■瑠璃の爪
TVのサスペンス劇場にも使われた話。お得意、姉妹葛藤物・・。
またまた得意の、殺人から、過去へ戻るように、始まる・・
今回は、主人公ではなく、様々な証人の証言から話しは進んでいく。
3人姉妹で、母の偏愛を受け甘やかされて育った妹「絹子」
しっかり物で頭のいい姉「敦子」・・。母亡き後、敦子が母代わりに「絹子」の世話=束縛をする・・
無意識の悪意が、よーーく描かれている。「あなたのためよ・」と微笑んで、絹子を操作・支配する敦子
姉の妹に対する支配は、、一見、面倒見のよい親切であるとしか世間は観ない・・もちろん本人も、そのつもり・・・
それが、恐ーーーい。
本人は、まるで自分の悪意に気ずいていないよう。
末ッ子で、トロイ妹が、母の愛を一機に受けていた事を、羨みながらも、
自尊心の高い敦子は、無意識的にかそんなことは認めない。本気でこのトロイ妹をしっかりさせなくてはと心配してる
ほんとは、絹子が、自立して幸せになる事を一番恐れている敦子・・自己欺瞞の姉・敦子なのだ・・。
耐えきれなくなった絹子は、ついに、姉・敦子を殺してしまう・・・
まったく、無意識の悪意からくる善意ほど、パワフルなもにはない!それを払いのけるには、もう無視あるのみ。
だって、相手は、必死の自己防衛からきている行動だから、もうあのテこのテのと、超パワフル!
相手が、疲れ切るのを待つしかないのだ<爆>妹・絹子も、さっさlと逃げればよかったのだ!
その昔、姉・敦子自身が、母が嫌いでさっさっと、結婚して「家」を出たように・・・
でも、結婚なんかで敦子の、母からうけたキズは癒されなかった・・結局失敗に終わる。
もし、敦子が自分の母や妹に「対する感情を素直にむきあえたなら・・夫で、満たされる事ができたなら・・・
妹絹子に執着する事もなかったろうにな・・・・。
””くさい臭いは、元からたたなきゃヾ(`◇')ダメッ <爆>

■夜叉御前
お凉さま独特の実存的描写。
鬼のいる家に住む主人公「私」・・・病気のままと祖母、妹弟・・
黒い男に「乗られて」身動きのできない「私」を押し入れから覗いている鬼。
ある日、その鬼は、斧を振り上げ、「紀子!オマエも死ぬのだよ!」
父の子を身ごもる娘と、父を殺す母、近親相姦の話し・・・
母も恐いけど・・現実を認識していない紀子「私」そのものがスゴク恐い・・・
生まれた赤ん坊の角は、紀子の罪悪感が生んだ妄想だろう・・・
ラストまで、現実感はない・・・精神病院へ連れられていく「私」

■時じくの香の木の実
永遠の命をさずかる・・時じくの香の木の実
一族の巫女となるべき儀式に、8歳の時、実を食べさせられた、姉「日影」と妹「日向」の私・・
巫女となった日向は、歳を取らない。一方、ナマナマしく、女に成長していく日陰・・・。
それを見て嫌悪し、あざ笑う日向・・
後半、私である日向の存在が、透明であり、実は死んでいるのが明かされる・・これは、以外にびっくり!!
生きているのは姉で、姉は日向のチャネラ―、現実上の巫女だったのだ・・・
透明で、不死身、女にならない日向の存在が、スゴク良く書けていて「恐い」。
無音の感じが、読んでいて、ひしひしと感じられます・・・現実との溝も、説得力があり、引きこまれる。
すごい!!お凉さまの力量!!........ (*。 。) スゴスゴ
人間で女の日陰・・透明な日向・・この対象がすごく両者共、引きたてている。すごい!
一人よがりに、別世界で、現実をながめている、おしゃまな日向が、超可愛いくもあり、
滑稽にみえるのが、透明な存在の哀しさ、孤独感をあおる。
哀しい・・・日向・・。透明の恐怖・・・・。

 
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