●カプリ島で素晴らしい風景を見る 港(マリーナグランデ)からフェニコラーレが山を登っていくのが見える。私たちはツアー貸し切りバス(マイクロバス)2台に分乗して細り山道をくねくねと登っていった。 道路はきわめて狭く、すれ違う車は数センチ単位で行き交う。これもイタリアならではの光景だろうか。登りつめるとウンベルト1世広場がある。この一体はレストラン、ショップ、学校、教会などがありカプリ島の中心的場所のひとつだ。 昨日見たナポリの街のゴミゴミした風景とは一変してイタリアのリゾート地を思わせる美しい風景に大満足。昼食は地中海の見える見晴らしのいいレストランでとった。
島には中学生たちが課外授業にやってきていた。みんなにこやかで気軽に声をかけてくれる。イタリアの学生たちも陽気だ。
狭い路地は迷路のようであちらこちらと散策する。これも旅の楽しみのひとつだ。固定的な小さな店が点在していて、ウィンドウを眺めているだけでもすぐに時間がたってします。 港へ戻るとカフェには地元の人たちが楽しげに会話を楽しんでいた。 ●ポンペイの歴史を見て感激! マリーナグランでから船でナポリへ戻り、今日のもうひとつのハイライト「ポンペイ」へ向かった。途中、ドナディオさんのカメオの店に立ち寄り、実際にカメオを彫っている現場を見学した。おみやげに一つ手頃なカメオを購入。ここは日本の観光客は、ほとんど立ち寄る店らしく、店員も日本語が上手だった。 職人さんはみんな笑顔で迎えてくれ、独特の治具、工具を使って細かい彫刻をていねいに彫り込んでいる。日本の観光地でよく訪ねる、ものづくり工場の見学とはまったく違って、静かな建物の中には仕事場と展示フロア(商品展示)が分かれていてゆったりとくつろぎながら見学できるのがいい。 ポンペイでは、現地イタリア人のガイドがついてポンペイの遺跡を案内してくれた。 ナポリから見えるヴェスビオ火山が西暦79年、噴火によって滅びた街。発掘によって劇場や住居、公衆浴場、石畳の轍、食卓のパンなど古代ローマ人の生活がいかにすすんでいたかがよくわかる。 最後の写真はパンを焼く窯で、今でも東京(白金)あたりにある有名なピザ屋の店内に置いてある釜とそっくり。数千年も前からここでは同じものを使ってパンを焼いていたのだという話を聞いて感激。