2004/1/17 地方のBOOK・OFF
出張のついでにBOOK・OFFに寄ったら、掘り出し物が。
笠倉出版社「かがみあきら複製原画集」!
600円!
単行本は全部持ってるけどこれは忘れてた。見たからには買わなくてはなりません。
これは20年くらい前に亡くなった漫画家さんのものです。
デカいので持って帰るのに苦労しました。
そーいや↓の「ほとんどの著作を買ってしまった人」に書いてませんね。下のお二人は現役ということで。
2004/1/14 好きなまんが
マンガ雑誌は買っていないが、チマタの紹介文などを見て気になったものは単行本で買っている。そして気になる作者は他の本も買っていく。いいなぁと思ってもなぜかあんまり売っていないのが岡崎二郎。だから代表作の「アフター0」くらいしか持っていない。みなもと太郎も「風雲児たち」を除くと諸事情により書店では手に入りにくいものが多い。
…そんなこんなで、(買える限りの)ほとんどの著作を買ってしまった漫画家を考えてみると二人に絞られた。こいずみまりと須賀原洋行だ。なんちゅうムチャクチャな取り合わせだろう。共通しているのは単行本がA5版だということくらいである。ああ強引。
2004/1/11 パソコンで映画
以前は「PCで映画を見る?バカ言ってんじゃないよおまいさん」とか考えてましたが、今は自分の中でもスタンダードになっています。いやだってプレステ2より使いやすいし、ねえ。というわけで久々に借りて見たのが「マイノリティ・リポート」と「タキシード」。前者は未来予知で殺人容疑者を逮捕するという予防警察の局長が容疑者と予知されてしまい「大変だー」となる話、ちょいと長いけど面白かったです。
さてもう一つの「タキシード」。これはMSXユーザーには「プロジェクトA」「プロジェクトA2」「プロテクター」などのクソゲーでおなじみのジャッキー・チェン主演の作品。いや問題はそんなんじゃなくて。映画はそこそこ面色いのに、どんなアクションシーンも「CGじゃなんでもできるしね、フッ」とか思ってついつい冷めてしまう、ということです。メイキングを見て始めて「あれはタネなしだったのね。ジャッキー体張って頑張ってたよ!」と分かるのです。ジャッキーは本作のインタビューで「最近はワイヤーアクションが流行り過ぎ!」と嘆いていますが、それ以上にCGが流行りすぎです。
もっともいまさら昔には戻れませんので、映像より話の良さで勝負するしかないということでしょうか。当たり前の話か。
2004/1/5 しごとはじめ
仕事の帰りにお気に入りのハンバーグ屋に行ったのです。そしたらスープ用のスプーンを忘れられた上、その後のサラダ用のフォークがいきなり使用済み(誰のかは考えたくない)でした。幸い肉用のフォークが別にあったのでなんとかしのぎました。この店はかつて食中毒を出して営業停止を食らい、復帰後も支店のほとんどが無くなってしまった不遇の店なのですが、どうもその教訓は活かされていないようです。うまかったけど。
さて、突然マンガの話。「いい電子(みずしな孝之)」4巻に出てくるノナカという人と、「おさんぽ大王(須藤真澄)」に出てくるノナカという人は同一人物なのでしょうか。いくつかの共通点からそんな気がしたのですが、外見を解釈した結果の絵は似ても似つかなくて不思議な気分です。誰か真実を教えて下さい。
2004/1/2 正月一発目のゲーム
大晦日から正月にかけては旅行してました。それにしても最近はどこ行っても店が開いていて、正月気分もへったくれもありません。特にヨドバシカメラなどのデフレまっさかりの店くらい休んでいて欲しいですね。かろうじて、普段は深夜までやっている地元のミスタードーナツは休んでました。偉い(何が)。
小学生のころの正月はプラモを買ってもらって休みの間中組み立てていましたが、やはり今はテレビゲームの方がずっと手軽です。そんなわけで正月最初にやったゲームは、実にお正月らしく
「バッドモジョ日本語版」(Windows95)
うわー!いきなり何をやっているんだ!なんとなく起動して意地で解いてしまいましたが、新年早々ひどいチョイスです。解いてから悲惨な気分に浸りました。
このゲームは精神の屈折した科学者がある日突然ゴキブリに変えられてしまい、人間に戻るため苦闘するゲームです。映画「ザ・フライ」みたいな感じ。自分はゴキブリそのもの、汚い家の中を這い回って謎を解くわけですが、特筆すべきはその汚くてグロいグラフィック。ゴキブリだけでなくネズミやらクモやらが山ほどおり、行く手をはばむトラップもゴキブリホイホイなど生活感溢れるもの。弁当にゴキブリが突っ込んで死んでいる様などは256色ながら思わず「ウッ」と唸ってしまいます。
いつ買ったかも忘れましたが、新品を特売で買って寝かせていました。先日のDVD−ROMドライブの導入と共にうっかり思い出しちゃったんですが、やめときゃよかった・・・。
ちなみに、実写のムービーが珍しかった頃のものだけあって、ストーリーも内容もB級丸出し。見つけても見なかったことにしたほうが吉。
2003/12/31 ステキ初期不良
6月に買って以来大活躍のThinkPad240(Celeron300MHz)。寝っころがって使えるために大変便利で、主力のつもりのPentium4マシンはすっかり3Dゲーム専用機となってしまった。
しかしマイ240の最大の弱点はCD−ROMがついていないこと。ソフトのインストールなどではいちいち会社から借りていたのだ。しかしそれも面倒くさくなり、ついでにCDだけってのもつまらないのでボーナスで外付けのDVD−ROMを買うことにした。ところが探してみると案外と手頃なものがない。近頃は外付けであっても書き込みDVDのタイプばかり、おまけにほとんどがゴツくて大きい。そんなのは価格も軒並み3万近い。3万で買ったマシンに3万の周辺機器というのもナニなので、足を使って秋葉原を探し回った結果、やっとNOVACなる聞いたことのないメーカーのDVD−ROMを発見。特売ながら新品で11800円。喜びいさんで家に帰る。
しかし接続してみると動かない。DVD−VIDEOもDVD−ROMも読んでくれない。なのにCDはきちんと読める。初期不良のようだが、なんだか相性問題のような気持ちの悪い動作である。知らないメーカーはこのへんが怖い。しかしどうしようもないので販売店に持ち込んで聞いてみたら、本来ならチェックするところを年末で忙しいので丸ごと交換してくれた。ラッキー。再度240に繋いだらあっさりと認識。DVD−VIDEOの再生もできた。DVDだけ読めなくなる初期不良ってのもあるんですねえ・・・。
ところで、このNOVACという会社は現行商品と廃盤品のパッケージの柄がまるっきり一緒で、箱の裏にごく小さく書かれた型番だけが違っている。今回のDVDドライブも同じ店に見た目は同じなのに価格差がある品物があったので変だとおもったら、特売のほうは廃盤品なのであった。とりあえず動いたからよかったものの、こういう怪しいことをするメーカーはどうにも安心できない。
最後のの問題は、これでますますデスクトップマシンの出番がなくなるであろうということである。Pen4マシンの意義は何処へ。ちなみにこれも240で書いておりまする。腹這いで。
2003/12/25 MSX失敗論
まぁたあの人が書いていた。といっても変な人ではなくて、ソニーのCEO・出井氏である。今月の文藝春秋の記事「ソニー神話は五度崩壊した」の中で、五回のうちの一つはソニーのパソコン戦略であったという。この人は立ち上げ期のMSXに関わっていた一人であり、この人にとってMSXは失敗だったんである。正確にはMSXを含めたパソコン事業全体がコケたというべきなのだが、「MSXは失敗だった」という言葉そのものがMSXのネガティブイメージに貢献してしまっている。
ソニーの(VAIO以前の)パソコン戦略はMSXだけでなくAT互換機やワークステーション、MSXより古いSMCシリーズなど色々あるにも関わらず、MSXが一番有名なせいで「MSX=失敗」と捉えられがちなのだ。君はソニーのAT互換機なんて知ってるか?!それもWindowsが95も出てない頃だ。ワークステーション(NEWS)は名前くらいは知ってるかもしれないけれど、SMCシリーズなんざ知っているだけでマニアだ。要するにMSX以上にマイナー=失敗だったのだが、世間に知られていないので失敗と呼ばれていないだけなのである。不思議な話だが。
それよりも「失敗したパソコン」なんて言い方はMSX以外にほとんど聞かないことを知っている人はどれだけいるだろうか。PC−9801シリーズは成功らしい。PC−8801は微妙だが、少なくとも失敗とは言われていない。X68000もそんな感じだ。FMシリーズは、パソピアは…と考えていくと、MSXを除く過去のパソコンは「成功したか、忘れられているか」のどっちかしかない。
国民機と呼ばれたPC−9801も今はもう売ってない。最終モデルのCPUがCeleronの400MHz台、というあたりで時代を感じるが、時代に果たすべき役目を終えたのである。88もX68も世間的には役目を終え、引退した。MSXも10年持って、それなりの役目は果たしたはずだ。じゃあなんでMSXは失敗なのかというと、要するに「出井さんが失敗と言ったから」なのだ。
出井氏は「MSX程度の規模じゃ失敗」、あるいは「MSXから先が続かなかった」ということを言っているはずだ。ソニーだって7年(83年〜90年)の間MSXを続けた。本当の失敗とは、赤字で終わるとか全然売れないとか、そういうレベルの話である。赤字ならどんなに頑張っても2年が限度、それを考えても儲からなかったわけではない。この件は別に出井サンばかり悪いわけじゃないが、言葉の一人歩きには気をつけないと真意を見失う、といういい見本である。
ところで、出井氏が最初に「MSXは失敗」と言い出したのがいつであるかは、いまいちはっきりしない。何か資料をお持ちの方は教えてください。MSXがコケたのが自明であった90年代の前半までは言われていなかったと思うのだが…。
2003/12/24 クリスマスの狂乱
クリスマスイヴです。街は人で溢れています。そしてケーキを売る人、買う人、食う人。普段なら待たずに入れる店も大行列でした。新宿駅のトップスなんて誰かがケーキを買っている所を見たこともないのに、今日に限って通路にまで行列。
はっきりいって異常です。どうして普段食わない連中が今日に限ってケーキなんぞを食いたがるのでしょうか。私は甘党なのでイベントがなくても食べます。イベントが去っても食べます。それが男の真のコダワリというものでしょう(どこが)。
そこで思うのですが、この「クリスマスにケーキを食う」というのは、僕が知らないうちに何か生理的に特別な意味を持つようになったのでのはないか?という考えが生まれつつあります。具体的にはこんな感じ。
・クリスマスにケーキを食べるとその年風邪をひかない
・クリスマスにケーキを食べると長生きできる
・クリスマスにケーキを食べるとペストにかからない
・クリスマスにケーキを食べると76年に一度やってくる彗星が来ても酸欠にならない
・クリスマスにケーキを食べると宇宙人にさらわれなくて済む
こんな感じでどうでしょう。そうでもないとあの人々の狂いっぷりは説明がつきません。ああ、そんな事言ってケーキを食べなかったから膝にチップが!
2003/12/23 オジサンの会話
先日ゲーム好きの女の子たちと話をしたのですが、パソコンにカセットテープを使っていた事実を知らない子が既にハタチを越えていて、ああ自分もオジサンになったものだ…と思いました。データセーブにオーディオ用のカセットテープを使っていたなんてのは、MSX(&オールドパソコン)マニアの間では当然すぎて今更話題にすることもないような低レベルの話題です。しかし彼女たちには適度な話題であったようで「へー、そんな時代があったんですねえ、よくご存じですねえ」とひたすら感心されてしまいました。
その次に5インチディスクの話題になった時、「5インチディスクはペナペナ」という質感のことを切り出しました。すると「ペナペナってどれくらいですか?」「そんなので使えるのですか?」「うーん想像できません」と、確かに見たことのない人に想像してもらうのは難しい話でした。特にエンベロープや独特の紙箱に関しては説明は困難を極め、コリャ実物がないとダメじゃのう、ということに。
自分の説明力のなさを痛感すると共に、昭和が遠くなったことも感じるのでした。もう平成も16年だもんなあ。
2003/12/15 ウイルス問題
PSXが出たそうです。いまだに現物を見ていません。MSXマガジン永久保存版2が出たときは状況を見て回ったりしましたが、普段あまりテレビ見ないから自分にはあまり関係がありません。とうとうビデオの予約の仕方も分からなくなってしまいました。
そらそーと、会社でも自宅でもパソコンの管理をやっていると頭が痛くなります。会社ではライセンスの数を数えやすくするためにできるだけ単体パッケージとか本体バンドルソフトを徹底排除(OSだけは除く)しているのですが、逆に家だと分かりやすくするためにパッケージが絶対に必要だったりします。
特にウイルス対策ソフトはメールしか使わなくても今や必須のソフトなのでわざと親や妹に買わさせて勉強してもらっているのですが、メーカーのホームページにパッケージの写真が載っていない所がたまにあります。プリンタで出して「コレ!コレ買えばいいんだからね!」と渡せばどんなアホでも買えますが、「なんちゃらセキュリティ」「ウイルスかんとか」など似たりよったりの名前を覚えて目指すソフトを買ってもらうのは不可能に近いです。
それでもこの間失敗してしまいました。私はMcafeeのウイルススキャンオンラインを愛用しており家族にも使わせていたのですが、販売元のソースネクストが契約切れとかで中身が全く別の会社のものになってしまっていたのでした。Mcafeeの何がいいって「他のソフトに悪さをしない」というその点を何よりも愛しておりました、ソースネクストの新しいやつは安くなった反面インストール直後の再起動でさっそくフリーズ(涙)。ウイルスにやられる前に対策ソフトにやられてどうするんだよ全く。泣く泣く親のPCから怪しげなプレインストールソフト(Viavoiceとか)を消しまくり、なんとか起動するようになりました。
このソフトはどうもうさんくさく、「初心者にも簡単にインストールできます」なんて感じで書いてあるのですが、説明書には「他社のウイルス対策ソフトはあらかじめアンインストールしてください」「常駐ソフトも外してください」など、初心者には無茶な話がかなり載っています。簡単なのは、CDを入れると自動でインストールを始めるというそれだけ。あとウイルススキャン以外のの機能が充実していると見せかけて、IEを立ち上げるとアラート、OEを立ち上げるとアラート、Cookieを要求されるとアラート…とポップアップが出まくるため、MSN.comの最初のページを出すだけで血管から血が吹き出しそうになります。当然片っ端からOFFにしていきましたが、こんなソフトを買ってしまった初心者は「パソコンが使えなくなった!」とか言い出しそうです。それがうちの親だと僕に被害が来るので問題は深刻です。
Mcafeeのウイルススキャンだけのやつもまだ他の会社に移ってちゃんと売っているので、今度からは気をつけます。でもちょっと高いんだよな。
2003/12/14 ゲーム3本
挫折した「SIREN」を最初から再プレイ。20分後、再度挫折。やっぱり無理です。序盤から既に「もうダメ感」が強すぎる。「CALL OF DUTY」の方がずっと簡単、というかたとえ負けても「きっと解けるはず!」という突破点を感じさせてくれるので繰り返しチャレンジする気になる。SIRENは最初売れた後すぐ落ち込んだらしいが、やはり世間の評価というのはそれなりに正しい。
SIRENは妹に売却許可を出し、新作のPS2ゲームを久々に買う。「ミッシングパーツ sideA」。探偵モノAVG。このジャンルは好きなのです。元はドリームキャストで3部作だったもので、近年のエロゲー移植ばかりのDCでは珍しいオリジナル作品。かなり気にはなっていたがDC本体が不調なので見送っていたら、知らないうちにPS2版で全6話を2分割して発売される予定になっていたらしい(sideBは来年)。じっくりプレイしよう。
それとは別に、部屋の奥から出てきた「もっともっとインクレディブル・マシーン」を久々にプレイ。Windows3.1と95の両対応というのが時代を感じさせる。しかも256色モード専用。16ビットカラーにしていると起動しない(!)。物理法則に対する真摯な姿勢を求められるパズルゲームで、これは第2弾だったと思う。たまたま安売りだったので買っていたのだ。道具の置きかたを微妙に変えると結果がテキメンに変わってくるのが面白い。理系にはオススメです。売ってないだろうけど。
ただこのゲーム、通常は問題ないが、面セレクトの時だけウエイトを掛け忘れているようでスクロールが異常に速くなってしまう。対応CPUが386以上(3.1版。クロック表記はなし!)というから、今はゴミ同然のCeleron300MHzでも速すぎるらしい。パズルよりも、最後に遊んだ面を選ぶためにスクロールを止めるのが難しいのであった。しかし寝る前に始めるとついAM3時まで遊んでしまったりする、大変危険なゲームなのである。ああ、今日もポーキー(猫)が僕を呼ぶ。
2003/12/9 韋駄天パワーの恐怖
「韋駄天いかせ男3・戦後編」を通しでプレイ。パッケージ版を入手したもののセーブのないゲームなので少し寝かせていたが、思い切ってプレイ。
・・・。
凄いです。発狂してます。もうワケわかりません。特に二人目の幼女の話はブッ飛んでます。
「君の手から納豆が出るようにしてあげたよ、もう飢えることはない」
なんてセリフは普通の人には思いつきません。まさに天才の所業。
こんなゲームを1989年当時、求める人が何人いたのでしょう。しかもMSX2で。さらに98にも移植されていますが、いずれにしても売れたとはとても思えません。
実質プレイ時間は30分ってとこでしょうか。内容は考えても頭が痛くなるくらい、支離滅裂です。
最後はいかせ男が北朝鮮に拉致されるところで終わります。冗談ではなくて本当です。
そして「1950年 朝鮮戦争勃発」と出た後にいきなり「完」の文字。
ずーっと前から妙なゲームだなあとは思ってましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。どうしても見たい人はEGGで売ってるので割と手軽に手に入りますが、プレイ中の姿を見られたり内容を人に話したりするのは避けた方がいいと思います。我がゲーム史上最高の怪作と言って間違いないでしょう。
今度第二作「人生の意味」をイッてみたいと思います。
2003/12/7 Mマガ売れ行き情報
「MSXマガジン永久保存版2」の売れ行きは割合好調なようです。それにしてもこのタイトルを聞いて「ピーチアップ総集編II(笑)」を思い出すのは僕だけでしょうか。そらそうと、各地での状況はこんな感じです。
・秋葉原(12/1)
LAOXアソビットシティでは破格の扱い。平積み棚一つが「永久保存版2」のために使われておりました。コンピュータ館6Fの書籍売り場(BOOK館が改装中のため)でも似たような感じ。前回同様にアングラ本コーナーにも少数置かれていましたが、メインの扱いは真っ当な本として。ちなみにこれは全国発売前のことです。
・東京(12/4)
八重洲ブックセンターは3Fのエスカレーター(下り)側に専用のワゴンが。他に新刊の平積み棚に積まれている。ワゴンだけでも大したもんだが、1Fの売れ筋書籍ぐらいにしかつかない大きいポップが作られている!このポップ、「MSXMAGAZINE」のロゴまで手描き(手塗り)なのが素敵だ。turboRのソレは「R」のあたりで力尽きたのがよく分かって笑えるが、まあそれも味のうち。カメラで撮っておきたかった。
東京駅構内の書店は、なぜか2がなくて1だけであった。しかしこの1号は3刷。ということは2も入荷はしたのだろうか。
・新宿(12/3)
2箇所の青山ブックセンターは共に5〜8部ずつくらい。そんなに目立たないが、棚差し(背表紙しか見えない)ではなくて棚に表紙を向けて立ててある。ちなみに扱いとしては「平積み>棚表紙>棚差し」の順。
ヨドバシカメラはまたも大量発注をかけたのか、専用平積み棚…というか大きい台車いっぱいのMマガ2号。こんなに売れるのだろうか。
紀伊国屋書店は新刊の棚に中央に平積みの他、「コンピュータ言語」のところにも置かれている。中を読まないとこの分類はできないだけにウレシイ。
ビックカメラは「今話題の書籍」のポップつき。1号も少数あったが、2刷。
・横浜(12/7)
発売日(12/3)の翌日に見に行ったら、ヨドバシ/ビックカメラ共に残部は各5部といったところ。今日見たらヨドバシはなくなってました。フツーの本屋では見かけず、有隣堂のコンピュータ書籍のところに1号と共に置かれていた。1号は2刷。結構余っていたのか?
前回アングラ書籍に分類してくれた紀伊國屋書店は、今回はフツーの書籍として見てくれたらしい。でもインプレスとかエクスメディアのOffice解説シリーズと一緒に置かれても。大野一興さんの表紙が浮いている。
・地元(横浜市のイナカ)
地元書店は今日(12/7)初めてみたら、もう影も形もない。ああ、前回も売ってるところを見れなかったのに!誰だ買ったやつは(八つ当たり)。それとも入荷してないのだろうか。
とまあこんな感じです。やっぱ表紙一つで扱いは全然違いますね。
2003/12/03 MSXマガジン永久保存版2号とか
MSXわくわくパークでは「ラルバ」本が案外と売れました。事前のアナウンスもない状態であんな本を両手の指より多い数の人が買ってくれてました。誠にありがとうございます。
さてこのラルバ本、1冊がコンパイルの(元)社長に貰われていきました。誰あろうMOO仁井谷その人です。来るとは思ってなかったので焦りましたよホント。
話によると仁井谷さんはすごく喜んでいたらしいのですが、中の「魔導師ラルバ実用辞典」内には「和議申請」などという不吉な項目があったりします。しかしそれはまだマシな方で、4年前の電遊ランドではスタッフ全員が「誰このオッサン」と思ったというエピソードなど、まさか本人は読まないだろうという前提で作られた本ですから失礼極まりない内容となっておりました。
読み返してみてもう一度焦ったものの、これは医学用語で言う「手遅れ」という奴であります。今頃仁井谷さんは怒っておられるでしょうか。ラルバ本もトイレに流されているかもしれません。
さて過去のことは忘れるとして、今日からMマガ2号が全国発売です。実は昨日から売ってたようですが、今日も新宿のビックカメラにはたくさん積まれておりました(青山ブックセンターは少なかったな。気取りおってからに)。前回結局できなかった「誰かが買う瞬間を見る」という目標があったものの、それは未だ達成されていません。誰か僕の前で買って頂戴。
そーいやゾルゲ市蔵氏がMマガイベントに来ていたようですね(11月30日の日記参照)。全然気がつきませんでした(わくわくパークの方に来たかどうかは不明)。正直言うと2つのイベントに来ていたマニアなユーザーは例によって服装や目ツキや言動のヘンな人が少しおりました。…いや、実はそんな人ばっかりだったような気もします。まさかそういう人に紛れてしまったわけではないと思いますが、もし縁があったらカシオのMSXゲームについて話をしてみたい方ではあります。
2003/11/29 MSXわくわくパーク
うわぁダサーい、という声が聞こえてきそうなこのイベントですが、私も出展致します。
サークル名:ながねぎ
売り物:魔導師ラルバの同人誌「魔導誌ラルバ」。500円(予価)・白黒28P
何だよこのサークル名は、と聞かれそうですが私が考えたんじゃないのでツッこまないでください。
ちなみに同人誌のほうは表紙が「魔道誌ラルバ」となってますが、これは単なる誤植です。品質には問題ありませんので無視して下さい。元々の品質については保証しませんが。
というわけでわくわくパークのホームページはこちら。時間は13:30〜16:30の3時間です。早めに引き上げるかもしれませんので゛お早めに。入場無料なので見るだけでもOK。
あとMSXの中古ソフトをいくつか売りさばく予定。ダブっちゃったやつなどワケあり品なので、お安く提供致します。
2003/11/26 サウンドボードII補足+JRの罠
掲示板の指摘で気づいたが、サウンドボードIIはADPCMとサンプリングRAMを256KB積んでいる。メモリが高価だったこの時代にこの搭載量は凄い。サウンドのみに4万円(今だと6〜7万円くらいの感覚だろう)も突っ込めた88ユーザーはお金持ちだったのだなあ。
それにしても本体の2Dディスクドライブが320KBだから、ディスク1枚がほぼいっぱいになってしまう上に転送に凄い時間がかかっていた。かなりアンバランスな設計だったと言える。そのせいで256KBを全部使うことは稀で、大半はドラムなりコーラスなりの一部分に当てていた程度であった。
しかし時代の先を見通す強者はいた!日本テレネット「夢幻戦士ヴァリスII」のオープニングは、なんと声優が演技を当てている。ゲームはダメダメだが主人公に「風の谷のナウシカ」の島本須美を起用しているとは89年という時期を考えると5年は先を行っていた。もっともこれは88版だけの話で、X68K版ではメーカーが一般から公募した「ミス優子」の声になっていて、ユーザーの間では語り草になるほどヘタだったという・・・。
さて仕事の出張に際してJRの「えきねっと」を使ってみた。ホームページからでクレジットカードで予約して、自動券売機で受け取ると500円くらいの割引になるという。これで旅費をピンハネできる(悪)!と考えて予約したのが運の尽き。この買い方だと同時に予約してもJR独特の「乗継割引」が適用されず、えきねっと割引後よりも乗継割引の方が安い場合は単純に丸損になってしまうのだ!
今回の場合、買って帰って前の領収書と比べたら、片道で1000円も高く買ってしまっていた。何が「みどりの窓口に並ばなくても買えます」だ(買えたけど)。一度払い戻してから買い直さないとダメみたい。ひどい。
あと「えきねっと」に限らず、この手のネット販売のページはどれも異様にゴチャゴチャして目的のものがどこにあるのか分かりにくい。クリック数で広告料を稼ぐアダルトページならいざしらず、どうしてこんなジャングルみたいなデザインが流行るのだろう。金を出す人(=オジン)にマトモに使われてしまうとアラが見えてしまうからだろうか。本気でそんな気がしてきた。
2003/11/25 物欲日誌状態
近頃は妙な物を買ってばかりの変な日記になっているが、実際の入手とはちょっと時間がズレていたりするので実際にはそんなに派手に買いまくっているわけではない…はずである。書き損じたものの一つが、これ。
●サウンドボードII
PC−8801シリーズ用の拡張音源ボード。ステレオFM音源6音+PSG3音が出せる。
88シリーズ本体を持ってないので意味はないが、説明書があったので資料として購入。これはMSXで言うとMSX−AUDIOに当たる高級品だが、そこそこ普及して対応ソフトも多く出た。しかしその定価は39,800円!MSX業界ではさんざん高い高いと言われたMSX−AUDIO(FS−CM1)の34,800円よりももっと高いのに、88界でサウンドボードIIが高価だという意見は見たことがない。
本体定価29,800円、専用モニタ不要のMSX2と、本体15万+モニタ数万という88システムとでは割高感が全く違うが、実はMSX−AUDIOって妥当な値段だったんだなぁ、と思うのであった。
ちなみにサウンドボードIIはなぜか3種類もある。性能も定価も同じだが、88本体によってスロットの物理的な形状が違っているため買い分ける必要があるのだ。僕が買ったのはノーマル88、mkII、SRなど初期の88対応のもの。当時は4万円もしたものが今では480円だった。時の流れは無情だ。
2003/11/24 SIRENの恐怖
妹がPS2の「SIREN(SCEI)」を買ってきた。やたらに店頭プロモに力を入れているアレである。PS1時代の「サイレントヒル(コナミ)」を与えて以降こういうのが好きになったらしい。私はサイレントヒルもバイオハザードも陰気くさすぎて挫折したクチなのではあるが、ものは試しとやってみた。
このゲーム、結論から言うと自力では解けません。攻略本必須。
簡単に言うと面クリア型のバイオハザードといったところだけれど、最初から飛ばしまくりの難易度が人を寄せつけない。
全然前が見えない、ライトを点けるとすぐ敵に見つかる、マップは与えられていても自分がどこにいるのか分からない、その上に容赦なく襲ってくる屍人(ゾンビ)。敵の視界を見ることのできる「視界ジャック」なるシステムがあるが、主観視点なので当人がどこにいるのかさっぱり分からない。自分の場所を見失うともう終わったも同然。体力が表示されない上に2〜3回攻撃を受けるとアッサリ死んでしまってその面の最初からやり直し。途中セーブなし、難しい面があっても救済措置はなく解けるまでひたすらトライするしかない。せめて裏技で現在位置表示くらいないかと思ったが、何一つなし。イマドキ珍しいウルトラスパルタゲームなのだ。
というわけで、何度も死んでアイテムの位置やマップの配置、敵の行動ルートなどを暗記した後に一気に解く、というやたら面倒くさいことをしなくてはならない。それが一人ならまだしも丸腰で同伴者を守りつつ出口まで行く護衛ミッションとか、こちらの見えない位置から確実に狙撃してくるA級スナイパーと狙撃合戦など、「メタルギアソリッド2」以上に難しい任務をこなし続ける必要がある。「メダルオブオナー」「CALL OF DUTY」で鍛えた腕が役に立つとは思わなんだよ。
ほとんどの場合は初期状態で武器がなく、どこかで拾わないといけないなんてまるでロシア軍。「CALL OF DUTY」の最後の方にそんな史実に基づいたシーンがある。これが「SIREN」だと拾える武器が火かき棒とかスパナだったりするので、もっと悲惨かも。
まあ難しいだけなら単なるマニア向けのゲームで済むからいいのだが、問題はSCEIの秋の目玉作品がコレであるということだろう。グラフィックは確かにムード満点の怖さであるが、それだけでこれをプッシュするのはどうなのか。難易度の上昇がゲーム離れの原因とゲーム業界内で言われているが、当のSCEIがこんなんじゃ仕方ないのかもしれない。
オカルトゲームの名作といえばHUMANの「トワイライトシンドローム」だが、PS初期のこのゲームを超えるものは未だにないような気がする。
2003/11/20 ライジングサンの恐怖
期待の新作PCゲーム「CALL OF DUTY」を買った。年末の日本語版まで我慢できないので、秋葉原に行って英語版を購入。ちょいと前はこういうことはかなり気合いが必要だったのだが、今はインターネットのおかげで体験版を遊ぶのも簡単だし、売っているお店もネットで調べがつく。買いに行くのが面倒ならAmazonでもなんでも使えば楽ちん。いい時代である。
さてこれはMOHAAシリーズのクリエイターが独立して作ったWWIIモノFPSである。
●略語解説
※WWII…WorldWarII。第二次世界大戦。
※FPS…First Person Shooting(Shooter)。一人称(3D)シューティングのこと。古くは「WolfenStein3D(92年)」「DOOM(93年)」から始まり、Xboxの「HALO(02年)」に至るまで、アメリカでは家庭用/PC問わず不動のゲームジャンル…なのだが、日本人にはあんまり馴染みがない。
※MOHAA…WWIIものFPSの代表格「Medal Of Honor Allied Assault」のこと。元は海外のプレステ1版「Medal Of Honor」(国内未発売)、GBA版「Medal Of Honor:Underground」(やっぱり未発売)を経て、PS2版「メダルオブオナー・史上最大の作戦(原題:FRONTLINE)」、PC版「メダルオブオナー・アライドアサルト(MOHAA)」が出て大ヒット。PC版の追加シナリオ2本が出ている他、もうすぐPS2/GCで続編「ライジングサン」が出る。映画「プライベートライアン」とのタイアップなど、いろんなところで金がかかっていることがよく分かる作りになっている。続編連発戦略が当のクリエイターに嫌われたらしい。
ともかくも、「CALL OF DUTY」は一兵士となってドイツ軍をバッタバッタと銃でなぎ倒していくゲームなのだ。人間を殺しまくる戦争ゲームということで顔をしかめる向きもあるだろうが、ご心配なく。流血しまくりのこのゲームは18禁でも15禁でもなくて「TEEN」向けと書いてある(脇に一応「BLOOD/Violence」とはあるが)。なぜかというと、ナチスだからである。このへん微妙だが、アッチだとナチスというのは分かりやすい悪役であるという事情による。
メダルオブオナーのシリーズは流血表現こそないものの、ナチスをバッタバッタであることは同じである。PC版の追加シナリオだとイタリア戦線なので「アメリカーノ!」とか叫ぶイタリア人を射殺してしまったりできるが、日本だとPCはなぜか世間から無視されているので、とりあえずOKなのだろう。
さて問題なのは上でちょこっと書いた「メダルオブオナー・ライジングサン」。ライジングサン、というくらいですから敵はもちろん日本兵。ゲームの性質上、アメリカ兵となって日本人をバッタバッタ。しかも、PS2だけじゃなくてゲームキューブでも出る。いいんでしょうか奥さん。それとも時代が変わったのか。
10年ちょい前、ブローダーバンドの「WINGS」というPCゲームが国内機種(PC98、X68K)に移植される際に、原作ではアメリカの飛行機が日本人を殺戮していたゲームなのに、気を遣ってわざわざ立場を逆にしてみたり、同じ頃アスキーから出た「フリートコマンダー2(ファミコン、MSX2)」は戦艦大和や零戦が出てくる国を「プロトン帝国海軍」などとセコい言い換えで逃げようとしていたという時代があったことを君は知っているか?
「史上最大の作戦」はプライベートライアンにソックリだった。これは営業的にも至極正しいと思うが、「ライジングサン」の冒頭シーンはなぜか真珠湾で、明らかに「パールハーバー」を思わせるシーンがある(船の機銃を撃つシーンとか)。自分も途中で飽きたし、当のアメリカでも散々に言われたあの映画を思わせてどうするのか。MOHAAシリーズは気がついたらみんな買ってしまっているが、「ライジングサン」だけはいろんな意味でかなり迷っている。
そういや、日本でだけはヒットしたんだよね、「パールハーバー」って…。
2003/11/16 白物家電の進歩
10ウン年ぶりに実家の掃除機を買い換えた。先代の掃除機は世の中がバブルっていた頃のものなので、誇らしげに「IQファジー」とか書いてあるところが涙を誘う。ファジーはともかく、掃除機なんて吸うだけだから「マイコン制御」の時代からは大して変わっておるまいと考えて無勉強のまま量販店に行ったのが運の尽き、10年分の進化というのはちゃんとあるのですね!
数年前「排気が出ない/弱い」というのがあるのはたまたまニュースで見て知っていたが、2003年秋の現在は「新サイクロン方式」なるものがほぼ全メーカーを席巻しており、近年のトレンド(死語)ならぬ主流であった。では新サイクロンって何?と思ってカタログを見ると「既にお馴染みのサイクロン方式を改良し〜効率をアップしました」…サイクロンに何かを足したものであることは分かっても、(旧)サイクロン方式が何なのか分からない。明らかに読み手がサイクロンを知っている、むしろ知らなくてはならないかのような文章である。そこまで普通の人は掃除機業界の動向を知っているものなのか。ちょっぴりショック。知らないうちに家電業界の浦島太郎になっていた私。悲しいわデイジー。
ともかくもこのサイクロン、「紙パックが要らない」というのが最大の特長らしい。なのでゴミを捨てるときは容器を外し、しかるのちに底を開けてドサドサっと捨てるようだ。そのためこのゴミため部分は全メーカー例外なく透明だった。そこで当然起きる疑問「ゴキブリを吸い込んだらどうなるか」を考えてみると、なかなか怖い。それとも近頃はゴキブリが珍しくなったのだろうか。
店員さんに聞いてみると、旧来の紙パック方式もアレルギー体質の人にとってはサイクロンよりずっとよろしいようなので、紙パック&排気ほとんどなしのモデルを選択。
その他10年前と違うのは、本体とホースの接続部が360度回る機構が全メーカーから絶滅していたことか。本体の軽量化によって不要になってしまったらしい。先代はここの接点が汚れて動作不良を起こし、父親と二人で必死に分解したのが思い出深い。
それにしても最高級モデルには「ヘッド部分にDSPを搭載!」など、理系の僕ですら「だからそれって何」と言いたくなるような謎の機能が満載されている。思えば「IQファジー」とやらも一体何だったのか、10年経っても分からないまま引退していくのであった。
2003/11/9 光栄の決断
もしかしたら発売されてなかったんじゃないかと思っていたMSX2用「提督の決断withサウンドウェア」版がちゃんと実在することが判明しました。単体で14,800円、サウンドウェア…単なる音楽CDがついて17,800円(確か)もするウルトラ高額ソフトです。
ただ「withサウンドウェア」と価格の表記がシールを貼ってるだけなのが貧乏くさいです。他機種ではサウンドウェア付属版は全体が色違い(「提督の決断」だと黒ベース)になっていて豪華だったのですが、MSX2に限っては「ランペルール」の頃からシールになっちゃいました。価格だけは他機種と同じなのに…。
ところで同様に「蒼き狼と白き雌鹿・元朝秘史」のMSX2用ROM版のサウンドウェア付属版も発売当時ですら見かけなかったのですが、実在するんでしょうか?まあ、なくたっていいんだけど。
2003/10/27 潮出版社とリイド社
みなもと太郎の「風雲児たち」にハマっているところに、新宿の紀伊国屋書店で「雲龍奔馬」全5巻を発見してしまった。これは「風雲児たち」の続編的なもので、今やっている「風雲児たち・幕末編」と時期的にかぶっている所もある。しかし見逃す手はない。普通なら会社帰りに一冊ずつ買ってじっくり楽しむのだが、潮出版社の本は横山光輝の「三国志」と手塚治虫の「ブッダ」以外はあまり(ぜんぜん)見かけないので、珍しくまとめ買い。
前にリイド社版の「風雲児たち」8巻を買ったら中身だけ9巻でガチョーン、という思いをしたのだが、潮もなかなかやってくれた。2巻のカバーが2重になっていたのだ。またも初体験。みなもと太郎の本には一体何があるのか?!まあ前回と違って損ではないのでヨシとしておこう。うむ。
2003/10/22 されどデバッグの日々
仕事でデバッグ、家に帰ってまたデバッグ。誰か僕をバグチェックリストから開放して下さい。○−nano2は動くのに2’は音がヘンだよマミー!○iewがDOSに落ちるのはなぜなんですかハニー!そろそろ遠くへ旅立ちたくなって来ました。
2003/10/17 YsVI終了
「イースVI・ナピシュテムの函」をクリアー。すみません黙って買ってました。
気持ちのいいアクション、3D特有の嫌らしさのないグラフィックなど、全体はハイレベルにまとまっています。シナリオが短いという批判が多いようですが、長さは社会人向けとしては適当でしょう。流血表現をONにしてズバズバ斬りまくっているだけで楽しいので、アクション好きの人におすすめ。
ただし、レベルを上げすぎると妙に簡単になってしまうので、見極めが難しいところです。私はラスボス前にレベル上げをやりすぎて、ほとんど手応えなく倒せてしまって拍子抜けしてしまいました。
2003/10/13 カンフー
MSXユーザーにとって「カンフー」といえば「イーアルカンフー(1985年・コナミ)」のことである。これは誰が何といおうと決まっている。法律で決まっているのである。しかしこの「カンフー」を特定の武術のことだと思っていたら全然違うらしく、「修行/鍛練」あるいは「修行/鍛練の成果」という意味らしい。ゲーム界でもう一つ有名な「あなたにはカンフーが足りないわ」というセリフは遥か後の「バーチャファイター(1993年・セガ)」で出てくるものだが、この文章だと確かに「修行」の意味でないとおかしい。今頃知っても恥ずかしいだけだが。
2003/9/21 多忙
MSX関係が忙しくて死にそうである。前に整理してリストを作った手持ちのソフトリスト(ン百本)が、その後入手したソフトを追加するのが追いつかずにいる。このままではまた自分が何を持っているのか分からなくなってしまう。誰か助けて〜。
忙しいくせに最近はやたらに物が入ってくる。ここ数日で「日本語MSX−WriteII」「ワールドゴルフ」「チャンピオンサッカー」「もん太くんのいち・に・さんすう」などを入手。「もん太くんの〜」はコナミ初期にあった教育ソフト「I loveシリーズ」の一つだが、このシリーズを全部集めてみて隠された真実が明らかになった。そのうちにレポートしますので、気長にお待ちください。
2003/9/25 エグゾイドZ
カシオのMSXソフトの中でもトンチキ度の非常に高い「エグゾイドZ」を入手。ロボット形態と戦闘機形態で戦うファイティング・ロボット…らしいのだが、死ぬほどカッコ悪い見た目とボス戦の「パンチ合戦」の間抜けさ加減はMSXの歴史に残るモノ。他にも戦闘機形態ではシューティングゲームになるのだが、敵の基地とおぼしきところに「ラッキースロット(原文ママ)」があり、「7」か「レモン(原文ママ)」が3つ揃うといいことが起こるのでありました。「宇宙戦争(原文ママ)」のさなかに、レモンを揃えるスペースファイター。いかなる思想を持って作られたのか想像すらつきません。これはまさしく天才のなせる仕事です。芸術です。後に「エグゾイドZ エリア5」という続編も出ましたが、そんなに人気があったんでしょうか。当時のMSXユーザーは芸術に対する感性が極めて高かったと言えるでしょう。私には全く分かりませんが。
さてカシオのMSXゲームもだいぶ集まってきました。特有の黒い箱が本棚の横一列を占めている様は「もしかして僕ってビョーキ?」と思いたくもなるようなオーラを出しています。こんなカシオMSXのコレクターは世界に僕だけかと思いきや、実はライバルが何人もいたりするのですね。もう全32本をコンプリートしちゃった人はいるのかしら。私は1本に1000円以上絶対出さない!と心に決めているので、まだなんとか普通の人のフリができています。
間もなくPCゲーム界期待の大作「イースVI」が出ようというのに、こんなんでいいのでしょうか。
2003/9/20 殺意の接吻
久々にMSXのゲームを解いた。リバーヒルソフト「殺意の接吻」。「さついのくちづけ」と読む。「さついのせっぷん」だと長いこと思い込んでいたのは秘密だ。
J.Bハロルドシリーズ第2作「マンハッタン・レクイエム」のグラフィックを積極的に流用し、シナリオを入れ換えた「アナザーストーリー」という位置づけ。ただし、殺された人と主人公の周辺は同じなので、世界観だけ共有した別次元の話になっている。その他の人々は顔グラフィックを使い回しただけで別の人にされているため、「マンハッタン〜」をやっているととにかく混乱してしまう。というわけで入手後もだいぶ放置していた。重い腰を上げてやっと手にとったものの、それでも(前作をやったのは9年も前にも関わらず)最初のうちはかなり混乱してしまった。でも中盤以降はしっかり楽しめました。
MSX2版は単独で動作して6800円だが、他機種では「マンハッタン〜」のディスクを持っていないと遊べず、価格も5800円であった。今からするとヘンな仕様のようだが、昔は「シリーズ物の2は前作を持っていないと遊べない」というソフトがよくあった。ザナドゥとかウィザードリィが有名。
一般的なMSX2は1ドライブのためこういう仕様になったのだろうが、ここで「単独で動く」というのをパッケージに印刷するのを忘れたらしくMSX2版だけは他機種版にはない帯がついている。慌てて作ったらしく、背表紙のところの処理がおかしい(下の文字を半分だけ隠してしまっている)他、表側に「マンハッタン・レクイエム アナザーストリート」という泣きたくなるような誤植が…。なんだそりゃー。
さてゲームであるが、この作品はあまりマトモに批評されていない。超名作の「マンハッタン・レクイエム」のイメージが抜けずに苦しんだ人が多いため、ゲームとしての完成度は高くても評価に結びつかないという「デキのいい兄を持った弟」のような存在である。イースIIIのように完全な新作ではないため、そもそもあまり議論の対象になっていないようだ。
ただ、やっぱり面白さでは「マンハッタン・レクイエム」のほうが高かったような気がする。特に被害者であるサラの出生の秘密とかがドラマチックに彩られていたのが大きいようだ。タイトルの「殺意の接吻」も、一応エンディングにちょっと説明が出てくるがゲーム中に全く意味がないのが残念である。
エンディング後に画面いっぱいに雪が降るのが(MSX2としては)オッと驚く演出だが、そんなところに技術を使ってどうするんだ。リバーヒルは「ブライ上巻」のエンディングでも当時はかなり珍しい(おそらくMSX2市販ソフト唯一の)オーバーラップを実現していたが、だからそんなところに技術を使ってどうするんだっちゅーの。よくわからんソフトハウスである。
2003/9/17 パッチワーク地獄
会社のパソコンがリースの期限切れで、おニューのパソコンになることになった。しかしたまたま異動でいなくなった人のノートパソコンが残っていたため、お下がりがあてがわれることになってしまった。おかげで少し前に新品を買った事務の女の子のマシンよりヘボくなるハメに。神様これは日頃の行いってやつでしょうか。
さて他人の使ったマシンなどどんなビョーキ(不具合)が残っているともしれないので再インストール。これは特に慎重に行わないと安定性に影響が出るので特に気を遣う。他人のマシンだったら適当でいいのだが、自分のマシンは生産性に大きく影響するので細部までおろそかにしてはいけない。イヤな奴。
まずBIOSをアップデートしてパーティションを切り直し、リカバリディスクをかけるまででいきなり2時間。プリインストールの不要なアプリーションを片っ端から消すのを手始めに、Windows2000なのでこの間リリースされたサービスパック4を当て、InternetExplorer6.0を入れ、WindowsUpdateをいくつも当てる。8月末くらいからウイルス騒ぎが世間で目立ち始めたが、それでも真面目にアップデートをする人などわずかしかいないのが実情である。言ってもみんななかなかやってくれないので、せめて僕だけは助かるようにUpdateを細かくチェック。イヤな奴。
会社の回線は500kbpsとやや遅いため、とにかく時間がかかって仕方がない。ネットワークの設定も並行して行ったため、再起動に次ぐ再起動でさらに2時間が経過する。しかしまだWindowsそのもののインストールしか終わらない。ひでえ。
次にOfficeXPをインストール。これはCD1枚なのでなんてことないが、Officeのアップデートもたくさんある。致命的なセキュリティですらやらない人が多い社内でOfficeのアップデートをやるなんて酔狂のほうに入るが、僕がやらねば誰がやる。意味不明。
しかしこれまたサービスパック1、サービスパック2、各アプリ毎、といちいち再起動を要求される。そして合間合間に「契約事項を読んで「同意する」を押してください」の嵐。時間がかかるのはいいのだが、放置しておけないためじっと見守っていないといけないのがつらい。これだけでさらに1時間。ここまで来てあまりに遅いので自宅のADSL回線に繋いでアップデートすべくカバンにブチ込む。これがデスクトップだと死ぬところである。
というわけで自宅に戻り、先程Officeのアップデートも終了…しなかった。OfficeのCDを要求される局面があるのに、会社に置いてきてしまったのだ…。というわけでまた会社でやることが残ってしまった。この後、CADとか社内用のソフトを入れるといった作業が残っている。こんなんじゃ仕事になりませんよ奥様。でも、これをやらないと仕事ができない。ああ、大いなる矛盾。
仮に新品のパソコンを買っても最初の1〜2時間が省略できるだけで、Updateの嵐からは逃れられない。こうしてツギハギだらけとなったWindowsはやっと1台だけ使えるようになるのだが、それだけでは終わらない。最近のUpdate要求の頻度はやたら高く、30人くらいの人のマシンにUpdateをかけ続ける仕事を始めたらそれだけで人生が終わってしまいそうだ。すまじきものはシステム管理者ということか。
2003/9/7 「怨霊戦記」研究
忙しくて更新もままならないくらい仕事が忙しいのだが、なんか同じところで足踏みをしているような状態が続く。こうなるとストレスが溜まるのでお買い物(なんで)。今回はソフトスタジオWINGの「怨霊戦記」をご紹介しよう。数本セットで入手したのだが、目当てはこれ1本。他のはみんな他の人にあげちゃいました。これら他のソフトはすべて状態が悪かった。外装のビニールの破れ具合はまるで犬か猫が噛みついたような激しい痛みなのに、なぜか怨霊戦記だけは全くの美品。もしかして食べたくないようなオーラでも出ていたのだろうか。
「怨霊戦記」はPC−8801版が元祖であり、MSX2版はその移植。他にFM77AVとPC−9801にも移植されている。内容は、ある夜餓鬼に襲われたプログラマーの北原が、宮寺市(みやじし)を襲う怨霊、そして怨霊を操る生霊と戦う…というアドベンチャーゲーム。実にオカルトくさげな内容だが、「非日常的なものに対する社会の対応」を主題しているために普通の人でも楽しめる(たぶん)作品に仕上がっている。でも「怨霊退散護符」なるものがついており、これなしで(コピーで)遊ぶと「怨霊に呪われることがあります」とか書いてあったりして、アッチ方面のムードも満点である。
今回入手した「怨霊戦記」は実は3本目…というと怒られそうなのだが、これには事情がある。MSX2版の怨霊戦記にはバグがやたらと多く、しかも出荷時期によってバグが直っていたりいなかったりする。なんとか完全なものを入手してEGGからリリースして貰いたい。しかし3本入手した3本ともディスクの中身がビミョーに食い違っているのだ。一度大バグを出して回収騒ぎになったが、それ以後のものでも細かい修正が加わっている。がしかし、
・途中で止まってしまう(無反応になる)
・音楽が変になる
・文章が乱れる
など、様々なバグが出る。困ったもんだ。
今回の3本目は前にあった「自宅で夜と昼が入れ替わってしまう」「一部のグラフィックが入れ替わっている」というバグはないが、止まってしまうバグは健在であった。1度や2度ではなくしょっちゅう止まってしまうので、商品としては致命的である。しかしこんなにバージョン違いが流通するというのも珍しいな。どうしても遊びたい人はPC−9801版が一応EGGからリリースされているので、そちらをどうぞ。ただ、外注が作ったせいか雰囲気がイマイチな気もする。考えすぎだろうか。
2003/8/17 海外版「DOME」?
おかしなMSXソフトを手に入れた。システムサコム「DOME」のMSX2版。特に珍しいというソフトでもないが、正常に動かなかった。ある一点を除いては問題なく動くけれど、その一点が致命的なのだ。なんとこのDOME、50Hzモードで起動してしまうのである。
50Hzモードというのはあまり聞き慣れないと思うが、テレビの表示方式で決まってくる数値である。日本の表示方式はNTSCと決まっていて、60Hzモード。ヨーロッパで主に使われる規格であるPALやフランスのSECAMだと50Hzになる。MSXは国際規格なのでどちらも設定できるようになっているのだ。大きな違いとしては、1秒間に画面を書き換える回数がNTSCは60回、PAL/SECAMは50回なのである。これが違うとタイマ割り込みの周期が変わるのでBGMのテンポが遅くなったり、画面が滑らかに書き換わらなかったり、最悪の場合は動かなくなる。そもそも50Hzモードで起動すると、ほとんどの日本のテレビだと正常に映らない。同期が合わずに上下にずーっと流れた状態になるのだ。
今回手に入れた「DOME」はその症状が出るため、とてもマトモに遊べない。これでは困るからディスクの中身を調べて、1バイト書き換えるとNTSCで起動させることができた。めでたしめでたし。
さてどうしてこういう事になるのかを考えてみたが、外国人がPALで遊ぶために一部を書き換えた…というのを考えてみたが、ムリがある。なんせノベルウェアというだけあって、日本語が20万文字も出てくるヘビィな代物だ。だいたい、前の持ち主は日本人であることは間違いない。ううむ。
結局何も分かりませんでした。どなたか同じ症状の出る「DOME」を持っているという方がいたら教えて下さい。
システムサコム「DOME」より。この直後、核戦争で荒廃した光景になる。やはり、ツインタワーはアメリカの象徴だったんですねえ。原作の設定は1984年、ゲームは1988年の発売(MSX2版は89年)。
2003/8/5 キャバレーとクラブとキャバクラ
梅雨があけて急に暑くなった。それと共に会社の中の温度も急上昇!いつもなら電力にモノを言わせて(気温と湿度だけは)快適な職場になるのだが、原発の不祥事などによって最近よく聞くようになった「エアコン28℃設定令」が全社通達されてしまった。これが暑い。人が多いせいかパソコン等の機械が多いせいか、ともかく設定温度28℃では実際にはもっと暑くなってしまう。会社的には単に電気代をケチるための方策としか思えないが、頭がボケて生産性が低下するので意味がないのではないか?まあみんな平等ならいいのだが、どうも部署によってはこっそり25℃とか24℃という数値にしているらしいことが発覚しつつある。特にエラい人が使う会議室にその疑惑が濃い。お金の問題より、こういうところから社内の軋轢は高まっていくような気がする。
そんなことを言っていても始まらないので自衛のために扇風機を買いに行った。個人用の小型のやつで、1800円くらい。これで明日から僕の生産性はアップさ!などと思いつつ扇風機の箱をブラ下げて歩いていたら、「キャバクラいかがっすかー」などと客引きが声をかけて来る。客引きは男もいればオネーチャンもいる。ここでいつも疑問なのが、「キャバレー」と「クラブ」と、その合成語であろう「キャバクラ」は何が違うのか、ということである。酒は好きでないし見知らぬオネーチャンとの会話も興味はさっぱりないのだが(前に仕事で連れて行かれて辟易した)、3種の分類についてだけはぜひとも聞いてみたい。でもたぶん答えらんないんだろうな。誰か教えて下さい。
もう一つ謎なのは、扇風機の箱をブラ下げたビンボーくさいサラリーマンがそれほど店に金を落とすのか?ということである。会社が暑くてかなわんので自腹で扇風機を買わないとやってけないような立派な企業に努めているのが悲しくなるが、そんな奴にいちいち声をかけるのもなかなか悲しいものがあるのではなかろうか。キャバクラのオネーチャンの心中やいかに。
2003/7/27 ちくび!チクビ!乳首!!!
昔のパソコンゲーム、に限らずマンガなんかもそうだったのだが、アダルト物かどうかの区別がはっきりしていなかった。もちろんパッケージやタイトルからなんとなく匂わせることはできたものの、それが本当にアダルトかどうかは買ってみないと分からなかったのである。これが1991年頃に問題となり、「成年コミック」マークとか「18禁」マークがそれぞれマンガとパソコンゲームに付くことになった。とはいえこれはあくまでも自主規制であり、どっからどうみてもアダルトなのに付いていないものもある。それは出版社の思惑がからんでいたり、流通との力関係があったり、いろーんな大人の事情による。
このマークは読者やユーザーのためではなくて、どっちかというと本屋やパソコンショップのためである。あるべき場所に置いておかないと、例えばいたいけな少女がエロゲームやマンガを買ってしまうなどの問題が起き、本屋やパソコンショップや流通やメーカーや出版社が叩かれるためである。いたいけな少女が買うかどうかはあまり問題ではなく、会社としては存続に関わるような問題にされたくない、というのが本音だろう。まあそんなもんである。
さて古いゲームを再度世に出す際、「アダルトなのかどうか」の判別は難しい。外箱には書かれていないのがほとんどである。まあこれが「天使たちの午後」というタイトルなら若く健康な男性であれば「なんとなく18禁だろうなあ」と思うであろう。女性には分からないかもしれないけど、これは「高校生男子には分かるけどその母親には分からない」という絶妙なセンを狙わざるを得ないギョーカイ特有の事情によるものであるから、分からないのは決して罪ではない。
しかし健全な雑誌に、たとえ悪気がなくてもアダルト物を入れるわけにはいかない。また、女の子の裸が出てきても必ずしもアダルトとは限らない。露骨なHシーンがあるものは問題なく落とせるのだが、80年代のものは表現が微妙、あるいはソフトな(下半身が描写されない、モヤで覆われているなど)ものが結構多い。そこで苦しいながらも一つの判断基準となるのが「チクビが出ているかどうか」というやつである。プレイステーションの初期に、セガサターンのタイトルの移植の際にチクビだけが消えて乳房がツルツルになるという事態があり(確か「スーチーパイ」のシリーズだった)、SCEIのレート基準はそんなとこにあるのか、と失笑を買っていたた。それを参考にしたのだ。
チクビが出てなきゃなんでもイイってことは絶対にないが、他に参考になるものもないし、明確な基準がなくてはもしもの時に反論ができない。というわけで虚しい話だが「このゲームにはチクビが出ているか否か」というのが会議の席でマジメに検討されるのである。
「えーこの作品なのですが基本的にはアダルトではないと私は思います。しかしこのシーンにおいてチクビが」
「いや半分程度出ているくらいならチクビの露出には当たらないのではないか」
「歴史的名作であるからぜひとも再販したいのだが、問題は避けたい。ああこのチクビさえなければ!」
「ええい、いまいましいチクビめ!削ぎ落としてくれるわ!ムキー!!!」
という会話が男だらけの会議室で繰り広げられる様は、それはそれはもう親や恋人には見られたくない姿である。
ソフ倫、すなわちコンピュータソフトウェア倫理機構はアダルトゲームメーカーが持ち回りでチェックや役員選出をやっているらしいが、どこもこんなことをやるのは嫌なんだそうだ。そりゃ日々エッチな画面を見続けて「あーここのボカシが甘いので修正して下さい」とか言うだけの仕事はいくら性根がエロい人でも仕事としては続かないだろう。あちらに比べればまだマシだが、ひどい時には顔を会わせるたびに男同士でチクビの話題をしなきゃいけないこちらの生活もなかなかつらい物がある。果てし無くシュールなオハナシだが、現実というのは厳しいのだ。誰かここだけでも代わって下さい。
2003/7/21 生存証明
近頃は無意味に忙しい。その上無意味な引っ越しが入り、肝心の仕事がちーとも進まない。というわけで秋葉原に行きウサ晴らしをしたくなるのが人情というもの(なぜだ)。今日のMSX関係の出物は「テスタメント」「トップローラー」。
テスタメントはグローディア実質のデビュー作で、後の「エメラルドドラゴン」の技術開発用みたいなソフトである。マップの作りとか敵キャラクターの雰囲気とか似ているが、やってることはただっ広い迷路を敵を排除しつつ歩き回るだけ。なんか日本テレネット版の「女神転生」を思わせる作品だ。巷の評判は「女神〜」と違って割といいのだが、実際の面白さ(つまらなさ)はどっちもどっちのような気がする。オリジナルの8801版だとデキが違うのだろうか。MSX2版はキャラクターが追加されたりしているらしいが、その前にBGMのテンポがモタるのがつらい。時々無意味にしゃべる時の音量がデカくてびっくりする。
「トップローラー」はジャレコ原作、東芝発売のMSX1時代のゲーム。手に入れたのはソフマップの中古売り場だったが、どうも未開封品らしい。昔はシュリンクの材質が厚かったのか固いのですぐ分かる。未開封のままでも特に意味がないので開けてみたものの、手抜きなペラ紙のマニュアルがあるだけ。うーむ、普通は広告とかを入れたものだが、当時の東芝は欲が薄かったのだろうか。つまらん。
他にも「エグザイル」のCDつきとかカシオの「BASIC入門」とか珍しいけど嬉しくないものがやたら手に入る。ってこの内容は11日に書いた日記と同じじゃないか!これはやはり日頃の行いが悪いからだろうか。あと最近めっきり見かけなくなった「キングコング2」なんてのも手に入ったが、だからどーした。…ああ、心がすさんでいるなあ。
そんなすさんだ心で「テスタメント」のディスクをちょっと覗いてみるとこんなことが書いてあった。
「from クロ。俺はとても疲れた…今はもう8月だもんなー今年の7,8月は雨ばっかりで良かった。だって俺はどこにも行けないから。神様ありがとう。ゲーマーはいいよなー。夏休みがあって。間違ってもプログラマーになってはダメだぞ…」(原文カタカナ)
うーん、まだまだ僕の置かれた境遇はマシなのか?
2003/7/11 PCあれやこれや
ThinkPAD240(Celeron300MHz)を購入して以来、すっかりメインマシンであるPentium4マシンの出番が減った。自作して半年しか経っていないのになあ。平日はメールとWebブラウズくらいで済んでしまうので、使用頻度としては240のほうがはるかに上となってしまっている。IBMだけあって作りもしっかりしているおかげもあり、軽く使える「枕元パソコン」は割とあなどれない。いつでも使えるハイスペックマシンがあるというのが前提ではあるけれど。ちなみに、なんやかやで4万円くらいでした。会社からCD−ROMドライブを借りたりしてセッティングできたので、恵まれた環境ではありましたが。
古物パソコンのほうに話を変えると、「CDたから箱」というのを手に入れた。これは1989年に発売されたCD−ROMドライブ搭載のPC−8801シリーズのプロモ用に作られた非売品のCD−ROMである。CD−ROMドライブを搭載したPC−8801MC(model2)は長きにわたるPC−8801の最終形というか変態マシンで、グラフィックに8色しか出せない88にCDつけてどうすんだという世間のツッコミの通り、対応ソフトがほとんど出ないまま消え去った。そんなわけでこの「CDたから箱」は数少ない貴重な対応ソフトなのである。まあ未開封の新品、しかも解説の紙までついて1000円だったから、価値なんてないに等しいが…。ただ、PC−8801MCなんて持っていないので今は使いようがない。かろうじて音楽トラックは聞けるらしい…んだが、Windowsマシンだと聞けない。フォーマットのせいか、ファイルも読めない。さあ、どうしよう(泣)。そういえば、CDもまだ珍しかったせいか透明な外装(キャラメル包装という)を切るリボンが縦にかかっていたのが珍しい。今はほとんど横になってるけど、どっかで統一運動でもあったんだろうか。
MSXでは、トモソフト・インターナショナルの「ア・ビュー・トゥーア・キル」を入手。あの「007」シリーズのMSXゲームである。まあ、画面写真だけ見てもとてもそう見えないけど。これは海外作品なのでよけいに見た目がヘボいが、パッケージは映画のポスターを流用しているせいで割と豪華である。MSXでは海外作品をライセンス販売すること自体はよくあったけど、このトモソフト・インターナショナルは海外のパッケージをそのままにして日本語の帯をつけたり、あるいは紙箱でくるんだりするだけで売っていたところが珍しかった。この007モノも帯と説明書以外は英語だらけである。パッケージの妙な質感など日本にはないセンスだ。もっとも、どれをとってもここのソフトは売れてなかったようだが。
先の「CDたから箱」といい、最近は珍しいけど始末に困るものばかりが手に入る。手に入るときに買わないと、というのはよくないクセだけど…。
2003/6/22 しんくぱっど
ThinkPad240というのを中古で買った。4年くらい前に出たノートパソコンで、CPUはCeleron300Mhz、800×600ドットという今見るとカスみたいなものである。発売当時は凄い値段がしたらしいが、HDDが入っていない状態で2万6千円。さらにHDDを新品で1万ちょい、マウスも新品を3400円で買って、余ってたWindows98を入れてWeb閲覧&メール専用マッシーンのいっちょあがり。普通はちょっと難しいが、会社と自宅にいろいろ小道具があるとなんとかなる。
デスクトップマシンを今年の初めに新調したのだが、これが当然ながら椅子に座って使わないといけない。会社から帰ってもまだ同じような姿勢で使うのがヤになったので、以前使っていたような腹這いで使えるノートが欲しくなったのだ。まあWordとか3Dゲームといったヘビィな作業はともかくとして、Webをちょっと見る、メールをちょっと見るという程度なら今では探しても売っていないCeleron300MHz程度のグレードで十分なんである。欲を言えばFlash動画は重いので500MHzあると良かったがそうすると急に高くなってしまう(6万円くらい)ため、このへんで妥協した。
他の候補としてはシグマリオンとかPDA、ヘンなところでAirBoardも一応の選択肢としてはあったけど、結構高いわりにちょっと凝ったページだとFlashが動かない(またはメチャクチャ重い)など閲覧に支障があるので、そこそこのWindows(というかIE)でないと困るという状況ははっきり言ってどうかと思う。ドリームキャストなどもFlashは一応積んでいるが、近頃はページによっては話にならないくらい重い。これは回線速度の問題ではなく、同じADSL回線に繋いでの話(DCはブロードバンドアダプタ使用)。ともかく、純粋に処理速度が不足しているのだ。やはり実質の支配者はWindowsであることを思い知らされる。こんな状態だと使えるかどうか、あるいは速い回線が安く使えるかどうかで不公平が生まれるのは間違いない。が、より有利な立場であるうちに黙って利用してしまったほうがいいのかもしれない…とついつい柔軟(ウソ)な思考に走ってしまう。イヤな大人になったもんだ、まったく。