MSX同人ソフト紹介(7/14)

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P-Corp./もにもに団

1991年12月で終了した「ディスクステーション(コンパイル)」の常連投稿者が中心となって結成されたサークル。ディスクステーションにコンセプトの似た「ODS(おづ)」のシリーズを12号まで発行していた。8号までのBGVの総集編である「もにもにシアター」が「もにもに団」名義でTAKERUから発売されているが、ODS本誌は冊子と一緒にしたいという意向からイベント売りのみであったという。ずっと後に1〜8号までが冊子込みでSYNTAXから復刻されたが、9〜12号の復刻はなされなかった。



ODS#1

1992年?・2DD×1・



ODS(おづ)の1号。オリジナルのコンテンツであるゲーム、BGV、他に同人ソフトの体験版、あとは「ディスクステーション」でおなじみの「あーとぎゃらりー」「屋根裏プロジェクト」など、やはりディスクステーションの縮小版といった内容。「インド人クエスト」は大幅なリメイクをされて「インディアンクエスト1−2−3’」として単体で発売されている。



ODS#2

1992年・2DD×1・



ODS2号。「究極の焼き芋娘」はどうやら「魔導物語1−2−3」のデモにインスパイアされたようだが、あまりの意味不明さに完全なオリジナル作品になっている。ここに出てくる「イモ子」から派生したのがODS#6に掲載された名作「おイモでFight!」らしい。



ODS#3

1992年・2DD×1・



ODS3号。「インド人クエスト」はこの回をもって完結。



ODS#4

1992年・2DD×1・



ODS4号。タイトル画面が陰気くさいが、起動する時間によって明るさが変わるギミックのため。この号はデモ版の収録が多い。



ODS#5

1992年・2DD×1・



ODS5号。この号から「おづ」の表記の方が前に出てくるようになった。
右上の「3DBGV」というのは、付属していた赤青セロハンのメガネを通して見る必要がある(笑)。



ODS#6

1992年・2DD×1・



ODS6号。「きゃべつとあそぼう!」はODS向けに製作された単体作品で、キャベツ娘を育成するゲーム。



ODS#7

1992年・2DD×2・



ODS7号。MSX・FANにも紹介されたので、見覚えのある人も多いだろう。この号のみディスク2枚組だった。
OFFICE PASTAの「マッチ売り少女・拳」が連載開始(後に「マッチ売りの少女・拳」に改題)。ちなみにこの号に収録された「プログラマーJ」のデモ版は完成版とだいぶ違っている(完成版は「いいわけ」アイテムの追加など、ルール追加やバランス変更がなされている)。



ODS#8

1993年・2DD×1・



ODS8号。BGV「夜桜」のメニューにある「MSX・LED」というのは、ジョイスティックポートに接続するクリスマスツリー(の形をした、電子工作キット)である。接続すると画面に同期してピカピカ光る…らしい。この頃のODSはそういうオマケをよくつけていたらしい(別売りだったのかもしれない)。



ODS#9

1993年・2DD×1・



ODS9号。このあたりから制作側かの多忙からか、内容が寂しくなってくる。BGVのところにある「MSXふぁん」というのはどうやらジョイスティックポートに接続する扇風機のようなのだが、情報がなく不明。



ODS#10

1993年・2DD×1・



ODS10号。なぜかこの号だけタイトル画面の曲のパートが部分的に抜けていて、ちょっとドッキリする。「マッチ売りの少女・拳」は第3話となる。



ODS#11

1993年・2DD×1・



ODS11号。メニュー画面が強烈に手抜きになっているのが分かると思う。編集後記なども「ODS#12 発行未定/まったくわかりません ごめんなさい」と書いてあったり、なんだか末期感が漂っている。実際、次号が最後になってしまうわけだが…。



ODS#12

1993年・2DD×1・



ODS最終号。「編集後記」がメニューに存在するが、選ぼうとすると「スカ」と入れ替わってしまうために絶対に選べない(笑)。9〜12号の付属の冊子を持っていないために、どんな状況にあったのかはよく分からないが、唐突に終わってしまったようである。それでも約2年で12号出したのは同人のディスクマガジンとしてはかなり優秀な方である。



もにもにシアター

1993年6月17日・2DD×1・500円・



このソフトのみ「もにもに団」名義で出ているが、実質同じ人たちの作品なのでODSと一緒にしておいた。ODS3〜8号に収録されたBGV(BackGround VideoArt、基本的に見るだけのデモ)を抜粋して収録したもの。「ぺんぺんクロック」と「おイモでFight!」のみユーザーが操作でき、特に後者は対戦格闘ゲームとしても遊べるというお徳な一本。新作らしい「コンガでダンスG」を除いて、ODS掲載分からの変化はないようである。


PIオリジナル

TAKERUで音楽集である「Junk Box」シリーズを2本出していた。それ以外の活動は不明。



Junk Box Vol.1

1995年7月11日・2DD×1・500円・



PSGの曲を200曲収録した音楽ディスク。ただ、本当に音楽データと簡易プレイヤーしか収録されていないため、操作性の悪さから一通り聴くのもかなり手間がかかる。曲の質もこの時期としてはそこそこであった。同じく200曲を収録した「Vol.2」も同時に発売された。

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