HHE-21:LC Meter
2011年10月10日月曜日更新【概要】 基板のまま活躍していたLC Meterに、ケースと測定した周波数を表示する変更(PICプログラム)を実装します。 キットは、CYTEC「PIC16F628A使用デジタルL/Cメ-タ-基板キット」です。ケースはタカチのRG-145Sとし、縦型での利用に拘りLCDは秋月電子通商で販売している超小型の「SD1602VBWB」です。 ケース加工は、上カバーにφ60mmのアクリル円板をパテで埋め込み、LCDが青色白抜きですのでパネルも青色をベースにデザインしています。コントラスト調整(Contrast Adjust)用に10kΩB半固定抵抗器、電池使用が前提のため7805をTA4805Sに変更してあります。 |
目的
16文字2行表示のLCDを活かした、測定した周波数(Frequency)をLCDの1行目に、インダクタンス(Inductance)またはキャパシタンス(Capacitance)を2行目に表示するPICプログラムの変更をします。また、ケースに組み込みます。回路
CYTEC「PIC16F628A使用デジタルL/Cメ-タ-基板キット」の回路に、二点変更をしています。設計
LCDのコントラスト調整と電池使用を前提とします。また、測定周波数を表示します。回路図変更点
LCDコントラストを固定していた10kΩと510Ωの抵抗器を、コントラスト調整(Contrast Adjust)用10kΩB半固定抵抗器に変更します。また、電池使用が前提のため三端子レギュレーター7805を、低損失三端子レギュレーターTA4805S(電圧差0.65V)に変更します。プログラム変更点
PICプログラムは、16文字2行表示のLCDを活かした二点を追加変更します。1)インダクタンス(Inductance)とキャパシタンス(Capacitance)を、LCDの2行目に表示
2)測定した周波数(Frequency)を、LCDの1行目に表示
C言語で組み直そうとしたのですが、PICのPORTBとLCDの接続が通常(B0→DB4、B1→DB5、B2→DB6、B3→DB7)と異なっています(B0→DB7、B1→DB6、B2→DB5、B3→DB4)。アセンブラでは、ビットごとに処理していましたので、直接変更することにしました。回路とソースを公開しているMidland Amateur Radio Club Inc.に感謝いたします。
加工
ケースは、TAKACHIのRG-145S(W80mm×H34mm×D145mm)を使います。縦型での利用に拘りLCDは秋月電子通商で販売している超小型の「SD1602VBWB」です。ケース
ケースの上カバーにφ60mmのアクリル円板をパテで埋め込みます。また、LCD取り付け用のスペーサー(M2×6mm)をプラスティックネジ(M2×5mm)で固定し、パテで埋め込みます。基板は皿ねじM3×10mmで固定します。パネル
LCDが青色白抜きですのでパネルも青色をベースにデザインしています。また、LCDのバックライト橙色「SD1602HUOB」用に橙色をベースのデザインもあります。LCD取り付け用ネジの位置と種類が異なりますので、ケース加工には注意してください。パネルは、耐水シルバーラベル(ヘアーライン)に印刷しています。そのままでもいいのですが、頻繁に利用する測定器なので、手元にあったボールマウス用マウスパット製作キット(最近見かけませんが)のフィルムを貼りました。基板
コントラスト調整(Contrast Adjust)用10kΩB半固定抵抗器を、実装する穴を開けます。実装
15/16端子を使用せず、VDDとVSSからLCDのバックライト電源を供給するための実装をします。LCD青色白抜き「SD1602VBWB」の場合
1)J2を切断します。2)J3を接続します。
3)R9に100Ω(100~200Ω)の抵抗(S2タイプまたはチップ抵抗)を接続します。
LCD橙色「SD1602HUOB」の場合
1)J2を切断します。2)J3を接続します。
3)R9に33Ω(20~100Ω)の抵抗(S2タイプまたはチップ抵抗)を接続します。
基板
ケース
利用方法
インダクタンス(Inductance)測定
1)インダクタンス(Inductance)を選択します。2)電源をONします。
3)陸軍ターミナルをショートさせ[ZERO]スイッチを押します。
4)0.00μHになるまで繰り返し[ZERO]スイッチを押します。
5)測定するインダクターを陸軍ターミナルに接続します。
6)インダクタンス(Inductance)を読みます。
キャパシタンス(Capacitance)測定
1)キャパシタンス(Capacitance)を選択します。2)電源をONします。
3)陸軍ターミナルをオープンにし[ZERO]スイッチを押します。
4)0.0pFになるまで繰り返し[ZERO]スイッチを押します。
5)測定するキャパシターを陸軍ターミナルに接続します。
6)キャパシタンス(Capacitance)を読みます。