■月永修羅<げっぴょうしゅら>
最近の作品のせいか・・めづらしいネタ。不倫の話し。
主人公の実家の姉の夫の不倫・・・祖母が祖父の浮気の話しに否認して精神的に聴覚を失う
事実をまのあたりにして、不倫相手に別れを告げる・・・。
実際にありそう・・「恐い」・・・。


■雨の訪問者
独身女性の気ままな一人暮しに突然現れた少女・・・
初めは迷惑がるが、いつしか、子供の居る生活にはりあいがでてくる。
そんな時、少女は姿を消すが・・・・・その後、結婚に踏み切ることになる。
メタモルフォシス伝の、トリックスターを思いおこさせる少女。
なんだか、樹村みのりが、書きそうな漫画で、お凉さんにはめずらしいので、入れました・・・。


■天沼矛<あめのぬぼこ>  
1話・夜桜、寂しい神さまは、水沼に天沼矛をかきまわし、愛しい少女を作り出す。が、少女は蛇神の姿に驚き、
神は、己を恥じ、隠れてしまう・・・ひとりになった少女は、闇が恐ろしく、夜があけるのを懇願しる・・
神は、夜桜を焼いて、明かりをともす。やけただれた蛇神の姿を見て、少女は涙と、乳で体を癒す。
すると、蛇神は、美しい男に変身!!そう・・それでめでたし、めでたし。

2話・緋櫻
結婚が決まり、義母の実家に顔をだす・そこで、思いだしたこは・・・
櫻の樹の、五寸釘を打つ、実母だった。
義母は、亡き母の実妹・・結婚相手は、再婚だった・・「恐い」

■ある夜に・悪夢・野化へ<あだしの>
ある夜に・・彼岸でまよう女・・石の上に立つ女、砂・花・・立つ場所はそれぞれ・・
なんで??こんなはづではない?もっと、素敵な世界じゃなかったの?私は何も悪い事してないのに・・
ここに来てまで、納得のいかない「欲張り」女・・恐い・・


悪夢・・子供を殺害、幼児がえりしている女。妄想の世界・・
そこには、性に対する葛藤、母子依存が見える・・

野化の・・道に迷う女・・悪夢がリアルに再現されている・・これまた三途の河の手前なのか・・
とにかく、幻想的で、迷路に迷う、醒めても覚めない、永遠の「恐怖」が、伝わる・・・短編傑作。

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