●シチリア島へ渡る ホテルでの朝食後、バスはシチリア島へと向かう。 今日は一日中バスの旅だ。途中のドライブインでは、学生の集団にあった。日本人とわかると片言の日本語で「コンニチハ」と挨拶をしてくれた。日本人ってめずらしいのだろうか。それとも興味があったのだろうか、一緒に写真などを撮り和気藹々と過ごした。カメラを向けるとすぐにポーズをとってくれ、みんな集まってくる。陽気なイタリア人たちだ。シチリア島へは、ヴィラサンジョバンニからフェリーでメッシーナへ渡る。約30分の船旅。今日の泊まりは、シチリア島の避暑地として有名なタオルミーナから南西へ約10キロにあるシャルディーニナクソスとなる。ちょっと高級っぽいリゾートホテルだ。裏庭からはすぐに海辺に出ることができる。
●夕食後は希望者によるタオルミーナ へ 夕食後、タオルミーナの観光へと向かう。暗闇の中をバスを走らせ、途中でケーブルに乗り換え、山の中腹にあるタオルミーナの町へ。 イタリアの夜はエキサイティングだ。教会のある広場には大勢の人たちであふれていた。ストリートミュージックを聞きながらワインを傾ける人、恋人と語らう人、仲間と大笑いしながらビールを飲み干す人、ここは陽気なイタリアの社交場だ。
●タオルミーナからパレルモへ 今日は朝から雲一つない晴天。真っ青な空と海のコントラストが最高。昨日の夜訪ねたタオルミーナの町とは、まったく違う顔をしていた。 暗闇を抜けていった道も昼間は陽気だ。レストランには新鮮な魚介類が料理の素材として運ばれている。ギリシャ劇場を見たり、教会のミサに参加したりしてイタリアの旅を満喫した 。 昼食は路地裏にある、小さなレストラン。イタリアの路地は、どことなく人間くささがあって好きだ。その後、バスはエトナ山の裾を大きく回るように一路、パレルモへと向かった。 ●サッカーチームで有名なパレルモへ 夕方早めに着いたので市内観光を楽しんだ。ノルマン宮殿、マルトラーナ教会などを見学。石畳の細い路地、隣り合わせに接近したビルとビルの間は、映画のワンシーンを見るような感じがする。 この街はサッカーチームがあって、街中のあちらこちらでユニフォームが売られていた。 ツアーに参加している若いカップルもおそろいのユニフォームを買って着ていた。さすがにイタリアだろうか、ユニフォームを着て街をあるく姿がよく似合う。 今日の夕食はシーフードリゾットだった。隣に居合わせたイタリア人家族と、いいかげんなイタリア語で挨拶をしたりして国際親善につとめた。