■天人唐草
天人唐草、「イヌフグリ」とも言う、犬の陰嚢にちなんでそう呼ぶ・・
トップシーン、空港のロビー異常なまでに派手な化粧と身なりで歩く、主人公「岡村響子」
回りの人々が、さーーーっとよけていく・・奇異の目・・。
ドラマは、響子の子供時代と、入っていく・・・
厳格すぎる父と、従順な母にそだてられた響子は、幼い頃から、感情を表現する事を、はしたないとされ、、抑圧を余儀なくされる
その為響子は、自分に自信がなく、おどおどした子供に育っていく・・、そして思春期を迎え、初恋を経験するが、
ラブレターを出した行為を父に怒られ、異性、自分の女性性に罪悪感をもつようになる・・
評価ばかり気になる響子は、自立の為の障害を越えぬまま大人になり、やがて・・・・狂ってしまう。
狂うことでやっと、安住の地を見つける「響子」
この作品の面白さは、脇役のキャラの役割が、しっかりしていることにある。
自由奔放な青柳女史。彼女は、響子の「シャドー」であり、抑圧された人格の投影である。
その抑圧している人格が、恋いしい新井と結婚してしまう。父の愛人もそうである。
「いけない」とされていた人格が、まかりとおっている・・・混乱しる響子・・・。
そして、いいかげんに見えてしっかり我が道を行った佐藤
佐藤は、トリックスターの役割を持ち、ズバリ!と響子の本心をつく、が、響子は、佐藤をくだらない人間
とすることで、聞く耳を封じ込んでしまう・・そしてその彼が、出世していくことに、響子の自我は、また崩れる・・
柔順で、存在感のない母、そして、行きずりのレイプ・・・。
・・世界のすべては、響子を傷つけて行く・・・。
ドラマは、響子側1本の世界から、書いている。お凉さん得意のパターン。そこも面白い。
話しのコアは、父の条件付けのプログラムの呪縛にはまった少女の悲劇なのだが、
数少ないコマで、父との関係を見事に描いている。
その数少なさが、響子の父への思いいれをさらに、印象ずけている・・。64ページにして、すごくまとまった作品。
追い詰められて行く、「響子」の恐怖が、私にも、伝わるようだった・・・。
ちょっとした、歯車のずれが、・・・そしてそのずれから軌道修正ができなかった者、臆病者の「恐怖」がよく描かれている

■常世長鳴鳥<とこよのながきどり>
海で溺死した「姉」の死体が見つかる・・・「妹」雪江の語りからドラマは進む・・
長鳴鳥・・死者の居場所をしらせるニワトリ「祖母ちゃんから聞いたことがあります・・・」
美人で喘息の姉「華影」健康で頭もいいが不美人の妹「雪影」
得意の姉妹葛藤ドラマ。この主人公「雪影」は姉を殺害、ラスト狂って終わる・・・
その、ラスト笑顔が、なんとも「恐い」、ホントに嬉しそう・・・。
天人唐草の響子が、被害者として狂ったのとは逆に雪影は、加害者になって狂う。
しかし、雪影は、被害者だった・・姉殺しを計画する時点嫉妬に狂った被害者だった
母や祖母の愛も、すべてを、姉に取られていた妹・・病気ある姉のため、遠足も、進学も、
初恋の人まで、あきらめなければならなかった雪影は、被害者意識でいっぱいだ。
しかも、姉は、なんの罪の意識もない・・回りは姉ばかり同情する・・これがまた憎い。なんだか妹に同情してしまう<爆>
家族の誰か一人でも、雪影を理解してあげれば・・・被害者意識から抜けでられただろう・・
ここには、、嫉妬で心閉ざされた「恐怖」がある。
「太陽がいっぱい」「リプリー」の姉妹版??
天人唐草の響子にせよ、雪影にせよ、どーにかならんかったんかね〜
すべての不幸は、依頼心から、来ているるんだろう・・。
カウンセリング受けるとか??<爆>」まづは、自分を受け入れて自己開示しなきゃね〜・・
雪影の家族なんて、まさか、こんなに、雪影が姉を憎んでいたなんてなんて気ずいてなかったよね〜<爆>
う・・ん。やっぱ、持つべきものは、なんでも話せる友でしょう!!結論<爆>

■蛭子<ひるこ>
イザナギ・イザナミのニ神は、最初、蛭子を生んだ・この神は骨のない子であったので、葦の船に乗せて流し棄てた
晴れて女子大生になった里見は、上京。遠縁の岡田宅で、美少年「春洋」に出会う・・・しっかりなついた春洋は、里見の
家に通うようになる・・
可愛い顔して、ウソついて、里見の家から金を盗む・・拒否されると、残酷な復習をする「蛭子」の春洋・・「恐い!」
いくら、にげても、付いてきそう・・・はやく逃げろ!里見!でも、親まで、騙されている。も〜・・・超恐かったです。
こんな映画あったな・・・弟、殺して親まで殺そうとする話、回りのみんなが騙されているって話し。
ほんと・・ぞーーー!としました。
 
                                                  次ぎへー4位〜

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