MSX同人ソフト紹介(13/14)

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αH7

シューティングゲーム「ASTRO MONSTERS」一本のみをリリースしたサークル。東京の一人サークル



ASTRO MONSTERS

1996年2月29日・2DD×1・600円・



「アストロモンスターズ」。割とシンプルな縦スクロールシューティングゲーム。背景はなく星が流れるのみ。

純粋にキャラクターの動きだけで勝負した、男らしい作品である。半自動連射(ある程度の間隔でボタンを押し直さないと連射が遅くなる)とライフ制のために序盤はそんなに難しくないが、最終面の攻撃はなかなか熾烈である。しかし理不尽なやられ方ではないので、自分がヘタクソなのが分かるのが実に悔しい。ビジュアルはシンプルだが、PSGのみの渋い音楽と合っていてとてもカッコイイ。TAKERUのシューティングとしては人気があった作品。

ちなみにタイトルに「TM」とついているが、商標登録したわけではなく単に市販ソフトのマネをしたものであろう。こういうソフトは他にもいくつかあった。


3.5インチ堂

(詳細不明、情報募集中)



POLES

発売年度不明・2DD×1・



一筆書きパズルゲーム。
一見してポリバケツのような「ポール」を、主人公が移動した後にできる結界(岩のようなもの)で完全に囲むことで破壊する。全部壊して「EXIT」に入るとクリア。
ポールの色によっては破壊された際に周囲の結界を巻き込むものがあり、パズルゲームとしての深みを増している。
四方を囲むのではなく周囲の八方を完全に囲まないと破壊されないため、なかなか手ごわい。全15面。


アスキャット

何といっても「MSXテクニカルガイドブック」が有名。これはアスキーから書籍として発売されていた開発者向けの資料「MSXテクニカルハンドブック」を補完するもので、ソフトウェア製作に必要な様々なノウハウが収録されていた。TAKERUを通しても売られたため、MSXのアマチュアプログラマなら誰もが持っていたと言って過言ではない。その他、単発のソフトが何本かある。中でも「タイマーボール」は、TAKERUで同人ソフトを扱うキッカケとなったゲームソフトである。



タイマーボール

1992年7月6日(TAKERU)・2DD×1・500円・



元はパソケット等の即売会で売られていたソフトらしい。1992年にTAKERUでも発売されてそこそこヒットし、その後TAKERUではMSX以外の機種も含めた同人ソフトを扱うようになり、末期のTAKERUを支えた(ようだ)。

ゲームはMSX1から動作する。慣性のあるボールをゴールまで持っていくという、割と簡単な内容。BASICで組まれており、加速が遅い。BGMもない。さすがに後の同人ソフトと比べると見劣りするが、物珍しさもあって人気があった。全50面で、7面ごとに中央の画面のように簡単なデモが入る。ゲーム内容と全然関連性がないあたりが、いかにも昔の同人ソフトらしい。

MSX1対応のゲームだが、MSX1と2以降ではデモで表示されるCGが異なる。スクリーンショットはMSX2のもの。MSX1だと単色の絵が表示される。



MSXフリーウェアコレクション ツールソフトウェア編

1991年・2DD×1・



後の「MSXフリーソフトウェア100選」のベースとなった、当時パソコン通信で公開されていたフリーウェアをまとめた作品集。この1号のみ「AscatPRESS」のタイトル画面と簡単な解説が表示されるメニューが存在する。



MSXフリーウェアコレクション2 ザ・サマー・ウインド

1992年8月・2DD×1・200円・



「MSXフリーウェアコレクション」の1年後に出された第2号。この号からはファイルがまとめて入っているだけとなる。
一応簡単な1枚紙(両面コピー)の説明書が付属していて、概要が分かるようになっている。



MSXフリーウェアコレクション3 メイキングラブ

1993年8月・2DD×1・200円・



同じく3号。やはり1枚紙のマニュアルが付属する。
もともと1と2で1000部近く出たのに反響ゼロのため作るつもりはなかったが、そんな時に1通だけ来たお便りを原動力に作り上げた、とマニュアルの最後に書かれている。



MSXフリーソフトウェア100選

1996年11月15日(第4ロット)年・2DD×3・600円・



通称「フリ選」。MSX用のフリーソフトウェア集。主にパソコン通信上で発売されていたものを許可を得てまとめたもの。TAKERUではファミリーソフト名義で発売されていたが、これはMSX−Cで組まれたソフトのライセンスの関係である。配布用ライセンスの取得には費用が必要だが、ファミリーソフトが既に持っていたのでツテをたどって依頼したらしい。

内容は文字通りフリーソフトウェアを100本集めたもの。ベースとなったのは上記「MSXフリーウェアコレクション」である。ただしフリーウェアコレクションには同じソフトのバージョン違いもあるため、内容はだいぶ整理されている。
ロットがいくつか存在し、画面は最終版となったLOT.4。

TAKERUだけで5000本以上売れたという。



MSXテクニカルガイドブック 第四版

1992年7月21日(TAKERU)・書籍+2DD×1・1500円・


基本的に書籍がメインだが、TAKERUでもソフト扱いで売られていたので掲載。ちなみにTAKERUで購入した場合、サンプルプログラムの入ったフロッピーディスクとマニュアル引換券の印刷された簡易マニュアルが出てくる。それをブラザー工業宛に返送するとマニュアルとして本体の資料が送られてきた(TAKERU CLUB会員だと自動的に発送される)。

資料はA5版・本文96ページ、字を小さくしてかなりの内容が詰め込まれている。後書きによると、元は1989年に出た第一版から順次内容が補足されて行ったもので、累計で2000部以上が出たそうだ。この他にTAKERUで売られなかったものとして「MSXテクニカルガイドブック ディスク編」と、「第四版+ディスク編」の合本が即売会を通して売られていた。



森林警備隊員ユウキ

1995年2月16日・2DD×1・800円・



元々絵本のシナリオとして企画されていたものをゲーム化したもの、らしい。主人公である森林警備隊員のユウキが主人公で、最終的には森林火災に立ち向かう話になっていた…はずである。システムはしっかりしているし、絵や音楽もそこそこなのだが、やはり元が絵本向けのお話なのでいま一つ起伏がなく、ちょっとゲーム向けとしては弱かったかもしれない。

開発中にパソコン通信を通して不特定の人にデバッグを依頼していたのがちょっと珍しかった。その版ではシナリオは全て入っていたものの、絵と音楽は無かった。


犬橇舎

「いぬぞりしゃ」と読む。同人誌「いぬぞりそれっきり」の発行元。
これは「MSXユーザーがMSXと関係ない事を書く」というコンセプトで人気のあったシリーズ。既刊9号。

MSXソフトとしては「線画」シリーズをリリースしていた。元々素朴なMSXの表現力をさらに削ぎ落してアイデア勝負にしたフィールドは、広く投稿者を集めた。
元は「遊雅族」のメンバーが始めたサークルなので、「線画博物館」はそちらの名義になっている。便宜上、線画関係はこちらに集めた。



線画博物館

1995年・2DD×1・



線だけで絵を描く!というコンセプトのもと、大量の作品を収録したソフト。元々はFRIEVEの「PROLOGUEすちゃらかDISK」に収録されていた線画のアニメ(「圭一死亡記」だろうか)が元になっていて、許可を取って始めたそうだが、こちらは静止画である。線で描いた絵がパッと出てくるのではなく、エディタで線を引いた順に少しずつ出てくるのがミソ。絵の上手い下手よりも、アイデア重視の内容のほうが面白い。時間差で出てくるのを利用して簡単なアニメーションにしたり、途中でいきなり絵の方針を変更していたり、複数枚でマンガにしたり、いろいろな工夫が見られた。

ちなみに色は背景と線の二色のみ、塗りつぶしも使えないなどの制約がかなりあったが、このあたりのコンセプトはずっと変わらなかった。
MSXにおけるCGの技法がだいぶ円熟していた頃なので、初心者が気軽に入れる環境としても人気があった。今見てもなかなか楽しめる。



線画千枚

1996年〜・2DD×5(1枚ずつバラ売り)・



「線画博物館」の続編にあたるソフト。「NVマガジン(現:NV)」に設けられた線画コーナーの投稿作品を中心に再編集されている。フロッピーディスク1枚ずつ、別に売られていた。
手元には「DISK A(1995年12月〜1996年10月)」と「DISK B(1996年11月〜1997年3月)」がある。

犬橇舎の方からの情報によると、DISK Eまであったとのこと。


いなが庵

東北のサークル。未完成の「大地の柩」の体験版が2種類と、「Arkそして…」「白石物語」の2本と、他に「さようならカーマイン」に参加した1本が発表されている。「Arkそして…」はMSXにおけるナンセンス作品の最高峰だろう。


大地の柩 プレミアムパック

1997年・2DD×1・



シミュレーションRPGを目指していた(らしい)「大地の柩」の言わば体験版。本編は今もリリースされていないが、しぶとく企画は続いている、らしい。
音楽とかグラフィック(アニメーション)の質が高かったので期待が持たれていた。体験プレイを選ぶと「今回はナシです」(右画面)と出てしまうので、本編の内容がよく分からない。ほとんど「キャラクター紹介」がメイン。



大地の柩 東北限定プレミアムパック

1997年・2DD×1・



というわけで、本編の出ていないソフトの体験版第二弾。東北のイベントのみで売られていた、はずである。「キャラクター紹介」の内容が少し増えている他、「体験プレイ」を選ぶとオープニング?デモらしきものを見ることができるようになった。これがなかなかカッコいい。ちなみに本編の企画は2008年現在でいつの間にかメディアが4MROMになるなど、迷走を見せている。



Arkそして…

2000年・2DD×1・



意味ありげなタイトル画面に反して、出てくるのは一人のプロレスラーらしき人物。上下左右+ボタンでいろいろな変化が起きる(戻すこともできる)。特定の手順を踏まないと最後まで到達しないが、到達しても別に何も起こらない。メッセージ性の全くない内容で、その変化だけを楽しむソフト。

はっきり言って非常にブキミであるが、なんだかユーモラスでもある。一度やったら忘れられないソフトだ。

ちなみにタイトルは「あーくそして…」と読む。このソフトの少し前に「慟哭そして…(データイースト)」というゲームがセガサターンで出ていたが、何の関係もない。関係者に聞いたところ、「あーくそして…」→「あー・くそして…」→「ああ、クソして…」なんだそうだ。素晴らしすぎるセンスだ。

元々はDMシステム2を使ったアニメーションの技術検証用に作ったソフトらしい。「さようならカーマイン」のアニメににその技術が使われているのが分かる。



白石物語

2003年・2DD×2・



「しろいしものがたり」と読む。作者の地元である白石が舞台のアドベンチャーゲーム…なのだが、移動個所が多すぎて全体を把握しにくい。登場人物それぞれに個別のストーリーがあるらしいものの、ほとんど見ることができなかった。冒頭の父親の怪我も行ってみたら大したことがないとか、全体的にヒキが弱い。


イモリプロダクション

問題作と言われたディスクマガジン「イモプロマガジン」をTAKERUで1〜2号を、ずっと後に3号をリリースしたサークル。

バカ丸出しの内容、ワイルド過ぎるグラフィック、下品なキャラクターで、賛否両論の嵐が巻き起こった。今見てもよくまあTAKERUの審査を通ったもんだと思うほど豪快な内容である。割と考えられた操作性や、変な音楽とマッチしたテンポの良さがあり、私は絶賛したクチ。

TAKERUが無くなってしまったために続編は絶望視されたが、3号が突然「MSX電遊ランド」で発売されて一部ファン(僕含む)は大いに喜んだ。



イモプロマガジン#1

1994年3月28日・2DD×1・300円・



記念すべきイモマガ(略称)1号。

タイトル画面の左に要る茶色い生物が「イモリ」である。頭が勃起している。他にメニュー画面右下の「○ばし」は肌が青くていつも黄色い汗をかいている。など、気色の悪い設定が満載されている。

メニュー画面を見れば何となく分かると思うが、ここまで何もかもバカで彩られた内容はそう作れない。単なる手抜きという意見もあったが、ここまでやってれば凄いとしか言いようがなかった。ゲームにしろ小説にしろほとんどの内容がブラックなオチで終わるのも魅力である。

基本的にBGMはないが、要所要所でやたら耳に残る短いテーマ曲が鳴る。「イモ通」→「IMORI」の下にある「コワイハナシ」が秀逸(内容は下品だ)。



イモプロマガジン#2

1994年6月30日・2DD×1・300円・



イモマガ2号。なんと今回からBGMが常に流れるようになった!と驚かれるくらい、一見して技術力のないサークルであった。
しかし全体をまとめるセンスはなかなかのもの。アニメと音楽がうまくマッチしている他にネタのキレも良く、「レジェンド・オブ・ハートマン」(右画面)の冒頭などはちょっと衝撃である。

ちなみに300円という売価はTAKERUでは最も安い。ただし、登録時期によって最低価格は異なっていた(500円の時期が長かった)。



イモプロマガジン#3

1999年8月22日・2DD×1・



前作から6年、まさか出るとは思っていなかった新作が遂に登場した!内容のオゲレツぶりや内容のなさ加減が全然変わっていないのが凄い。グラフィックのレベルが微妙に上がっているような気がするが、内容の凄まじさは相変わらず。

「TO BE CONTINUED」と出るコーナーがあるが、今のところこれが最後となっている。

ちなみにタイトル画面の「しんちゃん」が着ている「ISET」というのは、同じサークルがイモプロマガジン以前にTAKERUに送ってボツになった「ISETマガジン」から来ているらしい。イモプロが通ってISETがボツということは、どんな内容だったのだろうか。


うささんそふと

(詳細不明、情報募集中)



ELIXER

1994年・2DD×1・



ダンジョン探索タイプのRPG。原因不明の病に倒れた姫を救うために必要な「エリクサー」を探すのが目的。
恐らくランダムで生成されるダンジョンを回ってアイテムを手に入れ、城で献上することでお金に換え、装備を充実させ…の繰り返し。
戦闘はターン制。丁寧な絵と軽快な操作性が光る。
メインのBGMが「ザナドゥ」(日本ファルコム)のコピーなのが残念。


上ちゃんだよ

TAKERUで対戦格闘ゲーム「ウェルキス・ザ・レジェンド」をリリースしたサークル。大阪の一人サークルで、元はMSX・FAN投稿者として「THE かくとう」シリーズに熱心なファンがついていた。「ウェルキス〜」は「THE かくとう」の流れを汲む作品である。

ちなみに初代「THE かくとう」はディスクステーション32号のDSSS(Disc Station Software School)に、「THE かくとう part 3」「THE かくとう 4」はMSX・FANに掲載されている(「THE かくとう2 〜RPG風味〜」はMSX・FANで没になったため世に出ていない)。

「ウェルキス〜」は後にバランス修正を施したアップデート版が存在する。これはTAKERUが無くなった後に告知されたもので、TAKERU版を買った人に対してもディスク書換を(作者の自宅に送ることで)行っていた。これが2本しか申し込みがなかったらしい。そのためか製作中の続編「魔法使いたちの夕べ」は予告のみで終わってしまった。



ウェルキス・ザ・レジェンド

1996年11月19日・2DD×2・1200円・



1対1の対戦格闘ゲーム。「ストリートファイターII(1991年、カプコン)」以降ブームとなった形式である。「Fighter's RAGNAROK」でも書いたように、MSXというハードで対戦格闘を作るのはいろいろと無理があるのだが、単色拡大スプライト(ドットが2×2になる)によって滑らかな動きを実現している。

この作品はターボR専用とは言え、ほとんどがBASICで書かれている。高速化のためか、何とキャラクターの組み合わせの数だけプログラムリストが存在する構成になっていた。何作も対戦格闘ゲームを作っていた作者の集大成とも言える作品で、キャラクターのアニメーションやバランス調整に物凄いコダワリが盛り込まれている。MSXの格闘ゲームとしては一番面白かった。

惜しいのは音楽とグラフィックがヘボ過ぎたことである。メインの画面の見た目はさほど気にならないのだが、お経のような単調な曲がえんえんと流れ、パッと見の印象が悪かった。あとビジュアルがおおむね右画面のようなシロモノで、クリアへのごほうびとしては辛い。一応2キャラほどはクリアしたのだが…。ちなみに上の画面はアップデート版のものだが、TAKERU版とビジュアル面は全く同じ。


カーマインプロジェクト

6サークルが合同で出した「さようならカーマイン」の便宜的なサークル名。詳細は以下を参照のこと。



さようならカーマイン

1999年・2DD×6・100円・




18禁。6サークルが「エロゲー(18禁)であること」「カーマインという名詞(できるかぎりヒロイン名)を使うこと」など、同じ縛りの元に一本ずつソフトを作るという、過去に例を見ない企画モノであった。電遊ランドでの発売に当たって行列ができ、アッという間に40本が売り切れたという逸話を持つ。元が100円と低価格で売られたためにその後再販はされなかったので、サークルによってはその後フリー公開されたものもある。

左上から、いなが庵犬橇舎VAN!VAN!相撲界。左下から、HO−SOFTPOPCoRNTAKO-SYSTEMのスクリーンショット。参加サークルの面々がどれもタダモノではないので、普通にエッチなゲームなものは一つもない。

エアガンで逃げる女の子を撃って、恥ずかしい格好をさせる。(いなが庵)
ミニゲームをやってポイントを溜め、買った服を画面内の女の子に着せて自分で妄想する。「ハゲカツラ」などの始末に困るアイテムが多数。(HO−SOFT)
地底人の性生活を覗き見る。(VAN!VAN!相撲界)

などなど、マトモな発想では出てこないソフトばかりであった(POPCoRNのソフトは比較的真っ当なストーリーである)。
ちなみに右下のTAKO-SYSTEMのタイトルが「さよなら」になっているのは単なる間違いらしい。


くだらなクラブ

18禁のディスクマガジン「DISKXX」(ディスク・ダブルエックス)シリーズをリリースしていたことで知られるサークル。
サークル自体は1987年からあったようだが、他の作品についてはよく分からない。
「DISKXX」シリーズは異様に押しの強い内容であったため、記憶に残っている人が多いようだ。



DISCXX

1992年10月4日・2DD×1・



いきなりタイトルで流れる軍艦マーチが異様な雰囲気を醸し出す第一号。
「ちょっとバカなアドベンチャーゲーム」こと「セーラー服クロンボ戦士オシオキマン・青雲黎明編」と、CGが7枚収録されている。

「オシオキマン」は、いきなり悪の組織に町中で殺された少女が、科学者によって「クロンボ星の王子」に生まれ変わってしまい悪と戦うハメになる、という話。
どうして少女が王子になるのか、そもそも科学者が「王子に生まれ変わらせる」必要がどこにあるのか、オシオキマンの時にはセーラー服を着ていないなど、謎が謎を呼ぶ強引な展開である。



DISCXX2

1993年3月20日・2DD×1・



「セーラー服クロンボ戦士オシオキマンR」とCG12枚を収録。タイトルの軍艦マーチのあと、なぜか火矢が次々と飛んできてタイトルを燃やし尽くす変な演出が入る。
今回はBGMが流れるようになった・・・が、技術力の関係か、テンポがふらついていてとても頼りない感じである。



DISCXX3

1993年11月21日・2DD×1・



第三号。やはり軍艦マーチから始まる怪しすぎるオープニングデモは意図がよく分からないが、インパクトだけは絶大である。
「暴言実行ブラザーズオシオキマンX」とCG13枚を収録。オシオキマンシリーズは今回で最終回となる。

オープニング後のオシオキマンの歌(曲と共に歌詞が表示される)に妙な哀愁が漂っている。
またシャレのつもりか、この号にはコンドームが1つオマケでついていた。



DISCXX4

1994年11月?・2DD×1・



事実上の最終号。今回のオープニングは特に動きもなく控えめ…と思いきや、音楽が終わったところで画面一杯に○○コが表示されるのであった。
内容は「カントコンテストのCG」「HなCG」「ヌルチメディアシアター」の3種。
ヌルチメディアシアターの「ドフえもん」の造形のキレっぷりが素晴らしい。


くまっくす

関西を中心に活動していたサークル。ナンセンスなディスクマガジン「Goring」(ゴーリング)シリーズが活動のメイン。
くまとゴリラのキャラクターを中心に据えたビジュアルは個性的で、地味ながら人気があった。



Goring#7

発行時期不明・2DD×1・



ディスクマガジン「Goring」の7号。ナンセンスなアニメーション「TV」がシリーズのメインで、呆気ないくらい短い内容と、妙な音楽が印象的。
このシリーズはMSXのディスクマガジンでは珍しく麻雀ネタが盛り込まれることが多く、知らないと分からない内容も…。



Goring#9

発行時期不明・2DD×1・



Goringの9号。相変わらずのナンセンスアニメーション(背景にわざわざ「不条理マンガ」と書いてある)と、投稿作品数本。
くま・ゴリラ・ブタの3キャラクターの他に、女の子も出てくるのだが、ビジュアルは見てのとおりの個性派。変に媚びてない姿勢は好きだ。



TomaTomaTo

発行時期不明・2DD×1・



「トマトマト」と読む、Goringシリーズの総集編的存在。「Tomato is Tomato」の略らしいが、真意は不明。
各号の「TV」に収録されたナンセンスなアニメや4コママンガをまとめたもの。
ただし単なる再録ではなく完全にリメイクで、番号を選ぶと右上のコマで再生される。ネタが同じでも絵のサイズや構図が異なる。
ちなみに、ディスクラベルはプリクラシール。


グループP.S.G

TAKERUで「オブジェクトサーガNEO25」「DOWNSLIDER」をリリースしたサークル。



オブジェクトサーガNEO25

1993年5月9日・2DD×1・



スライドパズルの要素を持ったパズルゲーム。
5×5マスのマスの中の空白に一定のルールでオブジェクトをはめ込んでいき、「ANSWER」と同じ配列になったらクリア。
グラフィックは貧弱だが、PSGの音楽(全10曲)やキャラクターのアニメーションはなかなか頑張っている。
ステージエディタも収録されている。


幻想創造主

TAKERUで「朝まで!パズルコレクション GRADE UP ×4」「ARROWS」「ARROWS ver.5」「ああ永遠の幻想創造主」の4作をリリースしたサークル。
他にも通販でのみ売られたソフトや冊子が存在するようだ。



朝まで!パズルコレクション GRADE UP ×4

1993年10月4日・2DD×1・



4本の、いわゆる落ちものパズルが収録されたソフト。
一見して同じような画面であるが、操作系は同一で、得点やパネルが消える際のルールが異なっている。
初期状態の操作系はジョイパッドになっているため、キーボードで遊ぶためには設定を変更する必要がある。


光生省

(詳細不明、情報募集中)



Gil'S DISK

発売年度不明・2DD×1・



CG集。12枚を収録している。キャラクターは借り物だが、絵柄としては統一されている。
よく分からないのが、取説によると同じタイトルでX68000版とMSX2版があるらしい。
しかしこのディスクに収録されたCGは、明らかにMSX2向けに最初から描かれている。X68000版は未見だが、MSX2と同じCGが収録されているのだろうか?

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