周辺機器製作プロジェクトであるが、一度まとめておくべきだろうか。もっとも、僕は何の実害も受けていないので単なる知識でしかないが…。

2004/7/27 意外な以外

ワープロの普及に伴って、いや年代的にはパソコンの普及に合わせてだと思うのだが、Webに限らず書籍などの印刷物でも「以外」と「意外」を取り違えた誤字がやたらと目につくようになった。それも「意外」→「以外」が圧倒的に多く、「以外」を「意外」に間違えることは少ないようである。ビジネス文書だと「以外」のほうが使用頻度が多いからだろうか。自分が仕事で報告書とか作っていると「以上」と「異常」もどちらが先に出るかその度に違ってくるものの、さすがにこれを間違えることはない。字ヅラの違いかな?

しかしついに「意外」を「以外」に、手書きでも間違えているのを見つけてしまいビックリしてしまった。サムシング吉松のマンガに対してそんなツッコミは些細なものだと思うが、来るべき時が来たという気分になってしまった(おおげさ)。

物の本によくあるのが「独壇場(どくだんじょう)」は本来「独擅場(どくせんじょう)」だったのが誤読されて字まで変わってしまったというやつである。しかし今となっては本来の「どくせんじょう」を入れてもIMEが変換してくれない(Japanist2002の場合)。そのうち「以外」も「意外」と入れ代わったりする日がくるのであろうか。どっちもよく使うから、いくらなんでも無理か。

2004/7/26 本の整理

本を買うのと読むのは好きだけど、整理するのは面倒くさい。売るのはもっと面倒くさい。誰かそこだけやってくれないものか。要らない本を100冊くらい詰めてBOOK・OFFに着払いで送るといつしか代金が自分の口座に振り込まれる、という「宅本便」はあとくされがないという点でなかなかに便利であるが、一冊600円くらいの本が平均50円とかで買われていく。その差は自分の脳ミソのコヤシ代と考えなくてはならないのだが、我が脳ミソは100冊分のコヤシによって何がどう育っているのかどうか誰にも分からない。むしろ静かに退化しているのかもしれない。

さてそんな退化した頭で思い出してみると、社会人になる前は活字の本なんぞぜーんぜん読まなかった。まとめて読んだのは高校時代に同級のY田が無理矢理貸してくれた「スレイヤーズ!」のシリーズとか、「フォーチュン・クエスト」のシリーズくらいである。昔懐かしのライトノベルというやつだ。

誰かに薦められでもしない限り読まなかったワタクシが社会人になって田舎に研修で飛ばされた時にヒマを救ってくれたのが本屋であった。なぜか会社の寮はコンビニより本屋のほうが近くて多いという異様な地域で、腹が減っても本には困らないという物悲しい環境であったため、だんだんと文庫本を買い込む量が増えていった。最初に買ったのは「夏への扉」だったっけか。最初はSF小説が多かったのが、なぜノンフィクション一辺倒になっていったのは自分でもよく分からない。

さてそうやってドンドコ読んでいて気がついたのが、「読むだけってのは面白いんじゃのう」ということであった。読む。面白い。だからまた買って読む。実に健全なサイクルである。

思い起こすと、本が嫌いとは言えないまでも好きではなかったのは、小学校のときの苦行「読書感想文」のせいであることは間違いない。これが好きだったという人は会ったことも聞いたこともないが、この読書感想文というやつは実はいろんな文章の中で書くのがトップクラスに難しいものなのである。理由は簡単で

先生しか読まない

これに尽きる。採点されるためだけの文章、そんなもん書いたってやりがいもクソもあるわけがない。同級生にオススメの本を紹介するとかならまだしも、先生にコビを売るための文章であることは小学生でも気づいている。そして、それら果てしなく不毛な文章を書く前段階として「読書」というものがある、これが小学生が学校で強制される読書体験である。これで本が好きになったらそいつはビョーキだ。読書の後に待つ苦行、それを見越して要点を整理しつつ読む!オトナになった今ですら、金でも貰わなきゃやってらんない仕事…いや、読者がいないことが前提の文章なんて金を貰っても書きたくない。誰からも必要とされていないのだから…。こうまで徹底して労力を無駄にさせるシステムを小学生の頃に体験させる意味とは何なのか。苦労を買ってまで体験させるためか。活字離れを加速させたい秘密団体でもあるのか。謎だ。

この間本屋に行ったら、夏休みの推薦図書(課題図書?)がたくさん置いてあって、低学年向けながらもちよっとココロときめく本がいくつかあったのだが、その脇に

読書感想文の書き方

という小学生向けのハウツー本が、しかも2冊も置かれていたのでガックリきた。中身をパラパラと見てみたのだが、やはりというか何というか、両方ともあくまで「先生に見せるための文章の書き方」がまとめられている大変オソロシイ本であった。そうまでして書かなくてはならないのか。

本は何でもいいから読むだけ読ませてあとはほっとく、というのが一番本に親しませる方策だと思うのだが、なぜか今年も読書感想文はどの学校でも生産されて捨てられているのだろう。そういう意味で一番近いのは、大学の実験レポートであることに今気がついた。あれも「体裁が整っている」ことと「いくつかのチェックポイントをクリア」さえすれば、98%くらい丸写しでも単位というものが貰えるのである。やりがいなんてどこにもないが、これはこれでフォーマットに慣れる上でも必要なものだと思う。

小学生は単位も貰えない。やりがいもない。読書感想文のフォーマットが将来役に立つなんて聞いたこともない。こんな状況下で読書させられていたら何も残らないだろう。事実、私も何を読まされて何を書かされたのか何も覚えていない。覚えているのは、誰にも薦められずに勝手に読んだ「神風特攻隊」の子ども向けの本だけである。それが、今の私が戦記物のノンフィクションを好んで読む理由なのかもしれない。

2004/7/18 期待のゲーム第二弾

遂に「DOOM3」が発売決定!随分前から予告されていてちっとも出なかった「DOOM3」のWindows版発売日(しかも日本語版)が唐突に決定してちょっとビックリしました。ウルトラハイエンドのビデオカードでしか動かないとか、今年中には出ないんじゃないかとか、PCよりXbox版が先行するとか、いろんな噂が飛んでいたのがいきなりの発売決定、そりゃないぜ。しかも8月15日ってもうすぐじゃないの!

英雄伝説VI」向けにビデオカードを買い換えてしまったため「DOOM3」には対応できないかなぁと思っていた矢先なので個人的にはグッド・タイミングではあります。どこまで動くかは未知数ですが。

さてDOOM3とは「DOOM」シリーズの最新作です。元祖「DOOM」は1993年に発売された、今で言うFPS(First-Person-Shooter)を流行らせた作品です。まだ珍しかった3D視点によるリアルな表現、エイリアンを撃ち殺しまくり出口を目指すという単純なルール、しかし武器の使い分けと弾薬の補充を計算しないと進めない絶妙の難易度設定と巧みなレベル(マップ)デザインで大人気を博し、ビル・ゲイツに「Windows95は”DOOM”が動くものにしろやー!」と言わしめたほどの作品です。

他にもシェアウェアの地位を向上し、ネットワークゲームプレイを普及させた、まさにゲームの歴史の中で転機となったタイトルです。後に「ULTIMATE DOOM(DOOMのパッケージ版)」「DOOM II」「FINAL DOOM」が発売されていますが、これはどれもMS−DOS上の同じシステムで開発された、マップ違い版みたいなもんです。

開発元のid softwareはこの後「QUAKE」シリーズでさらに伸びたものの、出世作のDOOMは「FINAL〜」以降ほったらかしでした。それがいまさら新作として登場!「QUAKE」はどうも陰気臭くて好きになれませんでしたけど、「DOOM」は割とノーテンキにズバンボングエーとエイリアン・ハントを楽しめるという点で大好きな私のこと、当然期待しております。でもいつ発売になるかわからんし、必要とされるビデオボードも値段が高いしで半分諦めてましたが、延期に次ぐ延期で僕にも遊べる環境ができていた!まさに幸運です。

というわけで8月15日をおとなしく待ちましょう。でもこの頃は引っ越しか…。


そしてファミコンミニの第三弾「ディスクシステム」対応ソフト群が一斉に発売されるとの報も嬉しい限りです。前回まではマニア層から価格が高い高いと言われていましたが、ディスクシステムは今や本体だけでなくディスクカードの保守も含めるとマニア泣かせの維持の難しさを誇るため、各方面から好意的に迎えられているようです。僕が前に日記に書いた「ファミコン探偵倶楽部」が1・2共に復刻される他、これまでリメイクもされなかった「謎の村雨城」「リンクの冒険」まで!

ちなみに私の友人(女性)は「”タイムツイスト”は出ないかなあ」なんて渋いことを言ってました。僕も遊んでみたいけど、知名度のないシリーズは辛いよねえ…。ともかくも、これら「ディスクシステムセレクション」はDOOM3の一歩先に8月10日発売です。


ところで、こうやって古いゲームと新しいゲーム両方に興味を持っている人はなんか珍しいようなんですが、そういうもんなのでしょうか。レトロゲーマーの人と話をすると昔のことにしか興味がなくて、正直ガッカリすることが増えています。まだ30そこそこで新しいことに興味がないってどういうこと?

2004/7/17 さらば青山ブックセンター

青山ブックセンターが16日付けで潰れました。

この本屋はオシャレな書店を目指していたそうですが、実際の所は「スカした本屋」と言った方がよく、新刊を除くと欲しい本がちっともない(僕の場合)反面、妙に高価な写真集や美術書、洋書ばかり充実しておりました。僕の欲しい戦記モノなどはもう全然なく、ノンフィクションも少ないくせに、どういうわけかカメラや鉱石ラジオのキット、明和電気の製品なんぞを売っている本屋でした。

それでも新宿駅南口近辺には大きい本屋と言えば2軒の青山しかなくて、遅くまでやっていることもありそれなりにお世話になっていただけにこのニュースはチト驚きました。もしかしたら営業してるのでは、と思って実際に足を運んでみたら本当に潰れてました。それも夜逃げ状態です。入り口近くの本は撤去されて本棚で出入り口にバリケードを築いているものの、奥の方の本はそのまんま。警備員と店員(だった人)が状況説明と盗難防止を兼ねて立っている程度。よく見ると営業停止のお知らせと、管財人からの通告を書いた張り紙があり、要するに差し押さえを食った模様。在庫を流通が運び出そうとしたものの途中で放棄したらしきダンボール箱の山も見え、大変痛々しい状態でした。

見事なまでのブッ潰れを演じたブックセンター、と言っても思い入れは特にないので感慨もありません。MSXマガジンの入荷数も少なかったなあ。勉強不足だったってことにしておきましょう。

一応いいところも書いておくと、マンガの在庫がほとんど全て立ち読みOKだったことくらいでしょうか。おかげで買わずに済んだマンガがいくつもあります。ありがたや(適当)。


さてどーでもいいのですが、今のテクモは昔テーカンと言ってた(「スターフォース」の頃)のは有名です。実はこれ「帝国管財」の略であることはあまり知られていません。でも会社沿革とか見てもそれ関係のシゴトは特に書かれてませんでした。ゲーム業界に潜むナゾの一つです。

2004/7/12 暑さ爆発

4人くらい暑さで死んだそうですが皆様お元気でしょうか。こうもクソ暑いと仕事するどころじゃありません。スーツ着てる連中に合わせて電車の冷房が効いているため、うっかり半袖で乗ろうものなら死にそうになります。乗り換えが多くなると、電車を降りる→汗をかく→電車に乗る→冷える、の繰り返しとなり体力ゲージがみるみる減っていきます。うっ、お腹が。

さて最近自室の本を片づけました。本を買うのと本を読むのは好きなのですが、片づける&売り飛ばすのだけは面倒くさいです。果たして自分が年何冊くらい本を読んでいるのかはさっぱり分かりません。本にかけたお金も怖くて計算する気になりません。ただ少なくとも「最近のベストセラー」は読まないので、あまり人と話は合いません…というか、そんなに周りの人と本の話ってしますかね?

私は貧乏性なので電車の中で読むために文庫本か新書オンリーの読書生活のため、ハードカバーとは限りなく無縁です。しかし最近は電車の中でハラを壊すことが多くなり、おちおち本も読んでいられません。そこへきて何を間違ったかサルトルだの何だのが出てくる難解な哲学の本なぞを買ってしまい、余計にハラが悪くなりそうな有様でした。こういう時はバカな本でも読んで気を紛らわせるに限る。

2004/7/9 空の軌跡・クリアー

やー、面白かった!「英雄伝説VI・空の軌跡」は期待を裏切らない素晴らしいデキでした。そのうち独立してレビューページを作りたいなあ(MSXはどうした)。

本編と違うところでちょっと感心したのは、英雄伝説I〜Vの各要素を研究してうまくシステム内に取り込んでいることでしょうか。全作に共通しているのはもはや「章立てになっている」ことくらいしかありませんが、ちょっとした盛り込みがオジサンユーザーの笑いを誘います。

MSXユーザーにも馴染み深い、初代「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」からは

ニワトリを追いかけるとどこまでも逃げていく

という、懐かしい感覚が操作性まで再現されていて涙を誘います。中盤の孤児院で見られます。

プレイ時間は35〜40時間(そういやこの時間記録機能もMSX2版の英雄伝説I以来だ)、基本的に一本道ゲームですので社会人にも安心してオススメできます。今ならまだDVD/CD−ROM版共に容易に手に入ると思います。


それにしても今思うとプレステ版「ファイナルファンタジーVIII(8)」は犯罪的なデキでした。ある時唐突に主人公・スコールが「俺はリノア(ヒロイン)が好きなんだ!」とか言い始めて、スコール担当のプレイヤーである自分ですら「お前いつの間にあんなデンパな女と!」と心底驚いたものです。今思い出しても、そのへんの描写がムチャクチャというか「美男子と美少女がいりゃあくっつくのが当然」というような、どうしようもなく安い展開でした。ライバルもバカだし。あれ以来、FFは時間をムダにするのが怖くて遊ぶ気がしません。

しかし始めて遊ぶFFシリーズでもあり、当時350万本は売れていたゲームだったので「なんだこの意味不明のラブストーリーは!まさか俺の方が時代からズレてしまった?もしかしてMSXやってるせい?!」と、それはそれはもう悩みまくったものです。それを救ってくれたのが1年後に遊んだ「英雄伝説V・海の檻歌」の真っ当な面白さだったわけですが。

「空の軌跡」もそういう点で実に丁寧にお話を積み重ねていくので安心です。面白さが始終途切れないという点では、昔PSとSSで遊んだ「街」以来ですねえ。そうそう、音楽もゲーム音楽の正当進化といった感じで非常に聴き応えがありますよ。特に人気のあるという「銀の意志」は、昔のGMらしいメロディを残しつつとてもカッコいい曲になっています。

2004/7/7 HUB死亡

突然夜中にインターネットに通じなくなり、原因を調べたらなんとスイッチングHUBが過熱して通信不能になっていた。早めに気付いたから良かったものの、放っておいたらマズかったろうか。

それにしてもファンレスのHUBが壊れるとはちょっと意外だった。たまに放熱用スリットを書類などで塞いでしまい故障、というのは聞くが、そのくらいは気を遣っていたのでまさか壊れるとは思わなかった。ちなみに機種はプラネックスコミュニケーションズ(PCi)のFX−05EX

とりあえずプリンタをLANから切り離し、ADSLモデムと無線LANのアクセスポイントを直結、通信だけはできるようにした。残ったHUBを調査するも元々安いSOHOハブなのでできることはなく、引退が確定。ADSLの開通後2年弱くらい無故障・24時間働いてくれたが、今年は特に暑かったせいだろうか。

代替のHUBは放熱のよい金属ケース、電源内蔵タイプでcoregaFSW−5MAにした。本当はPCiが良かったのだが、該当する機種がなかったのでやめた。なぜPCiびいきかというと青基調でカッチョいい、というよりも家庭内に置くには濃い色でないとどうしても浮いてしまうからである。BUFFALOなどはこの点よく分かっていて「ブラックモデル」なんてのを出しているが、ここのはやたらめったら安い代わりに品質に不安があるのでパス。真っ白だけど、条件に合いソコソコ安いcoregaをチョイス。

家庭用のHUBを選ぶとき一番大切なことは、先の色の話もあるが「インジケーターランプが小さくて目立たない(点滅間隔が長い)ものを選ぶ」ことである。なぜかっちゅうと、オフィスならまだしも暗い部屋の中でデカいランプがベカベカ点滅しているとこれが非常に目立ってうっとおしいのだ。FX−05EXはこの点ランプの数も少なくて優秀であった。

前に買ったアイオーデータ機器(品質面では信頼している)のETX−SH5をよく考えずに買ったら異様にランプが大きくて、今でも自室の隅でまばゆい光を放っている。親がどうしてもプリンタを使いたいというのでコレを一時的に使ったのだが、やはり真っ暗な部屋で大きいランプが点滅すると実に目立つ。

こんなランプは設置の時と異常の時しか見やしないのだからむやみな自己主張は要らないのだ。

2004/6/28 英雄伝説VI

やっと発売されました、「英雄伝説VI・空の軌跡」!

パンツァーフ○ントAusf.B」はどうなったって?
そ、そんなのもあったかねえ、押し入れに

前作である「英雄伝説V・海の檻歌」は私にとって非常に思い入れのある名作です。これに出会ってなかったら今の私はないくらいと言ってよいでしょう(MSXもやめてたかもしれない)。しかし、客観的に見た日には人に薦めるのはどうかと思ってしまう要素が満載の作品でございました。

英雄伝説シリーズ本来の「ガチガチのお使いゲーム」という要素に加えて、「賊に襲撃された村で救出活動より先に宿屋に泊まって体力回復できる」とか、「ノホホンとした話を十数時間こなさないと本題が始まらない」など、しようと思えばツッコミし放題のゲームであります。もちろん本筋のストーリー(と音楽)は保証しますが、各種の欠点に目をつぶって面白さを感じられるまで遊べるかどうかは保証できません。絵もショボかったしなあ。

さてそこでVIです。スタッフもほとんど入れ替わってしまい、ついでにデモCDなどの配布も極めて控えめ(イースVI等に比べて)。前作は限定版が余りまくって大安売りされちゃったという前科を持ちながら、実売価格は9000円以上というかつての光栄並み。不安が満ち満ちていますが、ファンとしては多少の欠点に目をつぶる覚悟はできてますので(ひどい)、発売日に買って遊び始めました。

しかしこれが期待を裏切り、面白い!まだ序盤ですが。
お使いゲームである事には変わりありませんが、常にある程度の謎が残されつつテンポよく進みます。
英雄伝説Vの後半がそうであったように、一時でも止めるのが惜しいくらいです。

ただ、オープニングデモはいかんせん冗長です。ファルコムのデモは「ほしのこえ」の新海氏が所属していた時代(英雄伝説V、イースIIエターナルなど。最後に担当したと思われる「英雄伝説IV」の製品版は最高傑作)に比べるとテンポがずっと悪くなっちゃいました。

配布してたデモのほうが無駄がなくて格段によろしい。これは画質が悪いバージョンなので、できれば店頭でやってるデモで見てください。そしてちょっとでも興味を持ったら手にとって下さい、いや思い切って買ってちょうだい。

戦闘シーンもそれなりに簡単かつ爽快感があって、常に楽しいゲームです。久々に真っ当に面白い作品に出会った。最後までこの調子で行ってくれるかな。

2004/6/20 ビデオボード

パソコンのスペックを決める時、最も困るのがビデオボードである。高いのは7万円〜安いのは980円くらいまでピンキリ、という激しい値段の差と、具体的な性能の分かりにくさはどうにもならない。ベンチマークというのもあるにはあるが、これも買ってから性能を図るのにしか使えない。

ましてまだ発売されていない「英雄伝説VI」をやる時に困らないスペックのボード、なんて言っても誰にも分からないのである。「イースVI」をやった時は手持ちのGeForce4MX440ではややスペック不足だったが、「CALL OF DUTY」では十分であった。

いま標準的なものは2万5千円くらいのボードなんだそうだ。そんなプレステ2より高いのを誰が買うんだ、と思ったが確かに新宿や横浜あたりのショップでもそのへんのものが多い所を見ると嘘ではないのだろう。でも、今のたいていのゲーム(FFXIとかリネージュIIあたりでも)1万円くらいのボードで何とかなるようである。ビデオボードの性能は使ってるビデオチップとかメモリとかそれぞれのクロックとか、いろんな指標があるものの、結局は「値段が高い方が性能もいい」という単純な論理が支配しているだけに見える。細かく考えても結局他人のボードと見比べる機会もないし、テキトーに買ってもそうそう後悔はすまい。

今はファンレスでソコソコ性能のいいRadeon9600あたりが狙い目かな。1万円ちょっとだし。

2004/6/13 大阪MSX事情

大阪におけるMSX事情の前に、神戸の「元町高架下商店街」、通称モトコーの状況をば。土曜の朝11時に行ったということもありますが、開いている店が少なく、物もあまりありませんでした。MSXソフトで見かけたのは「キーストンケーパーズ」「シャロム」「ラストハルマゲドン」くらい。ハードも産能大学ブランドのMSX1があっただけでした。もう少し時間を遅らせれば開いてる店も多くなったでしょうが、MSXについては裸ROMの数も少なくなりました。MSXゲームリーダー効果かもしれません。
さて大阪。まずソフマップの日本橋2号店。これは2Fの新品ソフトや書籍を扱うフロアのレジ前の写真。

いまだにMSXマガジン永久保存版2号がレジ前に置いてあります。3年くらい前に神戸に暮らしてみて思ったのですが、関西はレトロに強い…というか、例えば古本屋でスーパーファミコンがかなり大きく扱われていたりして、レトロハードの寿命が関東より長い傾向があるように思いました。

ちなみに関東ではこんないい場所にMマガが置かれることはありませんでした。ちなみに手前は「蘇るPC−9801伝説」、Mマガの一つ奥は「PC−9801リバイバルゲームコレクション」。でもこのフロア、実は奥の半分以上が18禁もので占められています。


こちらは「ゲーム探偵団」の店内2Fから、MSXソフトの棚。この写真全部MSXの棚です。裸ROMが主体で、よく見えない上の棚が完品(パッケージ付き)の場所。その他「イース」シリーズと「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」が別の棚に多く在庫されていました。全体的に関東(秋葉原)の店より高めです。

「メタルギア」「ソリッドスネーク」などの高額ソフトは、この写真には写っていない別のガラスケースに納められていました。カシオ版の「スペランカー」とかの変なソフトはともかく、「ドラゴンナイト」のような関東やヤフーオークションでは割と安価なものもケース内にあったのが不思議です。大阪と東京では価格差があるのかもしれません。(コンシューマ向けのソフトでも、大阪はオカルト物が東京より高価にある傾向があるといった特色があります)

ハードウェアもA1Fなどの他、STやGTは写真と価格だけ示されて「在庫あり」となっていました。そういや一台だけデモで実機が動いていましたけど、かかっていたのはMSX版「夢幻戦士ヴァリス」でした。なぜこんなしょうもないソフトを…?

これは2F入り口の買い取り価格リスト。下段はPS2?です。上段左から「アニマルランド殺人事件」、「忍者くん阿修羅の章」、「軽井沢誘拐案内」、「京都龍の寺殺人事件」、「女神転生」です。買い取り価格は画像から読み取って下さい。

レジで配っていた買い取りリストの価格とは微妙に異なっています。リストのほうでは他に「天国よいとこ」が4000円台、「龍の寺」も妙に高いのが不思議です。関西では今タイトーが熱いのでしょうか?「龍の寺」はファミコン版もあるというのに…。



あとは「スーパーポテト」にMSXのハードがジャンクとして少しあった程度でした。最近できた秋葉原店にはMSXがあったので、探し方が足りなかったのかも知れません(時間がなかったので)。秋葉原点で見た限り価格はゲーム探偵団とよく似て少々高めです。が、たまに掘り出し物があるので油断できません。

てなところでレポート終わり。現地の方のさらなる情報を求む!

2004/6/12 大阪パソコン事情

約3年ぶりくらいで大阪・日本橋に行ってきました。ヨドバシカメラ梅田店、及びビックカメラなんば店の進出によりさびれたと聞きましたが、想像以上でした

ヤマギワの大型店舗は丸ごと閉館、神戸に住んでいたころゲームの安売りでお世話になった(?)ニノミヤのゲーム売り場もMac専門館になった後閉鎖、名前は忘れたけどよく通った大きめのホビーショップも違うお店になっていました。こうなると生き残りのために取れる道は極端なマニア向けとなるか、あるいはエロ方面への転向のどちらかしかないため、表通りでもエロビデオのワゴンセールだらけという状況になっておりました(このへん秋葉原より露骨)。さらには道端でオッパイ状のゴムボールが山と売られていて、なにか世紀末を感じてしまいました。

小さい店も、かつてMSXを大量に扱っておりよく物を買った「もんきち」がなくなり、跡地はエロビデオ屋になったようです。「ゲーム探偵団」「スーパーポテト」はそれぞれ日本橋内で移転してそれなりに元気でした。「もんきち」にあったMSX関係のものは噂通り「ゲーム探偵団」に引き継がれたようです。

この「ゲーム探偵団」の買い取り価格表を貰ってきたところ、なかなか面白かったので次回紹介します。

2004/6/6 ゲーム名のブランド化

前回↓書いた中で、英雄伝説シリーズのコンシューマ移植は他にもIやIIがPCエンジンやメガドライブ(確かIだけ)、スーパーファミコン版などもあります。PSやSSより前は頭から無視して書いてました。ジャラさんとこ(6/4の項)見てて気がついた。化石度がさらに高いMSXユーザーがこれじゃいけませんな。

さてGIGAMIXのblogにもあるように、ファルコムの各種タイトルが他社で制作される、というニュースが飛び交っております。全部は捕まえきれませんが、特に目立つ所では


PSP版「ガガーブ」(バンダイ)…英雄伝説III〜Vを総称する「ガガーブトリロジー」から来ているのは間違いありません。しかし画面写真には時代の違うIIIとIVのキャラクターが一緒になっています。変です。「ガガーブトリロジー」は言ってみれば「ジョジョの奇妙な冒険」みたいに世代を超えて大きな事件を解決するストーリーですので、この画面写真は言ってみれば承太郎とジョナサン(若い頃)が一緒みたいな絵、と言えばお分かりになるでしょうか。しかもPSPバンダイです。何が起きるのか予想もできません。

ドラゴンスレイヤーAC」(アルゼ)・・・アルゼと言えば今でこそパチスロの一大メーカーだったりしますが、オールドマニアにとってはMr.Do!の製作元であるユニバーサルだったことは常識です(ちゃんと会社概要の「主なヒット商品(pdf)」にも載っています)。20年前だったらユニバーサルがファルコムブランドのタイトルを開発、なんてスクウェアとエニックスが一緒になる以上にありえないことでした。ゲーム業界の変貌っぷりを伺えるエピソードです。


なんちゅうのがあります。

現在のゲーム業界では各メーカーとも自社の会社名をブランド化することには軒並み失敗しており、MSX時代のコナミのように「絶対ハズレがない」というイメージを持たせることはできなくなっています(実際にはつまんないゲームもありましたが)。タイトル数が多すぎるのも一つの原因でしょう。

今はカプコンでもナムコでも光栄でもコケる時はコケますので、確実に売れる、安心して買えるのはますます続編タイトルだけになってしまいました。社名じゃなくてゲームのタイトル名がブランド化しちゃったわけです。ファイナルファンタジーなんてとっくの昔から続編じゃなくて「スクウェアが全力を傾けているタイトル」という意味でしかなくなっています。


ファルコムは自社開発にこだわる一方で、あちこちに過去の自社タイトルを里子に出してブランド力の強化を図ろうとしているようです。その貸し方はまだ詳しく分かりませんが限りなく名義貸しのような雰囲気を感じます。そんなわけで、このへんのタイトルにはあまり興味がなかったりします

かつてブランド品のライセンス生産でコケちゃったので有名なのはサンローランがあります。一時期、名前だけ貸してYSLのロゴのついた品物が次々と作られ、挙げ句の果てに便所のスリッパまでができてしまい、ガックリと価値を失ったことがありました。そして今も当時の傷から回復していません。ファルコムの戦略が便所のスリッパ化しないことを祈っております。


そんな中で「英雄伝説VI」は実質の新規タイトルということもあり、社内で丁寧に育てようとしている意志が強く感じられますので、期待しております。個人的に「ガガーブトリロジー」が想い出深いタイトルというのもないではないのですけど。「英雄伝説VI」のデキ次第で今後のファルコムを見る目が決まりそうです。