MSX同人ソフトリストについて


本ページは、MSXパソコン向けに作られた同人ソフトを紹介するページです。

MSXは基本が8ビットという低い性能でありながら、多くのソフトがアマチュアによって作られました。そしてそのソフトの独自性・多様性にかけては他の国産パソコンに引けを取らないものであります。私は長らくMSXユーザーとしてこれらの同人ソフトを楽しんできましたが、同人ソフトの視点からまとめた資料はほとんど存在せず、せめて一通りの作品リストだけでも作っておきたいと思い立って作り始めたものです。

MSXは雑誌「MSX・FAN(1987年〜1995年)」がオリジナル作品の創作というものに強く志向していたこともあり、同誌が休刊した後のユーザーコミュニティにおいてもオリジナル性の高い作品が作られ続けました。この点がパロディ作品の多かった他の機種と大きく異なるところであり、性能において劣るMSXが長くユーザー間で支持され続けた理由の一つでもあります。そのあたりを本リストから読み取って頂けると幸いです。

「同人ソフト」とは
同人ソフトの定義は時代によって様々ですが、ここでは「会社によって作られたものではないソフトウェアで、オンラインソフトや雑誌投稿作品を除いたもの」を指します。「趣味として作られ、かつ売ることを意図されたもの」と言ってもよいでしょう。

MSXは1993年以降に会社組織の製作するゲームソフトはほぼなくなり、その後はこうしたアマチュアの作る同人ソフトのやり取りが活発になりました。商業的に省みられなくなったMSXというハードが今日までユーザーの手によって支持されて来た証拠と言えるものがこれらの同人ソフトの存在であると思います。


「同人ソフト」という言葉には非合法なソフト(例えば、版権を取得しないで他者のキャラクター類を使用した、いわゆるパロディ作品)、あるいはアダルト要素の強いソフト、という意味を持つ場合があります。そうしたソフトはMSXにもありましたし、今もWindowsなどにおいて多数存在しているのは事実です。特に近年はイメージの悪くなってしまった言葉ですが、やはり昔から「同人ソフト」と呼ばれていたこともあり、名称についてはそのまま通すことにしました。

許諾について
基本的に全てのソフトについて紹介に対する許諾は得ていません

スクリーンショットについては著作権的な判断が難しかったのですが、載せないと何のソフトだが全然分からないし、あくまで「紹介」のレベルに収まるようにしたつもりです。また、個人情報が出ていないかどうか(※)も極力注意したつもりです。それでもどうしても載せて欲しくない、という場合は下のメールアドレスに連絡を下さい。



(※)一応の基準として、個人名や住所などが出ている画面は載せないようにしています。ペンネームかどうか判断がつかないものについては検索で調べて出てこないもののみ載せています。その場合でも、本文中には書かないようにしました。

各作品について
もしこのページを見て「遊んでみたい」と思った方がいてくれると嬉しいのですが、残念ながらこのページに掲載したソフトのほとんどは現在入手することができません。一部に無償でWebで公開されているものもあり、リンクを設けようとも思いましたが、ここ数年の動向で消えてしまうものも少なくなかったため、今後のメンテナンスのことを考えて断念しました。申し訳ありません。同様の理由から、各サークルへのリンクも諦めました。

「MSXマガジン永久保存版」シリーズに掲載されたものもありますので、興味のある方は調べてみて下さい。掲載されたソフトのほとんどは本研究所からデータを提供しています。要望があれば今後の書籍の発行(現状では未定です)に合わせて交渉することも可能かと思います。


このページに載せたソフトは全て個人的に所持しているものです。開設当初の約200本は、全て過去の即売会ソフトベンダーTAKERU通信販売を通して入手しています。開設後に当時のサークルの方を含む多数の方から寄贈を受け、全体の約半分が開設後に追加したものとなりました。(2009/7/19現在)

価格や発売日は分かる限り記載しましたが、特に即売会で入手したものについては価格を記録していなかったこともあり、未記載のものが多数あります。

持っていないソフトについては記載していません。そのため、各サークルにおける代表作が抜けていたり、あるいは全く触れることのできなかったサークルも多数あります。近年提供を受けたものもあるのですが、やはり遊ぶための時間が不足しており評価できないと思ったものについては載せませんでした。その点ご容赦下さい。

機種の表記について
本ページでは、各MSX機種の対応を以下のように書いています。

…MSX1/2/2+/turboRに対応(MSX1の場合、基本的にRAMは32KB以上必要。MSX2以降は全て対応)

…MSX2/2+/turboRに対応

…MSX2+/turboRに対応

…MSXturboR専用

…MSX2/2+用だがturboRの高速モードにも対応

…MSX2+用だがturboRの高速モードにも対応


オプション(漢字ROM、FM音源など)の対応状況については表記していません。ソフト側の表記と実態が一致しないことが多いため断念しました。

その他
本当はもっともっと早く作りたかったのですが、特に難儀だったのが各ソフトのスクリーンショットの取得でした。実現まで長くかかった背景には、

・MSXPLAYerのturboR対応など、エミュレータ上で同人ソフトを動かせるようになった
・実機からビデオキャプチャボード経由で取り込む手法が安価になった

といった環境が整ってきたのが割と最近のことであった、というのがあります。

過去(8年くらい前)にも同じことをやろうとしましたが、当時の環境では絶望的でした。記録を見ると同人ソフトのBASICリストにBSAVE文を埋め込んで画像データをセーブしようとまでしていましたが、手間がかかりすぎて数枚であえなく放棄しています。当時に比べると格段に楽になりました。が、それでも200作品のキャプチャと資料のまとめ、HTML化を含めた作業量は只事ではなく、半年以上の時間を必要としています。当時の行為がいかに無謀であったか、改めて身に染みました。

また、環境の問題の他に、昔は自分の文章力/表現力の乏しさによって各作品の紹介がうまく書けない、という問題がありました。今でもヘタクソには違いありませんが、全くの若造だったあの頃に比べると、自分の心の内にあるものを表現できるようになってきたように思います。

何が面白いのか、何が新鮮だったのか、当時の記憶と照らし合わせながら書くのは大変ながらも楽しいものでした。が、さすがに時代の経過と共に意味の分かりにくい言葉もあったので、別に用語集として整理しておきました。それでもまだ補足が必要かもしれませんので、気付いた点があったらご指摘願います。

さて、MSXの同人ソフト200作品をまとめて紹介するようなページは過去になかったとは思いますが、やはり全体からすると一部分に過ぎず、記憶にあっても紹介できなかったソフトが結構あります。特に一本も持っていないサークルさんは無かったことになっている状態で、申し訳ない限りです。1980年代のソフトについてはMSXAに対して寄贈があったものの調査を依頼された分と、個人的にまとめて入手する機会がありましたので、今後追加の予定はあります。しかし90年代のサークルについては入手の目処はついていません。今後の課題としたいと思います。

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