MSX同人ソフト紹介(3/14)

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FALCON−NET

東京にかつて存在したパソコン通信局。MARIO−NET、NASTUME−NETと並びMSXユーザーの多く集まるホストであった。私もここの会員で、始めて通信したのもここであったし、その後も長いことお世話になった思い出深いところ。1994年12月のイベントにFALCON−NETの名前で参加し、同人誌やMSX用のディスクを売っていた。他の即売会にも参加していたかどうかは確認できていない。 

FALCON−NET音楽集 vol.0.5 広堀八景 Special

1994年12月?・2DD×1・



当時のFALCON−NETで精力的にMSX対応の音楽データを発表していた、広堀八景さんの音楽集。ファイラーはフリーソフトのPerformerOPXをそのまま使っている。オリジナル曲が多いが、一部ゲームミュージックもある。当時はこういうPCデータの音楽集はポピュラーな存在であった。



FALCON−NET CG集 vol.3

1995年・2DD×1・400円・



FALCON−NET内で企画され、会員によって制作されたCG集。MSX以外の機種で描かれた絵も収録されている。
単体で鑑賞できるように、MSX2用のローダーの他、PC−9801とX68000用のローダーも収録されている。
パッケージはモオソフトの青井さんの絵。ただし、ディスク内には参加していない模様。


FANTASIA BOX

(詳細不明、情報募集中)



INTERFACE MSX

1991年8月17日・2DD×1・



ディスクマガジンのようなもの。開発中のストーリーディスク「アロン」のデモと、スタッフからのコメントが読める。見るところがあまりない割に、わざわざディスクラベルを印刷に出しているなどよく分からないデキ。


F.F.ARP

(詳細不明、情報募集中)



ぱずるくん3 -DUNGEON RUNNER-

1991年・2DD×1・



一筆書きパズルゲーム。面クリアごとにCGが出てくる。
この時期よくあった典型的な同人ソフトで、これと言って特徴のないゲームである。


FM-GUAMUOM

「エフエム・ガームーン」と読む。福岡のサークル。格闘ゲーム専門のサークルで、「サウスタウンズヒーロー」シリーズをTAKERUで2本リリースしている。
「サウスタウンズヒーロー」シリーズは後にWindowsに展開された。
単体リリースの作品の他、「BATTLE STATIONS」という同系列の作品がNVに掲載されている。



サウスタウンズヒーロー’ターボ

1995年・2DD×1・600円・



turboR専用の「サウスタウンズヒーロー」の第一作?タイトル表記はカタカナとアルファベットの両方が存在する。
MSXの格闘ゲームはハードウェアのスプライトが非力なために、動きの良いスプライトを使って見た目を犠牲にするか、グラフィックを取ってスピードを犠牲にするかの二択を迫られた。
こちらは後者のタイプ。turboR専用なので操作性はまあまあ。
1Pプレイの場合、敵の攻撃が間断なく来るのと飛び込み攻撃の返しが的確なので結構キツい。
結果、有効な技を単調に繰り返しがちになってしまうのはMSXの格闘ゲーム全体に共通する感覚である。

この他に、続編「South Towns ☆ Hero II」がTAKERUでリリースされた。Windows版は「South Town's Hero III NEXT」とMSXからの連番になっている。


FORMATION ZERO

同人誌「TOMBOY」を発行していたGENUINE NETWORK(G-NET)上で生み出されたゲーム「ぶれいん☆こんばっと」の製作元。もともとG−NETはこうやってソフトを開発するメンバーを集める役割があったのだが、確かきちんとした形で出たのはこれ1本きりで、後は情報誌の発行元としての性格が強くなっていった。 

ぶれいん☆こんばっと

1997年5月3日・2DD×1・



3人対戦形式のクイズゲーム。システム面が凝っていて、特に早押しでミサイルを撃ち合う最終面は非常に面白い。ただ最終的な勝敗は得点でつくため、派手にミサイルを撃った方が勝つわけではない。始めてプレイする時、勝敗が分かりにくいのが難点だった。

プログラム・音楽・グラフィックの総合的な質はかなり高い。システム面がもうちょっと練れていたら全く文句なかった。
ただ、グラフィックのスタッフが途中で抜けてしまったらしく、開発開始からリリースまでかなり長くかかっていた。


FRIEVE&SUNDOG

雑誌「MSX・FAN」の投稿プログラムに人気のあったFRIEVE(フリーブ)が隔月刊でリリースしていた同人誌が「PROLOGUE」で、そこから派生したディスクマガジンが本項で紹介する「PROLUGUE DISK」シリーズである(FRIEVE-Cこと「くーく」さんからの情報。Thanks!)。ソフトベンダーTAKERUでリリースされ、高い人気を誇ったディスクマガジンである。

PROLOGUE DISKは1〜4まであるが、一番面白かったのは2号だったと思う。TAKERUでの活動期間は極めて短く、1年に満たない。4号を出したところでMSXからはそのまま引退していった。同時期に同人誌のほうも休刊したとのこと。

短期間の活動ながらそれなりの人気があったのは、FM音源のFM−BIOSを使ったBGMのおかげだろう。ノウハウの少なかったこの時期に同人ソフトとしてはかなりいい音を出していた。BGMの全くない同人ソフトも珍しくなかった頃なので、全体の質の底上げに貢献したのは間違いない。

現在もメンバーの一人が音楽ツールなどを発表し続けている。

PROLOGUEすちゃらかDISK

1993年12月1日・2DD×1・600円・



「プロローグすちゃらかディスク」と読む。ディスクマガジンとして見た場合は素材の寄せ集めのような出来で、今となってはあまり見るべき所はない。ただ、この時期のTAKERU登録の同人ソフトでFM音源の綺麗な音楽を鳴らしていたところは他になく、かなり人気があった。

PROLOGUEすちゃらかディスク2

1994年3月29日・2DD×1・600円・



第2号。この号はそれなりに内容が充実してくる。特に面白いのが「圭一死亡記」シリーズ(画面右)で、しょうもないアニメーションなんだがブラックなオチが面白い。どうでもいいのだが、ここのスタッフは他にも「圭一死亡記」シリーズをMSX・FANに投稿していたりして、イジメ役の圭一クンが不憫に感じられる。

PROLOGUE DISK3

1994年6月1日・2DD×2・800円・



第3号。なぜかこの号から「すちゃらか」の表記がなくなった。
2号に比べるとディスク枚数は増えたが、内容的にはトーンダウンした感が強い。投稿されたフリートークの量が物凄く、これが内容の柱になっている。が、正直言って内容は若々しすぎて、痛い内容が多い。

確か投稿すれば100%採用することをうたっていたため、特に前述のフリートークには危なっかしい内容があちこちに見受けられる。

PROLOGUE DISK#4

1994年11月7日・2DD×2・800円・



第4号。はっきり言ってかなり投げやりな内容。特定のメニューを選ぶとエラーが出ることが放置されていて、その対処法がマニュアルに書いてあるというのは手を抜きすぎだろう。
内容もその大半が投稿のフリートークで埋められているが、3号に引き続いて若々しさが痛い。

作者であるFRIEVE−A氏が高校3年生になって色々忙しい旨がマニュアルに書かれているところを見ると、受験モードに入ったのだろうか。この号を持ってPROLOGUEは終わり、FRIEVEはMSX界から去っていった。あまりこれといった作品が残っていないが、一時代を築いたサークルではあった。


Full−Slot.

会員数の制限制を敷いていたサークルらしいが、活動実態が乏しくてよく分からない。
事情があって解散した後、作品集としてG−NETの夢神楽遊睡氏がまとめた「MUSIC TRYST」がよく知られている。



PUZZLE HOUSE 1

1995年3月?・2DD×1・



この時期としてはいま一つ個性の乏しいパズルゲーム集。「あるいていこう」「DIRECTION」「間違い探し」の3種を収録。
右画面は「DIRECTION」。パネルを選ぶと、矢印の向いている方向のパネルが一気に取れ、残ったパネルが下に落ちる。1枚だけでは取れない。うまく全部取ればクリア。
サークル表記が微妙に違うため「MUSIC TRYST」と同じサークルなのかどうか確信が持てないが、一応ここに置いた。



MUSIC TRYST

1995年・2DD×1・



「ミュージック・トリスト」と読む。5人の人のFM音源作品集。全てOPLLDriverで作成されており、独自のプレイヤーが載っている。画面の左下でバンドが曲に合わせてピョコピョコ動くのが大変かわいらしい。

聴きやすい曲が多く、この手の音楽集としてはかなりいい内容だった。Full−slot.は無くなってしまったが、G−NET経由での入手がしやすく、TAKERUにも登録されたため多くの人に行き渡ったようである。


FutureDisk

オランダのディスクマガジン「FutureDisk」の発行元。かなり長く続いたシリーズで、0号(1992年3月)〜42号(1999年9月)まで出ていたようである。その期間は日本のNVマガジン(現:NV)よりも号数は多かった。

FutureDisk#36

1998年・2DD×1・



この号は「ディスクステーション(コンパイル)」のスタイルを真似ている・・・のだが、調子っぱずれのBGMと怪しげなカタカナ、微妙に萌えないCGなど、日本人から見ると全体が歪んで見える。ちなみにタイトルは恐らく「宝魔ハンターライム」だが、これはPC-9801向けにソフトベンダーTAKERUでリリースされたもので、MSXでは出ていない。FutureDiskは他にも日本の美少女ゲームのCGを真似て描いたものが時々使われていた。

FutureDisk#40

1999年・2DD×1・



こちらは地味だが、本来のFutureDiskはこんな感じ。文字情報である「MAGAZINE」コーナーがメインで、オリジナルゲームや体験版が入っている(こともある)というスタイルを取っている。文章はオランダ語と英語の両方が収録されており、基本的に同内容。ただ、すべてが英語に訳されているわけではない。今回のゲームは「TUBBY ACADEMY」、なんか「もん太くんのいち・に・さんすう」に似ているような・・・。



FutureDisk#41

1999年4月・2DD×1・



この号は他の号と構成が異なり、「Almost Real.」といういわゆるメガデモが一本入っているだけ。テキストはない。
冒頭BASICが立ち上がっただけかと思いきや、しばらく待っていると勝手に文字が打ち込まれてデモが実行される、というちょっとした演出がある。



FutureDisk#42

1999年9月・2DD×1・



FutureDiskの通常ナンバーの最終号となった号。PSGトラッカー「PIE」と、通常のテキスト主体のマガジンの構成。


FUZZY LOGIC

こちらもオランダのサークル。音楽ディスクをいくつかリリースしていた・・・はずだが、ちょっと印象は薄い。

MUZAK DISK#1

1993年・2DD×1・



海外モノとしてはあまり特徴のない音楽ディスク。やはりMSX-Audio対応、というかヨーロッパではMSX-MUSICのほうが普及しなかったので、Audioがメイン。「特攻野郎Aチーム」のテーマ曲とか、「冒険野郎マクガイバー」のテーマ曲も入っている。


GAME CASTLE

NV(旧「NVマガジン」)内のコーナー「ミニミニDM」から派生したサークル。
NVは投稿者によってディスクマガジンの投稿作品として規模の小さいディスクマガジンを受け付けていた。そのなかの一つ「TVマガジン」の発行元。

TVSPシリーズは増刊号扱いで、一般の通販はしていなかったようだ。(NV掲載時に貰えるチケットと引き換えだったらしい)
過去の作品や一発ギャグ、内輪ネタが多いのでそういう扱いにしたのだろう。正直、今見るとよく分からない箇所が多くある。



アセンブラファイター

1994年7月17日・2DD×1・500円・



横スクロールシューティングゲーム。MSX2用とあるがMSX1でも動きそうである。
見ての通りのかなりシンプルな内容。地形の当たり判定こそあるものの、パワーアップなどはない。全5面×2周。



TVSP#0

1994年3月27日・2DD×1・300円・



TVSP0号。とあるが、実際には2号より後となる。
TVSP#2.5など、過去に販売されていたソフト3本の詰め合わせ。
右画面は「MSXTOWNS3」。



TVSP#1

1993年7月16日・2DD×1・300円・



「めざせ!史上最低のディスクマガジン」などと書かれている。
見た目は素っ気ないが、いろいろと詰め込まれている。どうやらNVのスタッフの作品集のようだ。
右画面は「なりきりクエスト」。



TVSP#2

1993年11月16日・2DD×2・500円・



2〜4号の間、2枚組になっている。
中画面と右画面は「R・SYSTEM」を使ったRPG「SHELLS THE INVADE」。



TVSP#3

1994年3月16日・2DD×2・500円・



この号からFM音源のBGMがつくようになった。画面の地味ぶりとは対照的に、結構いい音を出している。
右画面はBGV「パチンコ」。何が言いたいのかは分かると思うが、音読してはいけない。
この号にはサポートディスクとして#3.5(5月発行)と#3.6(7月発行)というのが存在するそうだ。



TVSP#4

1994年8月21日・2DD×2・600円・



とりとめのない1枚目と、ゲーム類の入った2枚目からなる。
「いじめっこクエスト」はその内容と裏腹に武器屋で棍棒やら鎖ガマなんかを売っているのが凄すぎる。



TVSP#5

1994年8月21日・2DD×1・300円・



1枚に戻ったTVSP5号。内容は「インフォメーション」に書かれている通り薄いが、その理由は中画面参照。オイオイ。
右画面は「ホームラン.バス」。もう完全に内輪ネタなので分からない人には全く分からない。



TVSP#6

1994年8月14日・2DD×1・300円・



なぜかこの号だけ他と構成が違っていて、「NAISEE-NAISEE」というタイトルになっている。
中身はテキストと一発ギャグなどだいたいいつもと同じ。ただ、メインの制作者は代わっているようである。
タイトル画面の音楽が妙にもの悲しいのと、メニューの曲の調子っ外れぶりがやたらに耳に残る。

TVSP#5より日付が前になっているが、スタッフが異なるせいで#6より先に完成してしまったらしい。発売は同日の8月21日だったそうだ。



TVSP#7

1995年3月26日・2DD×1・280円・



第7号。「(#6.5のほうがよかったかも)」なんて書いてある通り、ほとんどテキストである。
まあ内輪向けなので…。右画面は「アセンブラファイター」の超難度版。



TVSP#8

1995年8月27日・2DD×2・600円・



第8号。編集後記を見ると9号以降の予定もあったようだが、結局この号が最後になってしまったそうだ。
中画面はメインゲームの「いじめっこクエスト2」。TVSP#4に入っていた「いじめっこクエスト」の続編らしいタイトルとは裏腹に、三国志らしき世界で首を300個刈るという導入から始まる。なんだこれは。


GIGAMIX/Team Donko

MSX専用パソコン通信「THE LINKS」から発生したサークルの一つ。
LINKSは通信速度が遅く(何と300bps)、バイナリのやりとりが困難だったため、郵便で回覧していた「Disk Mail」シリーズと、LINKS閉局以後に開発したゲーム「マジカルラビリンス」「クイズ!あたっちゃって25%」などがある。

技術と全体をまとめるセンスの卓越していたサークルであったが、1タイトルに凝りすぎたために発表された作品は少ない。今も存在しているが、事実上ニューファンキー小林氏の個人ニュースサイトとしてのみ存続している。

ディスクメールの発行時は「Team Donko」、後に「GIGAMIX」に改名。「野望集団GIGAMIX」とも。
 

クイズ!あたっちゃって25%

1997年・2DD×1・1000円・



略称「あたちゃ」。システムはほとんどTV番組「クイズ!あたって25%」のそれである。最大8人同時プレイできるが、内部ではプレイヤーも含めて200人分の処理を行っており、多人数クイズの面白さを堪能できる。クイズの難易度によって回答数にバラツキが出るなどかなり凝っている。地味な話だが、クイズゲームでは問題の質が悪いとシステムを工夫したところで全然面白くならないが、この作品はその点もかなり練られている。



マジカルラビリンスRemix

1998年・2DD×1・1000円・



通称「マジラビ」。「remix」とあるのは、対CPU戦などが未完成だった「マジカルラビリンス」が1995年5月にリリースされていたため。4人同時対戦の迷路脱出ゲームだが、妨害アイテムが充実しており、みんなで遊ぶと性格の悪さがモロに出る内容であった。4画面それぞれにアニメーションが表示され、相手が爆竹を投げるのに気付いたら即座に手持ちの爆竹を投げ返すことで防ぐ・・・といった戦略性もあった。MSX2でもturboRでも動作速度に大きな違いはないが、オープニングのアニメーションが一部滑らかになる。



野望集団ギガミックス 福袋ディスク

1995年・2DD×1・



上記2作品の開発に使われた「DMシステム2」の体験版のようなもの。システムのサンプルプログラム、マジカルラビリンスremixの体験版、ニューファンキー小林氏の怪しげなCG集、あとワンキー操作のバカゲーム「グラグラ2」。グラグラ2の内容はここではとても紹介できない(笑)。10年前はこんなパロディもアリだった、ということだけ分かっておいて下さい。



ふらっとまぁしゅを探せ!1−2−3

1995年・2DD×1・



下記「DiskMail」シリーズで連載された、「ふらっとまぁしゅを探せ!」シリーズの総集編。当時大ヒットしていた「ウォーリーをさがせ!」のパソコン版。MSX2は解像度も色数も低すぎるので、正直言ってマトモに探すのはちょっと無理。あくまで雰囲気を楽しむもの。part3の人物紹介が妙によくできていて面白い。



DiskMail#3

1990年・2DD×2・0円(実費)・



回覧式ディスクマガジン「DiskMail」の3号。基本的に1枚目は「BBS宣伝」で、LINKS内のBBS(掲示板の意味だが、LINKS内には内容ごとに分かれた掲示板がたくさんあった)の内容紹介、メンバー募集が主体。LINKSが閉局した今となっては、見てもよく分からない内容が多くなってしまっている。2枚目以降が投稿作品やツール類の紹介といった実用的内容。



DiskMail#4


1990年10月・2DD×3・0円(実費)・



DiskMailの4号。基本的にフォーマットは同じ。ただ、この頃は各タイトルにテレビアニメの取り込み画像を使っているなど、内輪向けであることが伺える。

ちなみにフロッピーディスクは回覧だが、届いたらコピーして手元に残すことが前提であった。そのためのコピーツール(入れ替え回数が最小限で済む)も付属している。



DiskMail#5

1991年6月・2DD×3・0円(実費)・



DiskMailの5号。LINKSの会員でないとよく分からない内容が多い。メニューの右肩にある「SLSEA」など5文字のアルファベットはLINKSの「BBSコード」というやつで、各掲示板にアクセスする際に使用した。



DiskMail#6

1992年7月・2DD×3・0円(実費)・



DM6号。この頃から発行間隔が伸びて、年刊DiskMailと呼ばれたりしていたらしい。



DiskMail#7

1993年1月・2DD×3・0円(実費)・



DM7号。ディスクメールはいろんなハードに対応させるため「DMシステムディスク1.5」というのが、各号に表示されているディスク枚数の他に別に必要だった。まずDMシステムディスクから立ち上げる必要があるなど、かなり面倒くさい。まあ、オンライン情報の補完の意味が強かったので、許容されていたのだろう。

THE LINKSは漢字ROMのないMSX2でもアクセスできた(ひらがな・カタカナ・アルファベットだけでやり取りしていた)ので、ただでさえ貧弱なMSXシステムの中でもほとんどオプションなしの厳しい環境もザラにあったそうだ。ちなみに、LINKSはメールの保存なども安価なカセットテープで行えるようになっていた。



DiskMail#8

1993年12月・2DD×4・0円(実費)・



DMの事実上の最終号。一応投稿募集などの記事もあるが、その後続くことはなく、GIGAMIXからの作品発表へと移行していく。なぜか7号までの主体であった「BBS紹介」が激減しているのも気になる。

この頃には世間的にはMSXも下火になっていて、LINKS会員も相当減っていたようだ。中のテキストにも郵便の回覧が会員の引っ越しやLINKSからの退会によってきちんと回らなくなっていることが書かれていて、末期的な感じが漂っている。THE LINKS自体も、#8の発行後1年を待たずして、1994年10月を持って閉局している。

ただ、各コンテンツの完成度は上がっている。後にイベントで売られるようになる「あたっちゃって25%」の原型がほぼできているなど、その後の活動に繋がる内容であった。

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